小売売上高とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

小売売上高は、FXのファンダメンタルズ分析をするにあたって、覚えておきたい重要な経済指標の一つです。

今回は小売売上高とは何なのか、為替市場にどのような影響を及ぼすのか、指標発表時にはどのような動きをするのか、トレード時には何を注意すべきか、などを解説します。

小売売上高などの重要経済指標を学ぶことで、為替レートの今後の動向を読みやすくなるでしょう。

小売売上高とは?

小売売上高とは重要度の高い経済指標の一つであり、その国のス―パーやコンビニなどの小売業者の売上高をまとめている指標のことです。

この指標を分析することで、その国の消費動向を客観的に把握できることから、注目度の高い指標として認知されています。

経済指標の中で最も影響度の高い指標というと、政策金利や雇用統計があります。小売売上高の影響度は、その次ぐらいの注目度となります。

ただし、アメリカの小売売上高は世界中から注目されている重要経済指標なだけに、指標発表日当日になると相場が荒れやすいです。

MEMO
アメリカの小売売上高は重要度が高く、為替市場に影響を及ぼす

覚えておきたい5ヶ国

小売売上高は、各国が発表している指標となります。だからといって世界各国の小売売上高のスケジュールをチェックする必要はありません。

ファンダメンタルズ分析に必要な国の小売売上高だけを覚えておけば問題ないでしょう。

以下の5ヶ国、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、日本の小売売上高の予定だけチェックしておけば、FXでは十分でしょう。

  1. アメリカ
  2. イギリス
  3. ドイツ
  4. オーストラリア
  5. 日本

以下より詳しく解説します。

1.アメリカ

アメリカの小売売上高の数値は、基軸通貨である米ドルの相場に影響を及ぼすため、間接的に他のあらゆる通貨にも影響を与えます。

そのため、同じ小売売上高の指標であっても、アメリカの指標はもっとも重要度が高く、優先的にスケジュールを確認しておきたいところです。

アメリカの小売売上高は毎月の第二週に発表されるので、チェックしておきましょう。

2.イギリス

イギリスの小売売上高は、ポンドに影響を及ぼす経済指標となります。

値動きが激しいことで有名なポンド。デイトレードをする際にはポンドを多用するという方は多くいることでしょう。

そんなポンドの相場ですが、英国の小売売上高発表日は、いつもより相場が荒れやすく、注意が必要です。

3.ドイツ

ドイツはEUの経済圏において、もっとも影響度の高い国です。その国の小売売上高は、ユーロに影響を及ぼしやすいです。

そのため普段より頻繁にユーロのトレードをしているという方は、次のドイツの小売売上高の発表日はいつなのか、事前にチェックしておきましょう。

4.オーストラリア

オーストラリアの小売売上高は、オーストラリアドルに影響を及ぼす重要経済指標です。

政策金利が高く、スワップポイントが高いオーストラリアドル。スワップ狙いで長期保有している方もいることでしょう。

もしも長期保有中に小売売上高が原因となってレートが暴落すると、大損するリスクがあります。

オーストラリアドルの長期投資をしているという方は、小売売上高発表日にはポジションを一旦決済するなどの対策が必要になるでしょう。

5.日本

日本の小売売上高は、円に影響を及ぼす指標となります。

国内FXで、円を中心にトレードをしている以上、日本の小売売上高の影響を避けることはできません。

定期的に日本の小売売上高はいつ発表されるのか、チェックしておきましょう。

小売売上高と為替レートの関係は?

