要人発言とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

FXでファンダメンタルズ分析をする場合、重要経済指標の他に、さらにチェックしておきたいファクターがあります。それが要人発言です。

アメリカの大統領の演説など、為替相場に影響を与えられるだけの要人による発言は、時に大きなレートの変動を引き起こすこともあるだけに、経済指標と並んで重要な要因となります。

今回はそんな要人発言について、どんな発言にチェックをすれば良いのか、ファンダメンタルズ分析のポイントや注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

今後いつ要人発言があるのか、スケジュールなどをチェックしておくことで、今後の為替相場の動向を分析しやすくなるでしょう。

要人発言とは?

要人発言とはその名称の通り、要人の発言のことです。

要人とは重要な地位に就いている人のことで、アメリカの大統領や経済政策を担当している大臣、中央銀行の総裁、などが挙げられます。

なぜファンダメンタルズ分析において要人発言が重要なのかといえば、それは要人の発言は為替市場に影響を及ぼすからです。

特に中央銀行の総裁の発言は、政策金利に言及することが多く、スピーチの内容次第ではそれがキッカケとなってトレンドのトリガーになることがあります。

MEMO
要人の発言は為替レートを動かすほど影響力がある

為替相場に影響を与える要人

要人といっても、国の数だけ要人はいます。その数は非常に多く、すべての要人のスケジュールを把握することはなかなか困難です。

ただし、FXのファンダメンタルズ分析をするだけなら、すべての要人の発言をチェックする必要はありません。以下で挙げる重要な要人の発言だけ確認しておけば十分でしょう。

  1. アメリカの大統領(米)
  2. FRB議長、理事(米)
  3. ECB総裁(EU)
  4. 日銀総裁(日本)
  5. その他(経済閣僚、財務官など)

以下より詳しく解説します。

1.アメリカの大統領

超大国アメリカの大統領の発言は世界中の投資家より注目を集めているだけに、その内容の重要度は非常に高く、経済に言及した発言があると、即座に為替市場に影響を及ぼします。

特に、大統領選のシーズンになると、為替相場が荒れやすく、注意が必要です。

大統領選の時期は、主要な候補者たちのマニフェストやスピーチの内容などをチェックしておくと良いでしょう。

2.FRB議長、理事(米)

FRB議長や理事の発言は、米ドルに影響を及ぼします。

アメリカの金融政策に言及することが多く、内容次第では大きなトレンドを起こすキッカケとなるでしょう。

3.ECB総裁(EU)

ECB総裁の発言は、ユーロに影響を及ぼします。

特に、政策金利に言及した発言ほど為替レートに影響を与えやすく、相場も荒れやすいです。ユーロを対象に投資をする際には、ECB総裁の発言の内容や、いつスピーチがあるのか、予定までチェックしておきましょう。

4.日銀総裁(日本)

日銀総裁の発言は、円に影響を与えます。

特に政策金利に言及した発言をした時ほど為替相場への影響力が高く、いざ発言があると為替レートが動きやすいです。

日本人が利用する口座といえば、国内のFX会社がほとんどでしょう。国内FXで円を中心にトレードをしている人ほど、日銀総裁の発言より受ける影響は大きいだけに、重要な要人発言がありそうな日には一層の警戒が必要です。

5.その他(経済閣僚、財務官など)

