損失を切れない!どうすれば損切りができる?FXの失敗と解決策を解説

初心者がFXを始めると、高確率で失敗をします。どのような失敗をするかは人それぞれ。その内容は個人によってバラつきがあります。

ただし、FXから撤退するほどの失敗というと、誰もが同じような失敗をするものです。例えば、損失を切れないという失敗などはまさにその典型です。

今回はFX初心者がよく陥りがちな損切りができないという悩みについて、その原因とリスク、解決策などを解説します。

損切りができないという悩みは、FXトレーダーなら誰もが一度は直面する切実な悩みであり、最初にクリアすべき課題でもあります。

これができないとFXで稼ぐことができないほど、これは悩ましい問題です。FXで生き残るためにも、初心者はまず損切りのやり方を習得しましょう。

FXの損切りとは?

損切りとは、含み損のあるポジションを決済して損失を確定させる行為のこと。

FXの場合、一時的に含み損が発生したとしても、決済をしない限り損失が確定することはありません。

例えば1ドル100円の時にロングポジションを保有し、その後に1ドル99円まで円高になったとしても、1円分の含み損が出るだけで、まだ損失は確定していません。

この後、相場が円高から円安へとシフトして1ドル100円まで上昇すれば含み損は解消されます。そのまま円安が進んで1ドル101円まで上昇すれば1円分の含み益が生じるほどです。

しかし1ドル99円の時に決済をして損切りをすると、その時点で損失が確定しますので、たとえ損切り後に相場が反転したとしても利益が出ることはありません。

損切りとは、トレードで失敗したことを自ら認める行為でもあるのです。

MEMO
損切りとは自ら損失を確定させること

損切りの目的は損失の拡大を防ぐこと

損切りをする目的は、これ以上の含み損の拡大を防ぐことです。

確かに損切りせずに放置をすれば、いずれは相場が反転して含み損が解消し、含み益が出る可能性はあります。しかし、そのような期待はFXの世界では滅多に実現しません。むしろ相場は、トレーダーの期待とは反対の方向に動くものです。

FXの相場というのは不思議なもので、反転して欲しい場面に限って真逆の動きをすることが多く、いくら待てども相場が反転して含み損が解消。さらには利益が出るというトレーダーにとって都合の良い展開になることはまず起こらないです。

むしろ損失が余計に拡大し、最終的にはロスカットされる危険の方が大きいくらいです。

株式投資と違ってFXには損失が拡大するとFX会社が強制的にポジションを決済するロスカットという制度があります。

いくらトレーダー本人に決済するつもりがなくても、ロスカットルールが発動してしまえば、FX会社の判断で勝手にポジションが決済され、損失は確定します。

いざ含み損が拡大し、ロスカットルールが発動すると、高額の損失を受けることになりますので、ダメージが大きいです。

そのため、損切りをするなら最低でもロスカットルールが発動する前の、まだ含み損が少ないうちにやらないとなりません。

ロスカットされる前に損切りをすることで、常にトレードの損失を最小限に抑えられます。

MEMO
損切りの目的はロスカットルールが発動する前に損失を確定し、被害の拡大を防ぐこと

損切りできない原因とは?

専業のプロほど、適格なタイミングで損切りをし、常に損失を最小限に抑えます。素早く損切りをするので、たとえ思惑が外れたとしても、被害は最小限におさまります。

為替レートを完璧に予測することはプロでも難しいです。経験豊富なプロですら連戦連勝などできず、時にはトレードで失敗します。もしも失敗した時のために、稼げる専業トレーダーほど損切りのルールを徹底させ、予想が外れた時の被害が最小限になるように尽力するものです。

そんなFXで稼ぐ上で必須のスキルである損切りですが、初心者ほど失敗しやすく、できないと悩むことが多いです。

ここでは初心者が損切りできない主な原因について紹介します。

  1. 損切りの重要性を理解していない
  2. ポジポジ病を患ってる

ここからは詳細を解説します。

1.損切りの重要性を理解していない

初心者が損切りできない原因として、まず損切りの重要性を理解していない、それどころか損切りが必要であることを知らないというケースが考えられます。

確かに損切りという概念は、普通に生活している上では無縁の考え方です。それこそ経営者か投資家にでもならない限り、損切りについて勉強しようなんて人はまずいないでしょう。

