政策金利とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

投資で将来の価格を予想する方法というと、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2種類があります。今回は、政策金利をテーマにファンダメンタルズ分析のやり方について解説します。

政策金利は、数多く存在する経済指標の中でも、特に重要度の高い経済指標となります。

特に、アメリカ、EU、イギリス、日本、オーストラリアの政策金利が発表される日は、大きく為替レートが動くことになるだけに、注意が必要です。

政策金利のような重要な経済指標が発表されるタイミングにトレードをし、成功すると、わずか1日で大きく稼げるでしょう。その反面、失敗すると大損するリスクがあるだけに、トレードをする前にまず十分な知識を備えておいてください。

政策金利とは?

政策金利とは、中央銀行が銀行にお金を貸す時の金利のことです。その国の指標となる金利となります。

低金利な日本と違って、海外の政策金利が高い国の銀行にお金を預ければ、外貨預金の金利だけでもそれ相応の収入を稼げるでしょう。

FXのスワップポイントは通貨間の政策金利の差額によって決まるだけに、FXをしている方からすると政策金利は常に気になるテーマとなるでしょう。

この政策金利ですが、常に同じというわけではありません。その時の経済状況に応じて、政策金利は変更されます。

政策金利の変更は、定期的に行われる政策金利の発表日にて知らされます。

政策金利は為替市場と密接に関係のある指標なだけに、金利の発表日に政策金利が大きく変更されると、大量の注文が入ることで、為替レートが激動します。

たとえ大きな変更がなくても、政策金利の発表日は全世界の投資家や投資機関が注目しているだけに、荒れやすい相場となるので注意してください。

MEMO
政策金利が変動するかどうかはあ、政策金利の発表日にわかる

覚えておきたい政策金利と日付

政策金利の発表日は、それぞれの国によって時期が違います。といっても、すべての国の政策金利の発表予定日を覚える必要はありません。

為替レートに影響を与えるほどのインパクトのある国の発表日だけ覚えておけば十分でしょう。

以下の5ヶ国は為替レートに影響を及ぼすほどインパクトのある国なので、ぜひ覚えておきましょう。

  1. アメリカ
  2. EU
  3. イギリス
  4. オーストラリア
  5. 日本

以下よりそれぞれ詳しく解説します。

1.アメリカの政策金利

アメリカの政策金利といえば、FOMC、いわゆる連邦公開市場委員会があります。

日本でいうところの日銀金融政策決定会合のようなもので、FOMCは年に8回開催されます。

FOMCでは、政策金利を下げるのか、それとも上げるのか、今後の政策金利の方針が決定されます。

FOMCは基軸通貨でもある米ドルの政策金利を決定するだけに、政策金利発表日当日は、あらゆる通貨ペアに影響を及ぼします。

政策金利を調べるという時は、まず優先してFOMCをチェックすると良いでしょう。

FOMCは夏時間ならば午前3時、冬時間ならば午前4時に発表されます。

2.EUの政策金利

ECB政策金利とは、欧州中央銀行のECB理事会によって決められる政策金利、つまりユーロの政策金利です。

ユーロの政策金利ですが、ユーロといえば米ドルに次いで取引量が多い通貨なだけに、政策金利の発表日には米ドルなど他の通貨にも影響を与えるだけのインパクトがあります。

ECBの発表日当日は、ユーロが非常に荒れやすく、初心者が迂闊に手を出すと、大損するリスクがあるほどです。

その反面、トレードに成功すると、ユーロでの取引で大きく稼げるだけのチャンスがあります。

EDCBは夏時間なら午後8時45分、冬時間ならば午後9時45分に発表されます。

3.イギリスの政策金利

BOE政策金利とは、イギリスの中央銀行における金融政策会合によって決定されるポンドの政策金利のことです。

年8回、2月と5月、8月、11月にそれぞれ開催されます。

イギリスの通貨であるポンドがもっとも影響を受けやすく、BOE政策金利の発表日はポンドの相場が荒れやすいです。

ただでさえポンドといえば、通貨ペアの中でも最も変動率が高く、荒れやすい通貨だと言われています。それだけに、BOE政策金利が発表される日は、通常時以上に相場が荒れることでしょう。

発表の時間帯は、夏時間なら午後8時、冬時間なら午後9時です。

4.オーストラリアの政策金利

オーストラリアの政策金利は、オーストラリア準備銀行、いわゆるRBAが決定します。

年に11回発表。オーストラリアは1月が夏休みであるため、この時期に発表はありません。

発表される時間帯は、夏時間なら午前12時半、冬時間なら午後1時半となります。

オーストラリアの政策金利が発表される日は、オーストラリアドルのレートが荒れやすいです。

オーストラリアの夏時間の期間は、北半球とは逆であるため、それぞれの時間帯に注意しましょう。

5.日本の政策金利

日本の政策金利は、日本銀行が日銀政策決定会合にて決めることになります。

日銀金融政策決定会合は年に8回開催されます。

日本の政策金利が発表される時間帯は、定まっていないため、毎回いつ発表されるのかの予定をチェックする必要があります。

日本の政策金利は、だいたいお昼頃に発表されることが多いです。

日本の政策金利が発表される日は、円の動きが荒れやすいです。国内FXで円建てで取引をしているという方は、政策金利の発表日に注意をした方が良いでしょう。

政策金利の見るべきポイント

政策金利を見る際には、前回発表した時の金利と比べて今回発表された金利は上がっているのか、それとも下がっているのか、もしくは前回と同じ金利なのか、に注目しましょう。