小売売上高とは、要はその国の経済の力強さを数値化したデータのことです。

その国の経済が良好であれば、国内の消費も増えるでしょうから、小売売上高の数値も伸びるでしょう。

その反面、国内の景気が冷え込み、消費が減れば、小売売上高も数値の鈍化することでしょう。

まさに小売売上高とは、GDPなどと並んでその国の経済状態を客観的に分析するにあたって役立つ指標なのです。

小売売上高の指標が予想よりも高ければ、その国の経済が良好になっているわけですから、今後とも通貨の価値が上がる可能性が高いです。

他方で、小売売上高の指標が予想よりも低ければ、今後その国の通貨の価値が落ちてしまう恐れがあります。

まとめると、小売売上高の数値が良ければ通貨の価値が上がり、悪ければ価値が下がる、ということです。

もちろん、為替レートを動かす要因は小売売上高だけではありません。他にも複数あります。時には小売売上高の数値が示すのとは逆方向に為替レートが動くこともあるでしょう。

小売売上高を根拠に投資をしたからといって、必ずしも稼げるとは限らないということです。FXを始める際にはその旨をよく注意しておきましょう。

指標発表時のチャートの動きを解説

小売売上高は、重要な経済指標ということもあってか、その発表日当日になると、相場が大きく動きやすいです。

特にアメリカの小売売上高は為替市場への影響度が非常に高い指標となるだけに、発表直後となるとレートが大きく動きやすいです。

では具体的に、アメリカの小売売上高が発表された時のチャートをチェックしてみましょう。以下がそのチャートです。

2019年4月18日、小売売上高は21時30分に発表されました。

この時、前回の結果は-0.4%、予想値は0.7%、実際の結果は1.2%と、上がるという予想を上回る結果で終わりました。

そのような背景もあってか、ちょうどアメリカの小売売上高が発表された瞬間、米ドル/円相場は大きく上昇し、円安ドル高となりました。

わずか30分のうちに111.85円付近から111.95円付近まで上昇。だいたい10pipsほど動いた計算になります。

このように、小売売上高が発表されると、短時間で大きくレートが動くことがあるので、やり方次第では時間をかけずに稼ぐことができます。

もちろん、失敗すれば損するので注意してください。

小売売上高を利用したトレードの手法

小売売上高は、その国の経済の強さを表す指標となりますので、この数値が高ければ通貨の価値が上がりやすいですし、その逆で数値がマイナスであれば通貨の価値が下がりやすいです。

以上のことから、ファンダメンタルズ分析をする場合、小売売上高の数値の推移が上がっているようであれば、今後ともその通貨の価値が上がるだろうと推察することができます。

他方で、小売売上高の数値が推移が下がっているようであれば、今後その国の通貨の価値は下がるだろうと予測を立てることができます。

まとめると、小売売上高の数値が良ければその通貨のレートが上がりやすく、数値が悪ければレートが下がりやすい、ということです。

今後、小売売上高の数値が伸びる見込みが高いようであれば、今のうちに買いポジションを保有しておくことで、将来の高騰に備えることができるでしょう。

といっても、まだFXを始めたばかりの初心者がいきなり将来の小売売上高の推移を予測するのは困難です。

今後の小売売上高の動向を正確に予測したい、そのような悩みを抱えている時に役に立つのが小売売上高の予想値です。

プロが算出した予想値は、信頼性が高く、的中する可能性が高いです。経済指標の予想値は、ネットで簡単に検索できるので、今後の小売売上高の動向を知りたいという方は予想値を参考にすると良いでしょう。

投資での注意点

為替市場に影響を与える小売売上高を参考にすることで、投資に活かすことができます。ファンダメンタルズ分析の結果が当たれば、トレードで勝つこともできるでしょう。

ここではそんな経済指標を根拠に投資をするにあたっての注意点を紹介します。

  1. 小売売上高ではトレンドのトリガーにはならない
  2. 絶対に当たるわけではない
  3. レートが動くまでに時間がかかる

以下より詳しく解説します。

1.小売売上高ではトレンドのトリガーにはならない

経済指標の中には、政策金利や雇用統計のような、それ単体でトレンドの起点になるほどの最重要の指標がある一方で、影響力こそあるもののトリガーになるほどのパワーに欠ける指標もあります。

小売売上高などはまさにその典型でしょう。

小売売上高は確かに重要な経済指標ですが、これだけが理由でトレンドが起きるということは滅多にないです。

確かに小売売上高が発表されると、一時的にレートが上昇、もしくは下降することもあるのですが、その勢いもすぐに終わることがほとんどです。

小売売上高は大きなトレンドを引き起こせるほどの力のある指標というわけではないので、デイトレードやスキャルピングではあまり役に立たないです。

対策

小売売上高の数値が高くなっているということは、今すぐ上がるということはありませんが、長期視点で見ればいずれは通貨の価値が上がる可能性が高いというサインとなります。