しかし、FXで稼ごうと思うのであれば、たとえ初心者であっても損切りについて学ばないとなりません。

FXの勉強というと、トレードで勝つ方法を優先して学びがちです。特に初心者ほど、テクニックばかりに目を奪われやすく、損切りについて全く学ばずにトレードに参加しやすいです。

初心者は本来、勝つ方法よりも先に損切りの方法を学ぶべきです。なぜなら損切りを学ばないと資産を守れず、危ないからです。

柔道や空手などの格闘技を学ぶ場合、技よりも先に受け身などの身体を守る方法を学びます。受け身を学ばずにいきなり柔道を始めるのは危険なので、これは当たり前といえば当たり前です。

しかしFXの場合、この当たり前を疎かにし、先に勝つ方法だけを学んで、資産を守る方法を学ばずにFXを始める人が多いです。

FXを始めるなら、まずは損切りを習得してください。特に初心者ほど、損切りの重要性をしっかりと認識しておきましょう。

注意
FXを始めるなら必ず損切りも覚えること

2.ポジポジ病になっている

損切りが重要だということは知っているのだけれど、いざトレードが始まるとなかなか損切りができず、ポジションを無駄に多く保有してしまうことがあります。

この手の悩みを抱えている方の場合、ポジポジ病になっている、もしくはそれに近い状態である可能性が高く、一刻も早く改善する必要があります。

MEMO
ポジポジ病とは意味もなくポジションを多く保有し、損切りできない状態になること。FX初心者ほどポジポジ病に罹りやすい

ポジポジ病は、稼ぎたいという想いが強い人ほど罹りやすいです。特にFXで大儲けしたい、借金を返済したい、など金銭欲に囚われている人ほど損切りができず、無駄にポジションを増やしやすいです。

なにしろ損切りをするという事は、自分の資産を減らす行為です。もう少し待っていれば相場が反転し、利益が出るかもしれないのに、自分からその希望を捨てるというのは、稼ぎたい欲がある人ほど心理的抵抗感が強く、なかなか損切りできないです。

特に、既にトレードに依存するほどFX中毒になっている人ほど、ポジポジ病になりやすく、損切りができないです。

24時間常にチャートを見ていないと落ち着かないという人は、一度取引を止めて、メンタルを休ませてください。ポジポジ病の症状が出ている時は、休息を取ることが最善策となります。

注意
ポジポジ病の症状が出ているなら一度FXを中断して休むこと

損切りができないデメリットとリスク

もしも損切りができない状態を放置すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?

ここでは損切りができないデメリットやリスクについて紹介します。

  1. 損失が拡大する
  2. 稼げない

以下より詳しく解説します。

1.損失が拡大する

損切りができないと、まず損失が拡大するデメリットがあります。

例えば米ドル/円の通貨ペアに対して10万通貨のロングポジションを1ドル100円時に保有したとします。

ここから円高が進行し、1ドル99.50円までレートが下落すると、10万通貨保有しているので、5万円もの損失が発生します。

ここで損切りをすれば、損失も5万円で済みます。しかし決済をせずにポジションを放置し、余計に円高が進行することで1ドル99.00円まで下落すると、含み損が10万円まで拡大します。

もしもこの時点でロスカットルールが発動し、強制的に決済させられると、10万円の損失が確定します。

仮に10万通貨の取引に必要な証拠金の最低額が40万円とし、その金額で取引をした場合、10万円もの損失が確定すると資金が40万円から30万円まで一気に減ってしまいます。

