NZドル/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

為替市場を対象に売買をするFXでは、様々な通貨ペアが扱われています。FX会社によっては50種類以上の通貨ペアを扱っているというところもあるでしょう。

その中で、覚えておいて欲しい通貨ペアの数というと、それほど多くはありません。初心者のうちは、重要な通貨ペアだけをまず習得しておくと良いでしょう。

NZドル/円は、そんな初心者が覚えておきたい通貨ペアの一つです。

今回はNZドルとはどのような通貨なのか、その特徴やメリット、デメリット、おすすめのトレードスタイル、トレードしやすい時間帯、注意点、その他の押さえておきたいポイントなどを解説します。

NZドルの特徴を把握することで、自分のトレードスタイルに合った売買ができるようになるでしょう。

NZドル/円とは?

NZドル/円とは、ニュージーランドの通貨であるニュージーランドドルと、日本の通貨である円の通貨ペアのことです。

ニュージーランドといえば、GDPの7割ほどが輸出入に頼るなど、貿易への依存度が高い国として有名で、以前までは最大の輸出先がオーストラリアでした

しかし、最近は中国の台頭もあってか、オーストラリアから中国へと、主要な輸出先がシフトしつつあります。

そのため、ニュージーランドの経済について考察したい時は、オーストラリアだけでなく、中国の影響度も勘案した方が良いでしょう。

その主な輸出産業は酪農業ということもあってか、NZドルは乳製品などの農産物価格の影響を受けやすいという特徴があります。

NZドルに影響を及ぼすファクターというと、乳製品以外にも、ニュージーランド準備銀行による金融政策などがあります。

ファンダメンタルズ分析をする時は、農作物価格だけでなく、金利などにも目を配りましょう。

MEMO
ファンダメンタルズ分析とは、経済指標などより将来の為替レートの動向を分析する手法

NZドルとリスクオン、リスクオフの関係

NZドルは、リスクオンの時に買われやすく、リスクオフの時に売られやすいという特徴があります。

リスクオンとは、リスク選好、要するに積極的にリスクを取って投資をすることで、経済が好調な時などはリスクオンのムードになりやすいです。

対してテロや紛争、災害、金融危機などが原因で投資家の心理が冷え込んでいる時はリスクを回避する雰囲気、いわゆるリスクオフになりやすく、このような状況下だとNZドルは売られやすいです。

ちなみに、リスクオフのムードが蔓延している時は、安全資産と言われる円やスイスフランが買われやすいです。

MEMO
NZドルはリスクオフ時に売られやすく、リスクオン時に買われやすい

NZドルのメリットとデメリット

NZドル/円を対象にトレードをする場合、どのようなメリットがあり、そしてデメリットがあるのかに注意を払いましょう。

ここではメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:金利が高い
  2. デメリット:スプレッドが広い

以下より詳しく解説します。

1.メリット:金利が高い

NZドルのメリットというと、政策金利が高く、スワップポイントで得られる金額が高いという利点があります。

オーストラリアドル同様に政策金利が高いニュージーランドドルと、政策金利がほとんど0に近い日本円との通貨ペアの場合、ニュージーランドドルの高金利の恩恵をそのまま受け取ることができます。

外貨預金と違ってFXの場合、スワップポイントは毎日付与されるだけに、NZドル/円を対象にロングポジションを長期保有すると、外貨預金以上のリターンを得られるでしょう。

MEMO
NZドル/円はスワップポイントが高く、長期投資向き

2.デメリット:スプレッドが広い傾向が高い

NZドルは確かに人気のある通貨ですが、米ドルやユーロ、ポンドなどと比べると人気が低く、取引量が少ないです。

そのような背景もあってか、国内FX会社でトレードをする場合、他の通貨ペアと比較して広いスプレッドを強いられることが多いです。

それでも海外FX業者と比較すれば狭い水準なのですが、ただデイトレードやスキャルピングのような短期売買をする場合、スプレッドの広さは命取りになりやすいです。

スプレッドが広いFX会社でNZドル/円のトレードをすると、取引コストが高くなりやすく、売買で不利になるので注意してください。

MEMO
NZドル/円の広いスプレッドでは短期売買で不利になる

NZドル/円のチャート上の動きから見る各時間帯の特徴

FXのトレードで利益を得るためにはボラティリティが大きくないといけません。わかりやすく言えば、レートに動いてもらう必要があります。

そのため、通貨ペアを選ぶ際にはできるだけ動きやすい通貨を選ぶべきなのですが、その点についてNZドル/円はどうなのでしょうか?

