トレードするごとに資金が減る!資金管理で失敗する原因と解決策を解説

為替市場を対象にしているFXは、テクニカル分析を習得すると、ある程度ですが将来の値動きを予想することができますし、トレードの基礎を抑えれば勝率を上げることも可能です。

初心者トレーダーの中には、既にテクニカル分析を習得し、デモ口座でも勝率の高いトレードができるという人もいることでしょう。

にも関わらず、なぜか儲からない、勝つことができてるのになぜか利益が増えない、という悩みを抱えている初心者はとても多いです。

勝率が高いのに稼げないという悩みを抱えている方は、資金管理の方法に問題がある可能性が高いです。

今回は資金管理で失敗している原因とその解決策、それ以外の抑えたいポイントなどを解説します。

資金管理は初心者が覚えておきたいスキルの一つです。これができないと、FXでいくら勝っても稼げません。FXで稼ぎたいと思うなら、資金管理のやり方を学びましょう。

勝率が高くても稼げない原因とは?

難しいイメージが付きものなFXですが、実はテクニカル分析さえ習得しておけば、意外と簡単に勝つことができます。

MEMO
テクニカル分析とは、チャートの動きを見て将来のレートを予測する手法のこと

たとえ初心者であっても、テクニカル分析さえ習得しておけば、それなりに勝率の高いトレードができることでしょう。

しかし、FXは勝率が高いからといって稼げるというものではありません。資金管理を疎かにすると、たとえ勝率が高くても、資金が減り、やがては底をつきます。

なぜ勝率が高いのに稼げないのか、その原因はリスクリワード・レシオが悪い手法で取引をしているからです。

リスクリワード・レシオが悪い手法でトレードをしている限り、FXでは稼げないです。

勝率が高いのに勝てないという人は、一度自分のリスクリワード・レシオを見直し、資金管理のやり方について学ぶことをおすすめします。

MEMO
FXは勝率が高くてもリスクリワード・レシオが悪い手法だと稼げない

リスクリワード・レシオとは?

リスクリワード・レシオとは、損益と利益の比率のことで、この比率が1以下の手法だと稼げないです。

以下はリスクリワード・レシオの計算方法です。

リスクリワード・レシオの計算方法
リスクリワード・レシオ=勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失

例えば、1回のトレードで平均10pipsの利益を稼げるトレーダーがいるとします。

このトレーダーの勝率が60%の場合、10回トレードをすると、全体の総利益は60pipsとなります。

対して負けた場合の平均損失が20pipsとすると、4回負けると総損失は80pipsとなります。

60pips-80pips=-20pips

以上の計算式を見ればわかるように、総利益よりも総損失の方が大きいトレードとなりますので、たとえ勝率が60%と高くても、このトレードスタイルを継続している限り、利益が増えることはありません。

この事例をリスクリワード・レシオの計算式に当てはめると、以下の通りとなります。

10pips(平均利益)÷20pips(平均損失)=0.5(リスクリワード・レシオ)

リスクリワード・レシオの数値が1未満となりますので、これは悪い手法であることが一目瞭然です。

どれほど勝率が高い手法だとしても、リスクリワード・レシオの数値が1未満の手法である限り、FXでは稼げないです。

勝率が高いのになぜか稼げないという人は、一度リスクリワード・レシオを計算してみましょう。

計算の結果、リスクリワード・レシオの数値が1未満だったという方は、ぜひ資金管理の方法を習ってください。

注意
リスクリワード・レシオが1未満の手法では稼げない

資金管理とは?

資金管理とは、その名前の通り、資金を管理することです。

FXにおける資金管理とは、これから行うトレードに対してどのくらいの利益が見込めるのか、どの程度の損失までならば耐えられるのか、最終的にいくらぐらいの利益が残るのか、などを計算し、計画的にトレードをすることです。

勝率が高いのに勝てない人ほど資金管理が重要

勝率が高いのに稼げないという人は、まさにこの資金管理が出来ていないから稼げていないのでしょう。

資金管理が出来ていないと、いつまで経っても利益率の低いトレードをすることになるので、資産は減る一方です。

特に初心者の場合、リスクリワード・レシオの概念を知らずにFXを始めることが多く、そのせいで無駄に資金を減らしやすいです。

FXはやれば絶対に勝てるというものではありません。時には損失が出ることもあります。しかし、資金管理が出来ているのであれば、それは想定の範囲内の損失となりますので、負けたとしても想定通りとなります。