損失の拡大を防がずに放置し続けると、やがてはロスカットされて致命的な大損失を被る可能性が高いです。

そのような事態を未然に防ぐためにも、被害が少ないうちに損切りしてください。

MEMO
損切りを放置するとロスカットされることで被害が拡大する

2.稼げない

損切りができず、常に大損ばかりしていると、稼げないです。

FXで稼ぐためには損小利大、損失は小さく、利益は大きくする必要があります。

この原則を守れず、損失がいつまでも大きいままでは、たとえトレードで勝ったとしても稼げることはないでしょう。

FXで100万円買った一方で、同じく100万円の損失を出しているようでは、損益は0です。

たとえ勝率90%のトレーダーがいても、たった1回の負けで大損し、今までの利益をすべて溶かす、いわゆるコツコツドカンをやっている限り、FXでは稼げないのです。

MEMO
コツコツドカンとは、コツコツ勝って、ドカンと大きく負けている時の状況のこと。FXで損する人の典型的な失敗例

損切りできない悩みへの解決策3点

FXは損切りができない限り、稼げないです。勝率が高くても、損切りができなければ資産は減っていきます。

本当にFXで稼ぎたいと思うなら、損切りができるようになりましょう。

ここでは損切りができるようになるための改善策を紹介します。

  1. 損切りのルールを確立する
  2. 逆指値注文で強制的に損切りさせる

以下より詳しく解説します。

1.損切りのルールを確立する

まず損切りができるようになるためには、どこまで損失が発生したらポジションを決済するのか、損切りのルールを決めてください。

損切りのルールは、被害が最小限におさまるのであれば、基本は何でも良いです。

損切りのルールの理想は、厳しすぎず、緩すぎず、です。

いくら損失を最小限に抑えたいからといって、1pipsの含み損が出たらすぐに損切りをするという厳しすぎるルールを設定すると、ちょっと値動きがある度に損切りしなければならず、かえって稼げなくなります。

かといって、損切りのルールが緩すぎると、被害が拡大する前に決済できず、損失が膨れ上がってしまいます。

トレード1回につき、このぐらいの損失であれば我慢できるという、許容範囲を決めましょう。

損切りのルールは難しく考える必要はありません。むしろシンプルなルールの方が良いぐらいです。

デイトレの損切りのルールならば、10pipsの損失が出たら問答無用で決済をする、といった具合にシンプルでわかりやすいルールを設定しましょう。

2.逆指値注文で強制的に損切りさせる

損切りをしたいけれど、なかなか踏ん切りがつかず、いつも損切りのタイミングを逃してしまう、そのような悩みを抱えている方におすすめなのが逆指値注文です。

MEMO
逆指値注文とは、指定したレートよりも上がったら買い注文、指定したレートよりも下がったら売り注文を入れる注文方法のこと

ポジションを保有後に決済の逆指値注文を入れておけば、本人の意思とは関係なく自動的に損失が発生した時に損切りをしてくれるので、なかなか自分の意志で損切りができないという人でも確実に損切りできるので安心です。

例えば1ドル100.00円時にロングポジションを保有。この時、1ドル99.90円まで下落したら損切りを入れるという損切りルールがあった場合は、1ドル99.90円まで下落した時に決済注文が入るように逆指値注文を設定しておきましょう。

逆指値注文を設定することで、いざ1ドル99.90円まで下落した時、自動的に決済注文が入りますので、損切りがなかなかできない人でも問題なく決済して損切りできます。

どのような相場であっても必ず指定したレートで損切りができる逆指値注文は、FXで非常に役立つ注文方法なので、ぜひ覚えておきましょう。

初心者向けの損切りルールの作り方

損切りのルールを確立することが、損失を減らす第一歩となります。

トレーダーの中には非常に難解な損切りのルールを設定している人がいますが、初心者のうちはそのような難しい損切りルールにチャレンジする必要はありません。まずはシンプルで、簡単に実行できるようなわかりやすい損切りのルールから始めてみましょう。