確かに小売売上高は短期でのトレンド形成にはそれほど効果を発揮しませんが、数週間から数ヶ月後という長期で見れば、いずれはその時の経済状態に合ったレートへと為替市場を動かしてくれるでしょう。

小売売上高などの経済指標を参考に投資をする場合、短期でなく、長期にわたってポジションを保有し、待ってみましょう。

確かに小売売上高が発表されても、今すぐレートが動くということはありません。しかし、時間をかけてじっくり待っていると、やがては小売売上高のサイン通りの動きを形成していくことでしょう。

長期投資のポイントは、ひたすら待つことです。焦らず、じっくりポジションを保有しましょう。

2.絶対に当たるわけではない

小売売上高の数値が伸びているということは、一見すると経済の状態が良く、今後通貨の価値が上がるサインのように思われがちです。

にも関わらず、実際のレートは下落し、投資で負けるといった具合に予想が外れることはFXの世界ではよくあることです。

そもそも為替レートの動きに影響を与える要因は、小売売上高だけではありません。他にも様々な要因があります。

小売売上高だけで将来の価格の予想をすることは難しく、時にはハズレることもあるので注意してください。

対策

ファンダメンタルズ分析をする際には、小売売上高だけでなく、他の様々な経済指標もチェックし、総合的に将来のレートの動向を分析してください。

一つだけでなく、様々な指標を総合的に読み解くことで、はじめて将来の動向を正確に読むことができるのです。

小売売上高以外にもチェックしておきたい指標というと、政策金利や雇用統計、物価上昇率、貿易赤字、景況感調査、など複数あります。

これらの経済指標を総合的に分析しましょう。小売売上高以外の経済指標もチェックすると、より精度の高いファンダメンタルズ分析ができるようになります。

3.レートが動くまでに時間がかかる

ファンダメンタルズ分析のデメリットは、利益が出るまでに時間がかかることです。

たとえ小売売上高に限らず、あらゆる経済指標が円安を示してるとしても、実際に円安になるのは当分先になるでしょう。

今すぐ稼ぐことはできません。

FXの醍醐味といえば、短期間で高収入を得られることですが、経済指標などを参考にファンダメンタルズ分析をしている限り、今すぐ稼ぐという目標は達成できないでしょう。

対策

どうしても時間をかけず、今すぐ稼ぎたいのであれば、テクニカル分析も同時にやってみると良いでしょう。

テクニカル分析のメリットは、チャートを読み解くことで、短期的な相場の動向を予測することです。

ファンダメンタルズ分析と違って経済指標をチェックする必要がなく、現在の相場の動向だけをヒントに予測を立てることになるので、デイトレードやスキャルピングのような短期売買との相性が良いです。

短期での取引ではテクニカル分析で稼ぎつつ、長期での取引ではファンダメンタルズ分析で稼ぐなど、それぞれの手法を使い分けることで、長期での利益のみならず、短期での利益も狙えます。

FX初心者へのアドバイス

今回は重要経済指標の一つである小売売上高について解説しました。

小売売上高は、政策金利や雇用統計の次くらいに重要な経済指標です。

今後の長期にわたってレートがどう動くのか、長期投資の分野で役に立つ指標です。

重要経済指標といっても、トレンドのトリガーになれるほどの重要経済指標というわけではありませんので、デイトレなどの短期売買などでは使えないでしょう。

スイングトレードやポジショントレードのような、長期視点での運用を検討している方には、小売売上高などの重要経済指標の数値は参考になります。

テクニカル分析であくせく忙しく投資をするよりも、じっくり時間をかけて投資をしたいという方は、小売売上高だけでなく、他の経済指標も同時に学んでみることをおすすめします。

ファンダメンタルズ分析は、時間をかけてゆっくり稼ぎたいという方との相性が良い手法なのです。