むしろ計画通りにトレードを進めることで、最終的に利益が残ります。

しかし、資金管理の方法を知らずにトレードをしていると、なぜ稼げないのかがわからず、意味もなく資産を減らしてしまいます。

FXでは上手に勝つ方法とは別に、上手に負ける方法も学ばないとなりません。

資金管理の方法を学び、損失を最小限に抑えられるようなトレードを目指しましょう

MEMO
資金管理のやり方を学ぶことで稼げるトレードができるようになる

資金管理ができないとどうなる?リスクを解説

資金管理ができないままFXのトレードを継続すると、資産が減っていきます。

トレードすればするほど、それに応じて資産が減っていきますので、最終的にはFX口座の残高は溶けていくことでしょう。

余剰資金でトレードをしているのであれば、たとえ資産が溶けたとしても、まだ挽回の余地はあります。

しかし、退職金や給料など、生活に関わるお金が無くなってしまうと、今後の生活に支障を来す恐れがあります。

資金管理ができていない人の中には、デモトレードの成績が良く、その時の成功体験があるからこそ次なら勝てると信じてトレードをする人もいます。

しかし、いくら勝率が良くても、資金管理ができていない以上、今後どれほどトレードで勝ったとしても稼げず、無駄に資産を食いつぶすことになります。

そのような事態を未然に防ぐためにも、資金管理の方法を学びましょう。適切に資金を管理していれば、たとえ一時的に負けることがあったとしても、最終的には資産を増やすことができるでしょう。

注意
資金管理をせずにトレードをすると資産が減る

資金管理のやり方

ここでは初心者がFXで利益を出す上でやっておきたい資金管理の方法を紹介します。

  1. トレードルールの明確化
  2. ポジションの保有期限を設定
  3. 適切な証拠金維持率を設定
  4. 取引記録の検証とトレードルールの改善

以下より詳しく解説します。

1.トレードルールの明確化

まず資金管理をするにあたり、どのような手法でトレードをするのか、トレードルールを明確にしてください。

初心者の場合、1回のトレードでどこまで稼ぐのか、負けた場合はどこまでなら損失を許容できるのか、利確と損切りのルールを決めてください。

この利確と損切りのルールは、リスクリワード・レシオが1以上になるようにルール設定をすると良いでしょう。

トレードルール作成の例

例えば、勝率50%のトレーダーがいるとして、1回のトレードでだいたい10pipsから30pipsは獲れるとします。

まず利確のルールの設定ですが、最大で30pipsまでしか獲れないのであれば、利確のルールは必ず30pips以下に設定してください。

30pipsしか獲れないのに40pipsから50pips、果ては100pipsもの利益を狙うというのは無謀です。

トレードルールは、自分のできる範囲に絞ってください。できないことを無理してやる必要は一切ありません。

できることだけやれば良いのです。できないことは、最初からできないことだと諦めてください。FXで稼ぐには、時に諦めることも必要になってきます。

最大値を追い求めるのも危険

さらに、頑張れば30pips獲れるトレーダーだからといって、最大値を利確の基準にするのは止しておきましょう。

最大で30pipsが獲れるということは、言い方を変えるとトレードの状況如何によっては30pipsも獲れないこともあるということです。

毎回30pipsの利益を獲るのは難しいけれど、20pipsぐらいならばコンスタントに稼げる、というのであれば利確の基準は20pipsぐらいにすると良いでしょう。

損切りルールをしっかり作る

次に損切りのルールの決め方ですが、既に利確の基準は20pipsと今回は決まっていますので、損切りの基準は20pips未満になるように設定すると良いでしょう。

ただし、いくら低い方が良いからといって、1pipsから2pipsの損失が出たら損切りをするなど、厳しすぎる損切りのルールを設定すると、かえって稼ぐチャンスを逃すので避けてください。

損切りのラインは、緩すぎず、かつ厳しすぎない程度が良いでしょう。

損切りは10pipsぐらいであれば我慢できるというのであれば、10pipsを損切りのラインに設定すると良いでしょう。

こうして利確の基準が20pips、損切りの基準が10pipsというトレードルールが完成しました。

トレードルールに沿ったトレードを行う

あとはこのトレードルール通りになるようにトレードをするだけです。

仮に勝率が50%とした場合、10回トレードをすると勝ちトレード5回で100pipsの総利益、負けトレード5回で50pipsの損失、損益は50pipsの利益となります。

以上のように、利益が出るようにトレードルールを設定しておけば、たとえ勝率が50%でも稼ぐことは可能です。

ここで紹介したトレードルールの作り方は、あくまで一例です。トレードルールに決まった正解などはありません。

資金管理をする際には自分のトレードルールに合わせて、もっとも利益率の高いトレードルールを確立しましょう。

MEMO
トレードルールは利益が出るように設定しよう

2.ポジションの保有期限を設定

FXのトレードルールを設定したら、次はポジションの保有期限を設定しましょう。

ポジションの保有期限の目安は、トレードスタイルによって異なります。

スキャルピングなら数分から数十分、デイトレードなら数時間から十数時間、スイングトレードなら数日から数週間ほど、となります。

ポジションの保有期間の目安
スキャルピング 数分~数十分
デイトレード 数時間~十数時間
スイングトレード 数日~数週間

例えばデイトレードが得意という人で、2時間もあれば勝てるという人は、ポジションの保有期限を2時間に設定すると良いでしょう。

エントリーをしてから2時間以内に利益が出れば利確、時間内までに結果が出なければそのまま損切りをする、といった具合にポジションの保有期限を設定すると、無駄にポジションを増やすリスクが減ります。

