住宅指標とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

FXにおけるファンダメンタルズ分析のポイントは、各重要経済指標を読み解き、将来の為替レートの動向を予測することです。

住宅指標も、ファンダメンタルズ分析に欠かせない指標です。特にMBA住宅ローン申請などは、重要な指標として知られています。

今回は住宅指標とは何なのか、抑えておきたい国と通貨、投資でのポイント、注意点、その他諸々の知っておきたい事柄などを解説します。

住宅指標などの重要経済指標を学ぶことで、将来の為替レートの動向を予測しやすくなるでしょう。

住宅指標とは?

住宅指標とは経済指標の一つであり、住宅に関連した経済指標のことです。

例えば、MBA住宅ローン申請指数や住宅着工件数などがあります。

日常的な買い物と違って、住宅の購入というのはそう簡単にできるものではありません。

景気が悪ければ住宅の着工件数は減るでしょうし、その反対で景気が良ければ住宅の着工件数は増えるでしょう。

新築中古に関わらず、住宅の販売数の増減は、それだけで経済の良し悪しを客観的に分析できる経済指標なのです。

住宅の着工件数が増えるということは、それに比例して住宅関連の商品、家具や家電、自動車、生活雑貨など、様々な商品に対する需要も喚起され、さらに消費の拡大を生み出すでしょう。

住宅の販売数が増えるということは、それだけで経済が活性化するサインでもあるのです。

MEMO
住宅指標よりその国の経済の状態を分析することができる

重要な5ヶ国

住宅指標は、世界各国より定期的に発表される指標です。ではファンダメンタルズ分析をする際には、世界中の国々の住宅指標を調べないといけないのかというと、そのようはことはありません。

FXのファンダメンタルズ分析をする場合、以下で挙げる5ヶ国の住宅指標を把握しておけば事足りるでしょう。

もっとも重要であるアメリカを筆頭に、イギリス、ドイツ、オーストラリア、そして日本、これら5ヶ国がFXのファンダメンタルズ分析をするにあたって覚えておきたい国々です。

  1. アメリカ
  2. イギリス
  3. ドイツ
  4. オーストラリア
  5. 日本

以下より詳しく解説します。

1.アメリカ

アメリカの住宅指標は、基軸通貨である米ドルの相場に影響を及ぼすため、重要度がもっとも高く、世界中の投資家より米国の指標は注目を集めています。

実際の投資でも、米ドルを対象に売買をしているという方も多くいるでしょうから、同じ住宅指標の中でもやはりアメリカの指標は群を抜いて重要度が高いです。

経済指標カレンダーを参考に、アメリカの住宅指標はいつ発表されるのか、常にチェックしておきましょう。

2.イギリス

イギリスの住宅指標は、ポンドへ影響を与えます。

ポンドといえば、普段よりボラティリティが大きく、相場が荒れやすいということもあってか、デイトレードを好む上級者向けの通貨です。

特に住宅指標が発表される日は、普段以上に相場が荒れる可能性が高いので、警戒が必要です。

3.ドイツ

EUで中心的な立ち位置を占めているドイツはユーロへの影響度が大きく、ドイツの住宅指標はユーロの相場に影響を及ぼします。

米ドルと並んでユーロといえば、FXでは人気の高い通貨です。住宅指標が発表される日は、普段とは異なる動きをする可能性が高いため、注意しましょう。

4.オーストラリア

オーストラリアの住宅指標は、オーストラリアドルに影響を与えます。

オーストラリアドルは政策金利が高いということもあってか、オーストラリアドルのポジションを長期保有しているという方も多くいることでしょう。

住宅指標の数値次第では、今後通貨の価値が下がるリスクがあるだけに、オーストラリアを対象に長期投資をしているという方は、次の住宅指標がいつ発表されるのかスケジュールをチェックし、経済の動向をよく観察しておくことをおすすめします。

5.日本

日本の住宅指標は、円に影響を与えます。

国内でFXのトレードをしている以上、円の変動による影響は避けられません。アメリカに並んで重要度の高い指標となりますので、経済指標カレンダーをチェックする際にはアメリカだけでなく、日本の住宅指標も確認しておきましょう。