ここではチャートを使用して解説します。

まず以下のチャートは、1時間足のNZドル/円のチャートです。

注目して欲しいのは、シドニーの市場がオープンする午前6時と、ニューヨーク市場がオープンする21時以降です。それと、NZドル/円の通貨ペアなので、東京市場がオープンする午前9時以降にも注目してみましょう。

通貨ペアが大きく動く時間帯というと、ニューヨーク市場がオープンする時間帯だとよく言われます。実際、その意見は間違ってないのですが、このチャートを見る限り、ニューヨーク市場がオープンする時間帯よりも、シドニー市場がオープンする時間帯の方が、NZドル/円のローソク足が大きく動いてます。

以上のことから、NZドル/円の通貨ペアの場合、ニューヨーク市場や東京市場だけでなく、シドニー市場がオープンする時間帯も動きやすいということがわかります。

シドニー市場は午前6時以降と、早朝に始まる市場であるため、普段より早起きの習慣があり、朝の時間は空いているという方ほどNZドル/円との相性は良いでしょう。

NZドル/円と相性の良いトレードスタイル

政策金利が高く、スワップポイントが高いなど、利息収入が見込みやすいNZドル/円は、ポジショントレードなどの長期投資に向いた通貨ペアとなります。

取引量の多い通貨ということもあってか、ボラティリティも大きく、場合によっては大きな変動も見込めるだけに、スイングトレードとも相性が良いでしょう。

他方で、スプレッドが広くなりやすいというデメリットがあるだけに、デイトレードやスキャルピングなどの短期売買では不利になりやすいという難点があります。

まとめると、NZドル/円は、スイングトレードやポジショントレードなどの、ポジションの保有期間が長いトレードスタイルとの相性が良い、ということです。

もちろん、経験豊富なトレーダーの中には、デイトレやスキャルピングであってもNZドル/円で稼げるという方もいることでしょう。

しかし、まだ初心者で、トレード経験が浅い未経験者のうちは、スプレッドが広いNZドル/円で短期売買はしない方が賢明でしょう。

投資時の注意点

ここではNZドル/円を対象に投資をする際の注意点などを紹介します。

  1. ショートだとマイナススワップで損をしやすい
  2. 円高時にはスワップ狙いの投資が不利に働く
  3. ボラティリティが低いので短期売買に向いていない

以下より詳しく解説します。

1.ショートだとマイナススワップで損をしやすい

NZドル/円は、確かにスワップポイントが高い通貨ペアとなりますので、ロングポジションを長期保有すると、その期間に応じて高額のスワップ収入を稼げるというメリットがあります。

しかし、これは言い方を変えると、ショートポジションの長期保有をする場合、高額のマイナススワップが発生するという意味でもあります。

例えば円高相場となり、NZドル/円のショートポジションを保有し、そのまま長期にわたってポジションを維持し続けると、マイナススワップポイント分だけ損失を抱えることになります。

ロングポジションでスワップ収入が稼げる一方で、NZドル/円のショートポジションにはマイナススワップが発生するリスクがあるので注意してください。

対策

せっかく円高相場に入ったとしても、NZドル/円のショートポジションを保有すると、マイナススワップが発生するので、損失が出るリスクが増加するというデメリットがあります。

このようなデメリットは、同じく政策金利が高いオーストラリアドルや南アフリカランドにも同様の事が言えます。

円高なのでショートポジションでエントリーをしたい、しかしマイナススワップは避けたい、このような局面ではどのような行動を取れば良いのでしょう?