ポジションの保有期限を設定せずにトレードをすると、いつまでもダラダラとポジションを保有することで、やがてはポジポジ病になってしまうリスクがあります。

ポジポジ病とは、無駄に多くポジションを保有している状態です。

ポジションの保有期間を明確に設定することで、無駄なトレードを減らし、常に新しいチャンスに備えることができます。

過去のトレードの結果などを検証し、保有期間はどれくらいが適切なのか、調べてみましょう。

MEMO
ポジションの保有期間を決めて無駄なトレードを減らそう

3.適切な証拠金維持率を設定

FXは株式投資などと違って、ロスカットと呼ばれる制度があります。

ロスカットとはFX会社が強制的にポジションを決済する制度のことで、一定額以上の含み損が出るとロスカットルールが発動します。

このロスカットルールがあるので、FXをする際には一時的に損失が出ても大丈夫なように、証拠金維持率に余裕を持たせる必要があります。

証拠金維持率の目安

証拠金維持率は、だいたい200%から300%、より安全な運用を目指すなら400%ぐらいを目安にすると良いでしょう。

例えばレバレッジ25倍で、1万通貨あたり4万円の証拠金が必要な場合。

証拠金維持率200%なら、1万通貨あたり8万円はあった方が良いでしょう。

証拠金維持率300%でトレードするなら1万通貨あたり12万円、400%なら16万円となります。

必要証拠金の倍以上の証拠金をFX口座に入金しておくことで、一時的な含み損に備えることができます。

FXはどれほど才能のある人でも、勝率100%なトレードはできません。トレードをしていれば、いつかは負ける時があります。

そのような負ける時があったとしても、証拠金維持率を高めに設定してトレードをしていれば、損失も最小限に留まるので、いきなり大損する心配がありません。

自分の財産を守るためにも、証拠金維持率には余裕を持たせてください。

注意
FXは証拠金ギリギリでトレードせず、余裕を持たせよう

4.取引記録の検証とトレードルールの改善

資金管理には、これが絶対に正しいという正解はありません。トレーダーの数だけ、資金管理の方法があります。

稼げるFXトレーダーになるためには、自分のトレードスタイルに合った資金管理をする必要があります。

そのためには、トレードの記録をすべてノートに残し、常に検証と改善の作業をする必要があります。

トレードルールの改善点を探す

例えば、FXを始めるにあたりまずはAという資金管理の方法でトレードをするとします。

そのトレードの結果、利益が出たのであれば、問題はありません。そのまま資金管理Aのやり方でトレードを継続すると良いでしょう。

しかし、資金管理Aの方法では利益が出ないという事がわかった場合は、過去のトレードの結果を検証し、どこが悪かったのか、原因を探ってください。

検証し、原因を見つけたら、どうすれば解決できるのか、改善策を提案しましょう。

損切りのルールが厳しかったのであれば、損切りの基準を緩和しましょう。

利確が早かったのであれば、もう少し利確を遅くしてみましょう。

証拠金に対してリスクの高いトレードをしていたなら、証拠金維持率を上げて資金に余裕のあるトレードをしてみましょう。

自分のトレードスタイルに合わせて改善策を提案したら、それをトレードルールに反映させてください。

改善したトレードルールを試す

仮に改善策を盛り込んだ新しい資金計画をBとするなら、今度はその資金計画Bのやり方に合わせてトレードをしましょう。

この資金計画Bが上手くいったのであれば、そのままトレードをしましょう。しかしそれでもダメなら、再び検証し、改善しましょう。

以上のような資金管理の検証と改善のサイクルを繰り返すことで、やがては自分に合った最適な資金計画が完成します。

最初は経験不足などが原因で稼げないかもしれません。しかし、トレードの記録を付け、しっかりと検証と改善を繰り返していけば、いずれはトレーダーとして成長し、稼げるようになるでしょう。

トレードの記録を付けることは、FXトレーダーとしての成長を促す上で必要なことです。FXを始める際には、必ず日々のトレードの記録を残し、検証し、そして改善させましょう。

MEMO
トレードの記録を付けることでFXトレーダーとして成長できる

初心者へのアドバイス

FXの初心者というと、まず勝つ方法ばかりに目を奪われがちです。

絶対に勝てる方法は無いのだろうか、と悩んでいる初心者もいるでしょう。

そんな初心者に送れるアドバイスは一つだけです。

FXの世界に、絶対に稼げる方法なんて存在しません。

このような絶対に稼げる方法のことを聖杯と呼ぶのですが、FXに必勝法がない以上、聖杯は探すだけ無駄というものです。

FXでトレードをしている以上、必ず負ける時がやってきます。問題はその負けをどう対処するかです。

たとえトレードで負けたとしても、被害が小さければ、いくらでも挽回できます。しかし、資金管理のやり方を知らないというのであれば、負けを取り戻すことは難しいでしょう。

FXは勝率よりも利益率の方が大事です。いくらトレードで勝っても、負けて大損しているようでは、いつまでも稼げないです。

FXで稼ぎたいと思うなら、資金管理のやり方を学び、上手に負けられるトレーダーを目指しましょう。