為替市場との関係性

住宅指標は、その国の経済の良し悪しを分析する上で役立つ指標です。

住宅が多く買われているということはそれだけ経済が好調であるサインですし、家が大量に買われれば家電や家具などの購入が見込まれるなど、波及効果が期待できます。

他方で、住宅が売れないということはそれだけ経済が不調であるサインです。家が売れなければ、家具や家電の売れ行きも怪しくなるだけに、さらに経済が悪化するリスクがあります。

経済が好調ならばその国の通貨が買われやすく、価値が増大しやすいです。その反対で、経済が不調ならば通貨が売られやすく、価値が低下しやすいです。

まとめると、住宅指標が良ければ買いのサイン、悪ければ売りのサインとなる、ということです。

住宅指標の数値が良い国の通貨は今後価値が上がる可能性が高いですし、数値が悪い国の通貨は今後価値が下がるリスクがあります。

チャートでの動きを解説

住宅指標は為替相場に影響を与えうる指標とのことですが、具体的にどのくらいの影響を与えるのでしょう?

ここでは実際のチャートを使用し、住宅指標が発表された直後の動きを解説します。

まず以下のチャートは、2019年4月19日金曜日、21時30分にアメリカの住宅着工件数が発表された時の画像です。

この時の数値ですが、前回が1.14M、予測が1.23M、実際の数値が1.14Mとなりました。

以上のことから、市場の予測では住宅着工件数は上がるだろうと考えられていたのに対して、実際は横ばいで変わらずといった結果で終わりました。

そのような不発に近い結果だったということもあってか、チャートを見る限り、レートは大して動かず、レンジ相場のまま推移しています。

むしろ普段よりもレートの動きが少ないほどです。

以上のことから、住宅指標は重要な経済指標ですが、トレンドを起こせるほど影響度があるわけではないということがわかります。

住宅指標が発表されたからといって、その結果が為替市場に即座に影響を与えるということは滅多になく、指標の影響が為替市場に現れるまでには時間がかかります。

以上のような理由もあってか、住宅指標などの経済指標はデイトレードなどの短期売買では有効活用し難いでしょう。

ファンダメンタルズ分析を活かした手法

住宅の売れ行きが良いということは、その分だけ国の経済が活性化している兆候でもあります。

それだけに住宅指標は国の経済政策に影響を及ぼしやすく、為替市場の動向を分析する上で役立つ指標となります。

まさにFXのファンダメンタルズ分析をするにあたって役立つ指標なのですが、では具体的に住宅指標をどのように見て、投資に活かせば良いのでしょうか?