上記で紹介した要人発言以外にも、経済政策に関わる立場にある経済閣僚や財務官の発言も、ファンダメンタルズ分析をするにあたって欠かせないです。

経済閣僚や財務官による経済政策に言及した発言は、将来の為替レートの動向を分析する上で役立つ重要な情報となるでしょう。

経済閣僚の発言を聞くことは、その国が現在目指している経済の方向を知るチャンスです。経済指標だけでなく、経済閣僚や財務官の発言にも注意を配りましょう。

為替市場に影響を及ぼす発言内容

いくら経済政策を担っている要人の発言といえど、あらゆる発言がすべて為替市場に影響を与えるわけではありません。

要人発言といっても様々で、中には為替市場に影響を与えない発言もあります。

それだけに、要人発言がある際にはどのような内容なのか、どの発言ならば影響があって、どの発言だと影響がないのか、情報の重要度を分析する必要があります。

では、要人発言のうち、為替市場に影響を与える発言というと何があるのでしょうか?以下は為替市場に影響を与える可能性が高い発言の種類です。

  1. 物価
  2. 経済に対する見方

以下より詳しく解説します。

1.物価

まず要人発言のうち、物価に言及している発言は為替市場に影響を及ぼしやすいです。

例えば現在の国内の物価が高すぎるという旨の発言があった場合、政府としては今後インフレを抑制するために政策金利の利上げを実施する可能性が高いです。

金利が上がれば、その分だけ通貨の価値が上がる可能性が高いだけに、買いのサインとなるでしょう。

その反対で国内の物価が適正水準よりも低いという発言であった場合、今後は景気の後退を防ぐべく、政策金利を下げる可能性が高くなります。

政策金利が下がると、通貨の価値が下がりやすいので、売りのサインとなるでしょう。

まとめると、物価が高すぎるという発言の場合は買いのサイン、物価が低すぎるという発言の場合は売りのサインとなります。

2.経済に対する見方

要人発言のうち、経済に対して言及した発言があった場合、そのスピーチは為替市場に影響を及ぼしやすいです。

例えば、要人が国内の経済に対して強気な見方をしているのであれば、現在の国内経済は良好であるため、買いのサインとなるでしょう。

その反対で、経済に対して弱気な姿勢を見せた場合、要人が認めるほど景気が悪化しているので、今後通貨の価値が下がるリスクが高く、売りのサインとなります。

まとめると、要人が経済に対して強気な見方をしているなら買いのサイン、弱気な見方をしているなら売りのサイン、となります。

以上のように、要人が経済や物価に対してどのような見方をしているかで、今後の為替市場の動向をある程度予測することが可能です。

注意
ファンダメンタルズ分析の予測は絶対に当たるわけではないので注意。外れることもある

要人発言に関する注意点

ここでは要人発言に関する注意点などを紹介します。

  1. 発言前に要人発言の内容を予測することはほぼ不可能
  2. 要人発言が必ずしも為替市場に影響を与えるとは限らない
  3. 要人発言を見誤ると大損することがある

以下より詳しく解説します。

1.発言前に要人発言の内容を予測することはほぼ不可能

要人発言の注意点として、まず発言前に内容を予測することはほぼ不可能という難点があります。

要人発言は、経済閣僚など、それ相応の地位に就く人が発する内容なだけに、一般人がその情報を事前に仕入れることはまず不可能でしょう。

もちろん、人脈が豊富で、政財界に強いコネがあるという人ならば、それも可能かもしれません。

しかし、そのような太い人脈のパイプを持っている人というのは、それこそ一握りであり、普通に生活している人ではまず要人発言の内容を事前に知ることはできません。

経済指標と違って、一般的に要人発言の内容を事前に予測することはまずできず、発表されてから初めてその内容を知ることになります。

要人がどのような発言をするかわからない以上、要人発言がある前の段階で、今回はこのような発言になるだろうと憶測を立て、投資をする行為は非常に危険なので控えておきましょう。

対策

発表されるまで要人発言の内容がわからない以上、投資は控えておいた方が賢明でしょう。

特に、政策金利を発表するなど、重要な局面においては、一旦ポジションを決済してダメージを減らすなどの工夫が求められます。

たとえどのような発表があるにせよ、ポジションを決済しておけば、損をすることはありません。

もちろん、ポジションを保有していない以上、利益を得ることもできませんが、わざわざリスクをおかしてまで利益を求める必要はないでしょう。

FXはいつでも売買ができます。確実な勝利が欲しいなら、内容がわからない発表前よりも、既に内容が判明している要人発言があった後で良いでしょう。

2.要人発言が必ずしも為替市場に影響を与えるとは限らない

確かに要人発言は、為替市場に影響を与えることがあります。他方で、特に相場に影響を与えず、何事もなく終了することもあるので注意してください。

特に経済が安定しているような時期の場合、これといって為替市場にインパクトを与えるような発表はまずないでしょうから、要人発言があってもレートの動きは見込めないでしょう。