さらに、経済ニュースなどを参考に、経済アナリストの政策金利の予想などにもチェックしておきましょう。

というのも、為替レートというのは予想が外れた時ほど大きく動く傾向があるからです。

例えば予想では政策金利は今後上がるだろうという考えが一般に浸透していたのに対して、発表された金利が前回よりも低かった場合、予想が外れたことでレートが大きく動くことがあります。

予想が外れると、レートが上下に激しく動くような、ランダムな動きをすることがあります。

このような激しい相場は上級者でも失敗しやすいです。FX初心者は下手に手を出さず、様子見をしておいた方が賢明でしょう。

MEMO
政策金利の予想が外れると相場が荒れやすい

金利と為替の関係

なぜ中央銀行は金利を上げ下げするのかといえば、それはその国にとって有利な方向に経済を動かすためです。

政策金利が上がる、もしくは下がると、為替レートも大きく動きます。

例えば日本のような輸出国家の場合、円高よりも円安になった方が経済的な恩恵が大きいということもあってか、円安になるように政策金利を動かすものです。

その反対で、自国の通貨の価値が上がった方が有利になるのであれば、自国通貨の価値が上がるように政策金利を変更することでしょう。

このように、経済情勢に合わせて政策金利というのは常に変化しているものです。

一般的に景気が悪いと金利は下がり、景気が良いと金利は上がるとされています。

政策金利が上がるということは、景気が良くなっているというサインでもあるということです。

というのも景気が良くなると賃金が上昇し、物価も高騰します。そうなると、インフレになるリスクが高まります。そのリスクを緩和するために、政策金利を上げて、景気の調整を図るのです。

もっとも、これはあくまで一例であり、すべての政策金利の変更が景気の良し悪しに起因しているわけではありません。

政策金利は様々な思惑より変更されるものです。政策金利が動いた際には、なぜ上がるもしくは下がるのか、多角的に調べると良いでしょう。

現在のような金利が低い日本と違い、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどは金利が高く、国内からすると魅力的な投資先となります。

国内より海外の金利の方が高ければ、外貨を購入する人が増えるでしょうから、日本円の価値が下がり、需要の高い高金利な外貨の価値が上がるでしょう。

金利と為替は関係性が深く、お互いに影響し合っています。政策金利を分析すると、今後の為替レートの動きを予測しやすくなるでしょう。

チャートを使って解説

ここまでは政策金利について解説してきました。ここからは実際にチャートを使用し、政策金利が発表されるとどのくらいレートが動くのかを解説します。

今回はもっとも重要度が高いFOMCを参考にします。

まず以下のチャートをご覧になってください。

これは2019年3月20日、21日のFOMC発表時のチャートです。発表された時間帯は、21日木曜日の午前3時00分です。

ちょうど四角で囲った箇所が、FOMCの発表のタイミングです。

ローソク足を見れば、わずか1時間で大きく円高が進み、レートが下落していることが見て取れます。

だいたい111.40円付近から、110.70円付近まで1時間で下落。その後も、指標発表の影響が尾を引いてか、下降トレンドが継続しています。

米ドル/円相場は、確かに荒い相場であることで有名です。しかし、たった1時間で70pips以上もの値動きが発生するということは滅多にないです。

FOMCではこのように、わずかな時間で50pips以上、場合によっては100pipsを越える大きな動きが発生することもあるので注意してください。

ちなみにこの時の政策金利の発表のデータですが、前回が2.5%、予測も2.5%、結果も2.5%と、すべて同じという、予想通りの動きでした。

そのような事情もあってか、大きく動くといっても、荒れると呼ぶほどの動きではありませんでした。

しかし、これがもしも予想が外れるような結果だった場合、上級者ですら手が付けられないほど大きく荒れることもあります。

初心者のうちはFOMCが発表されたタイミングには手を出さず、しばらく経過を見持った方が賢明でしょう。

政策金利を利用した分析をする際のデメリット、リスク、注意点

ここでは政策金利を対象にファンダメンタルズ分析をする際のデメリットやリスク、注意点などを解説します。

  1. 予想が外れることがある
  2. 予想が当たっても思惑通りにレートが動かないことがある
  3. 失敗すると大損するリスクがある

以下より詳しく解説します。

1.予想が外れることがある

ファンダメンタルズ分析は、投資の世界では機関投資家などのプロがよく使用する手法となります。

プロは入念に計算し、今後の政策金利はいくらになるのかを予想します。このようにプロが予想しているのですから、普通に考えれば悉く的中しそうなものですが、実際には外れる事が多く、必ずしも予想通りの政策金利が発表されるとは限りません。