ここでは初心者でも簡単にできる損切りのルール作りのポイントを紹介します。

  1. pipsで判断
  2. テクニカル分析で判断
  3. 取引時間で判断

以下より詳細を解説します。

1.pipsで判断

まず損切りのルールを確立する上で一番簡単な方法というと、pipsで判断することです。

MEMO
pipsはFXで使用される単位のこと

例えばデイトレードで10pipsの含み損が出たら損切りをするというルールを設定しておけば、損失は常に10pipsにおさまるので、それ以上の損失が出ることはありません。

勝率が50%で、1回のトレードで20pips利確できるトレーダーが損切りラインを10pipsに設定した状態で10回トレードをすると、5回の勝ちトレードで100pips(20pips×5回)、5回の負けトレードでマイナス50pips(10pips×5回)、となります。

100pips(総利益)-50pips(総損失)=50pips(損益)

以上の条件で10回トレードをすると、最終的には50pipsもの利益が残る計算となります。この調子で100回トレードすれば500pips、1000回トレードすれば5000pips稼げる計算になりますので、トレードすればするほど利益が増えていきます。

1回のトレードで稼げる利益よりも少なくなるように損切りのラインを設定することが、損小利大のコツです。

2.テクニカル分析で判断

テクニカル分析のコツを掴むと、エントリーのタイミングだけでなく、損切りすべきタイミングもチャート上で見つけることができるようになるので便利です。

例えば移動平均線を使用しているトレーダーで、思惑とは反対方向の売買シグナルが出たら損切りをするという損切りルールを設定しておけば、いざ相場が反転した時、テクニカル指標を参考に損切りすることで、被害を最小限に抑えられます。

MEMO
移動平均線はテクニカル指標の一つ。短期線や長期線の位置関係を見ることで売買のタイミングを探れる

テクニカル指標は、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。相性の良いインディケーターを利用し、売買のタイミングを把握できるようになると、利確のチャンスを察知するのみならず、大損のリスクを事前に回避できるようになるでしょう。

3.取引時間で判断

FXで大損するリスクというのは、ポジションの保有時間に比例して大きくなります。

数分から数十分という短期間で決済をするスキャルピングトレーダーと、数日から数週間にわたってポジションを保有するスイングトレーダーでは、確実にスイングトレーダーの方が大損するリスクが高いです。

FXで大損するリスクを減らしたいなら、ポジションの保有時間をできるだけ短くした方が良いです。かといって、保有時間が短すぎると大してレートも動かないので、稼げないです。

ポジションの保有時間の理想は、稼ぐのに十分な時間です。

例えば2時間あれば稼げるというトレーダーの場合、ポジションの保有時間を2時間までとルール設定しておきましょう。

ポジションを保有してみたものの、2時間経っても利益が出ず、相場が動かないのであれば、このトレードは負けと判断し、損切りをしてください。

時間単位で決済をするというルールを作っておけば、いたずらにポジションを増やさずに済むので、ポジポジ病対策にもなります。

損切りできない初心者へのアドバイス

どれだけ早く決済できたとしても、損切りをするということは、損失が出たということです。つまりトレードで負けたことを意味します。

勝つことが好きな人はいても、負けることが好きだという人は、一部の例外を除いてなかなかいないものです。

負けず嫌いな人ほど、いざトレードに失敗してもなかなか負けを認められず、損切りができず、どんどん資産は減っていきます。

FXで稼ぎたいと思うなら、まずはFXの勝利条件を一度見直してみましょう。

FXにおける勝利とは、トレードで勝つことではありません。利益を出すことです。たとえ勝率が高くても、稼げないのであればそれは負けです。

利益が出てはじめてFXでは勝利なのです。そのように考えれば、損切りをすることに対する抵抗感も無くなるでしょう。

損切りは悪いことではありません。利益を増やす上で必要な行為です。

なかなか損切りができないという人は、まずは一旦心を落ち着け、そもそもなぜFXをやっているのか、自分を見つめ直しましょう。

たとえ大損したとしても、勝ったことによる精神的な満足感を得たいというのであれば、無理して損切りをする必要はありません。

しかし、精神的な勝利よりも、お金の方が欲しいと考えているのであれば、損切りをしてください。

損切りができるようになると、FXの利益が増えやすくなります。