できるだけマイナススワップを避けつつ、円高相場にてショートポジションを保有したいのであれば、ユーロやスイスフランなどの政策金利が低い通貨ペアでショートポジションを入れると良いでしょう。

これらの政策金利が低い通貨ペアを対象に円高相場に挑めば、マイナススワップを気にせずにショートポジションで利益を得ることができるでしょう。

2.円高時にはスワップ狙いの投資が不利に働く

NZドルは、政策金利が高い通貨です。そのため、NZドル/円の通貨ペアに対してロングポジションを保有し、そのまま放置すれば、スワップ収入だけで一財産稼ぐことが可能です。

スワップ収入はポジションを保有するだけで稼げる利益ですので、デイトレのように売買をする必要はありません。

株の配当金のように、ただポジションを持つだけなので、初心者でも簡単に利益を稼げます。

ただし、この手法には、円高相場に弱いという致命的なデメリットが存在します。

もしもロングポジションを保有した後に急激な円高相場に襲われ、レートが暴落すると、FXですのでロスカットされるリスクがあります。

たとえスワップ収入を稼げたとしても、ロスカットされることでそれ以上の損失を被るようでは本末転倒です。

スワップ狙いの長期投資をする前提でNZドル/円に投資をするつもりならば、円高への対策を必ず実施しておきましょう。

対策

円高のリスクを回避しつつ、スワップ収入を安全に稼ぎたいのであれば、レバレッジを1倍から3倍まで下げ、低リスクな投資をすることをおすすめします。

FXのレバレッジは国内の場合、最大25倍まで引き上げることが可能です。

レバレッジを最大にすると、少額からであっても高額の取引が可能になるので、デイトレで成功すると短期間で高収入を稼げます。

しかし、レバレッジが高いと、思惑を外した時にロスカットし、大損するリスクがあります。

ただし、これはデイトレをする場合の話です。スワップ狙いの投資をするだけならば、わざわざ大損するリスクを引き受けてまで、不必要にレバレッジを上げる必要はありません。

レバレッジを1倍から3倍にまで下げてロングポジションを保有すれば、たとえ一時的に円高相場となり、レートが急落しても、ロスカットされるリスクが低いので、安全にポジションを長期保有できます。

確かに一時的にレートが落ちて証拠金が減ることもあるでしょう。しかしロングポジションを保有し、スワップ収入を毎日稼ぎ続ければ、やがては損失を回収するばかりか、それを上回る利益を得られるでしょう。

3.ボラティリティが低いので短期売買に向いていない

NZドル/円は、マイナーな通貨と比べれば、ボラティリティが大きい通貨ペアです。しかし、米ドルやユーロ、ポンドなどと比較すると、そのボラティリティはそれほど大きくはありません。

なにより、国内のFX会社の場合、どこもNZドル/円の通貨ペアに対して幅広なスプレッドを提供しています。

スプレッドが広いと取引コストが高くなりますので、短期売買で稼ぐことが難しくなります。

デイトレードやスキャルピングをするにあたり、スプレッドが広く、ボラティリティも比較的小さいNZドル/円の通貨ペアは、どうしても不利となるでしょう。

対策

NZドル/円の通貨ペアがデイトレやスキャルピングなどの短期売買との相性が悪いのであれば、別の相性の良い通貨ペアを使えば良いだけの話です。

NZドル/円を除き、デイトレ向きの通貨ペアというと、米ドル/円やユーロ/円、英ポンド/円、などがあります。

特にポンドといえば、ボラティリティが非常に大きく、上級者向けの通貨として有名です。

初心者がいきなりポンドを相手にトレードをするのは無謀ですが、米ドル/円やユーロ/円であれば、未経験者であっても付き合いやすいでしょう。

通貨ペアはNZドル/円だけではありません。自分のトレードスタイルを鑑み、もっともトレードしやすい通貨ペアを選択しましょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は国内でも人気のある主要な通貨ペアの一つであるNZドル/円について解説しました。

政策金利が全くない日本円と、政策金利が高いNZドルの通貨ペアは、スワップポイントが高いので、長期投資向きとなります。

その反面、スプレッドが広く、取引コストが高いので、短期売買には向いていないです。

まさにNZドル/円は、スイングトレードやポジショントレード向きの通貨ペアと言えるでしょう。

これからFXを始めるにあたり、スワップ狙いのポジショントレードや、じっくり時間をかけて差益を狙うスイングトレードを実践したいという方ほど、NZドル/円は相性が良いでしょう。

特に円安相場時においては、長期保有することで差益だけでなく、スワップ収入まで狙えるというメリットがあるほどです。

もちろん、メリットがあればデメリットもあります。スワップ狙いの投資をする際には、レバレッジを下げるなど、円高相場になっても資産が減らないよう、しっかりとリスク対策を講じておきましょう。