仮に政策金利が上がるだろうと予測し、FXでトレードをした結果、その予測が外れて政策金利が下がった場合、トレードで負けて大損する危険性があります。

ファンダメンタルズ分析をする際には、必ず外れることも想定してトレードをしましょう。

対策

ファンダメンタルズ分析が外れた場合、早々にポジションを決済して損切りをしましょう。

FXはポジションを持たなければ、損することはありません。トレードで負けたのであれば潔く認め、すぐにポジションを決済してください。

素早く決済をすれば、損失の拡大を未然に防ぐことができます。しかし決済ができないと、さらに損失が拡大し、大損する恐れがあります。

特にポジショントレードのような長期投資をしている方の場合、早めに行動をしないとますます損失が拡大してしまいます。

もしかしたら負ける可能性があることを想定して少額でのトレードを心がけましょう。そして負けたら負けたで、早めに損切りしてください。

2.予想が当たっても思惑通りにレートが動かないことがある

将来の政策金利の動向について、その予想が当たったからといって、必ずしも思惑通りにレートが動くとは限りません。

例えば今後政策金利が上がるだろうと予測したとします。そしていざ発表日当日、政策金利が上がったとします。

にも関わらず、レートに動きが見られず、ほとんど稼げない、という事態もFXの世界では十分に起こり得ます。

そもそもファンダメンタルズ分析の場合、数ヶ月から1年と、長期を前提にした分析となります。

予想が当たったからといって、すぐに結果が出ないのが長期投資の辛いところです。

対策

予測が当たっているにも関わらず、なかなかレートが思惑通りに動かない、そのような時はいつまでに動かなかったらトレードを諦めるなど、期限を設けておきましょう。

もしかしたらまだ動きがないだけで今後レートが思惑通りに動く可能性もありますし、他方で別の経済的な要因が働いて思惑通りにレートが動かない可能性もあります。

為替レートというのは様々な要因が働いて動きます。政策金利だけが為替レートに影響を及ぼすわけではありません。

ファンダメンタルズ分析をする際にはあらゆる事態を想定して、事前に対策を練りましょう。特にレートに動きがなく、現状だと勝てているかどうかわからないという時は、いつまでポジションを保有するか、期限を設定すると良いです。

3.失敗すると大損するリスクがある

政策金利は重要な経済指標ということもあってか、発表されるタイミングに合わせてレートが大きく動きやすいです。

功すればわずか数時間で大金を稼げる一方で、失敗した時は大損するリスクがあります。

特に予想が外れ、相場が荒れている時にトレードなどをすると、予想を遥かに超える損失が発生しかねません。

ただでさえレバレッジをかけることで、高額の取引ができるFXです。下手に政策金利が発表される時間帯に手を出し、失敗すると、大切な資産を瞬く間に無くしてしまうかもしれないです。

対策

初心者のうちは、政策金利が発表されるタイミングでトレードせず、様子見をすることをおすすめします。

政策金利のような重要経済指標の場合、わざわざ相場が荒れやすい指標発表直後を狙うよりも、その数時間後に発生するトレンドの波の乗った方が勝ちやすいからです。

政策金利のような重要な経済指標が発表されると、その影響は後日まで尾を引きます。

例えば、政策金利の発表を通じて勢いのある上昇トレンドが発生した場合、そのトレンドは数日から数週間にわたって続くこともあります。

このように、わざわざ発表直後の荒れた相場に手を出さずとも、待っていればいずれ勝ちやすいトレンド相場がやってきます。

FXで稼ぐためには、待つことがとても大切です。

勝てる見込みがないのであれば、勝てそうなタイミングが来るまでひたすらトレードせずに待ちましょう。

FX初心者へアドバイス

今回はファンダメンタルズ分析の一環として、政策金利について解説しました。

政策金利は為替市場と密接に関係している指標ということもあってか、発表時当日になると相場が荒れやすいです。

特に世界経済の中心であるアメリカの政策金利は、あらゆる通貨ペアに影響を及ぼすほどインパクトが大きいです。

政策金利の動向を予測すれば、為替レートの将来も予測できるでしょう。しかし、政策金利の発表時は相場が荒れやすく、初心者が手を出すには危険が大きいです。

まだFX始めたばかりというトレーダーであれば、政策金利が発表されてからしばらく待ってみましょう。

下手に予想をせずとも、政策金利ほど重要度の高い経済指標の場合、発表されて以降に発生したトレンドに乗ってトレードをしても十分に利益を狙えます。

FXはトレードをする時間よりも、待つ時間の方が長いです。勝てるタイミングが来るまでトレードは控え、ひたすら待ちましょう。