基本的に、通貨というのは投資先として魅力のある国ほど買われやすく、魅力が少ない国ほど売られやすいです。

要するに、住宅の売れ行きが良い国であれば将来も安泰なので通貨が買われやすく、住宅が売れない国の通貨は売られやすい、ということです。

住宅指標の数値が良好であれば通貨が買われやすく、悪化しているのであれば売られやすい、ということです。

ファンダメンタルズ分析をする際には、過去の住宅指標を鑑み、数値が上がっているのか、それとも下がっているのかをチェックすると良いでしょう。

定期的に報告される住宅指標の数値がだんだんと上がっているのであれば、今後さらに経済が良くなる可能性が高く、通貨の価値も上がる見込みが高いでしょう。

その逆で、住宅の販売数が下がっているのであれば、今後経済が冷え込み、通貨の価値も下がるリスクが高いので注意が必要です。

特に、今まで順調に住宅の販売数が伸びていたのにも関わらず、急に下がった時などは一層の注意が必要でしょう。

今まで伸びていた数値が急に落ちるということは、これから経済が悪化する可能性があるだけに、投資戦略を一度見直した方が賢明でしょう。

まとめると、住宅指標が良好な時は買い、悪化している時は売りで投資をする、ということです。

ファンダメンタルズ分析の注意点

ここでは住宅指標などの重要経済指標を用いてファンダメンタルズ分析をする時の注意点を紹介します。

  1. 絶対に当たるわけではない
  2. 他の重要経済指標に引っ張られる可能性がある
  3. 短期売買では役に立たない

以下より詳しく解説します。

1.絶対に当たるわけではない

まずファンダメンタルズ分析による予測というのは絶対に当たるわけではありません。外れることもあるので注意してください。

たとえ経済が好調であっても、地政学リスクやその時に発生した突発的なニュース、他の重要経済指標などの影響を受けることで、為替レートはいかようにも動くものです。

為替レートは住宅指標だけを原因に動いているわけではないのです。その他諸々、あらゆるファクターが為替市場に影響を及ぼしています。

様々な要因が複雑に絡み合っている以上、どれほどファンダメンタルズ分析が得意という人であっても、完璧に為替市場の今後を予測することはできません。

時にはハズレ、投資で負けることもあるだけに、FXを始める際には負けた時への対策が必須となります。

対策

もしもファンダメンタルズ分析の結果が外れ、投資で負けた時は、早急にポジションを決済して損切りをしてください。

損切りとは、ポジションを決済して損失の拡大を未然に防ぐ行為のことです。

FXはトレードさえしなければ、利益もありませんが、同時に損もありません。

いざトレードで負けたとしても、早めに損切りさえしておけば、ダメージも最小限で済みます。

しかし、負けているにも関わらず、損切りができないと、余計に損失を拡大させ、やがては資金を溶かしてしまうでしょう。

そのような事態を未然に防ぐためにも、投資をする際には必ず損切りのやり方も習得しておいてください。

2.他の重要経済指標に引っ張られる可能性がある

重要経済指標というのは、すべての指標が発表後に為替市場に影響を及ぼせるわけではありません。

政策金利や雇用統計のような最重要の指標であれば、指標発表直後よりトレンドのトリガーとして機能することでしょう。

しかし、住宅指標では、そこまで大きな影響を及ぼすことはできないです。

たとえ住宅指標の数値が円安を示したとしても、他の重要経済指標が円高を示し、そちらの指標の影響力の方が強ければ、円高へとシフトしていくことでしょう。

他の重要経済指標に為替市場が引っ張られると、住宅指標の予測が役に立たずに終わってしまう可能性が高いです。

対策

ファンダメンタルズ分析は特定の指標だけではできません。為替レートの今後を経済指標を通じて分析したいなら、複数の重要経済指標を総合的に分析しましょう。

住宅指標だけでなく、政策金利や雇用統計、GDPなど、様々な重要経済指標を学び、総合的に分析することで、はじめてファンダメンタルズ分析を実践できます。

ファンダメンタルズ分析を通じてFXで稼ぎたいなら、様々な重要経済指標を同時に分析し、その情報をヒントに将来の動向を予測しましょう。

3.短期売買では役に立たない

ファンダメンタルズ分析は長期での投資を前提にした手法であり、デイトレードやスキャルピングのような短期売買の現場では役に立たないです。

実際、住宅指標などの重要経済指標を参考にトレードをしたところで、すぐに目に見えた成果は得られないでしょう。

むしろ短期視点で見ると、マイナスになるリスクがあるほどです。

FXといってもデイトレのような、短期売買を念頭にトレードをする予定の方の場合、住宅指標を勉強したところで大したメリットは享受できないです。

対策

短期売買で稼ぎたいのであれば、ファンダメンタルズ分析でなく、テクニカル分析を習得してみることをおすすめします。

チャート上の動きを分析し、将来のレートの動きを予測するテクニカル分析ならば、重要経済指標を知らずとも、勝率の高いトレードを実践できます。

普段の長期投資ではファンダメンタルズ分析で稼ぎつつ、短期売買ではテクニカル分析で稼ぐなど、使い分けることが重要なのです。

FX初心者へのアドバイス

今回はファンダメンタルズ分析をするにあたって役に立つ重要経済指標の一つである住宅指標について解説しました。

住宅が沢山売れるということは、それだけでも経済が好調である兆候です。住宅の販売数が増えれば、家具や家電など、その他の商品にも効果が波及するだけに、今後ますます経済が活性化することでしょう。

このようにその国の経済の動向を分析する上で住宅指標は役に立ちます。今までの数値の動きを分析すれば、今後経済はどうなるのかをある程度予測することができるでしょう。

ただし、住宅指標単体だけで為替市場の動向を完璧に予測することはできません。むしろ、住宅指標だけを根拠に予想をすると、外れやすいくらいです。

ファンダメンタルズ分析をする際には、住宅指標だけでなく、それ以外の重要経済指標も把握しておきましょう。

経済指標カレンダーをチェックすれば、重要な経済指標の今後のスケジュールから、さらには予想値、前回の数値、そして実際の結果まで、知りたい情報をすべて調べることができます。

あらゆる情報を調べ、多角的に分析することで、はじめてファンダメンタルズ分析は真価を発揮するのです。