にも関わらず、要人発言があるから為替レートが動くはずだと勝手に判断し、投資に固執すると、かえって失敗しやすいので注意してください。

対策

要人発言が為替市場に影響を与えたかどうかを確認したい時は、チャートを見れば一目瞭然でわかります。

要人発言があった後に該当の通貨ペアが大きく変動したのであれば、その発言が為替市場に影響を及ぼしたという証左ですし、何もなければ大した影響はなかったというサインとなります。

このように、要人発言後のチャートの動きを見ることで、影響力の有無をチェックすることができます。

今回の要人発言は為替市場に影響を与えたのかを知りたいという悩みを抱えている方は、要人発言があった後のチャートの動向をチェックすると良いでしょう。

3.要人発言を見誤ると大損することがある

要人発言は、時と場合によってはトレンドのトリガーになることがあります。もしも要人発言の内容を見誤り、トレンドに逆らう形で投資をすると、大損する恐れがあるので注意しましょう。

例えば、今までは円高の経済政策だったので、今後も円高路線の経済政策が続くだろうと判断し、米ドル円相場にてショート注文を入れるとします。

しかし、要人発言の結果、今後は円安路線へと経済政策がシフトするということが判明した場合、これ以上円高になる可能性は低いです。むしろ円安になるリスクの方が高いでしょう。

そのような状況下でショート注文を入れると、円安のトレンドに巻き込まれ、大損するリスクがあります。

経済政策は常に同じとは限りません。状況次第では転換することもあります。そのような経済政策の転換を読めずに投資をすると、大損しやすいので注意してください。

対策

要人発言は、時と場合によってはトレンド転換のサインになることもあります。特に、中央銀行総裁の発言は、為替市場への影響度が非常に高いので、注目しておきましょう。

チャートの動きを見て今後の動向を予測するテクニカル分析と違って、経済指標や要人発言をヒントに将来の動向を分析するファンダメンタルズ分析の場合、トレンド転換のサインを見つけることは難しいです。

なにしろある日、突然の要人発言をキッカケにトレンドの転換がある世界なだけに、事前に為替市場の変化を読み取ることは至難でしょう。

では、トレンドが転換するような難しい局面に対して、どのように対処するべきかが重要になります。

いつトレンドが転換するか予期できない以上、中央銀行の総裁の発言など、重要な要人発言がある時間帯は一度ポジションを決済し、リスクに備えておくことをおすすめします。

ポジションを決済しておけば、どのような内容の要人発言があったとしても、損をすることはありません。

要人発言の内容を確認し、今まで通りの投資戦略で問題なければ再びエントリーしてポジションを保有すれば良いだけのことです。

他方で、トレンドが転換する旨の内容だった場合は、投資戦略を見直せば良いのです。

FXで稼ぐコツは、無駄なリスクを避けることです。要人発言の内容がわからず、今後の展開がどうなるのか予測できないのであれば、一旦ポジションを決済し、相場を離れてみましょう。

FX初心者へのアドバイス

今回はFXのファンダメンタルズ分析をするにあたって重要な要人発言について解説しました。

数値が発表されるだけの経済指標と違い、要人発言はいざ発表される時まで内容がわからないというリスクがあります。

例えば雇用統計の場合、失業率がいきなり悪化するということは滅多にないです。失業率が悪化するとしたら、その前兆として、数ヶ月前から失業率が徐々に上がるなど、前兆があるものです。

そのような過去の動きから見て今後の動向を探れる経済指標と違って、要人発言はその時の要人の発言内容によってはいきなりトレンドが転換することもあるだけに、前兆が掴み難いです。

経済指標と比べて予測が難しい分野なだけに、初心者のうちは重要な要人発言がある時間帯はポジションを決済し、相場を離れることをおすすめします。

相場を離れてしまえば、要人発言の内容がどのような結果になろうとも損をすることはありません。

安全に稼げそうな時だけ投資をし、それ以外は避ける、それはFXで賢く稼ぐコツでもあります。