日柄分析とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

FXのチャートは、一直線に上昇もしくは下降するということは基本的にありません。上昇相場中であっても急落することがありますし、下降相場であっても突如高騰する時があります。

このように一見するとランダムに動く相場ですが、時々こう来たらこう来るという、お決まりのパターンがやってくることがあります。

日柄分析の日柄とは、そのような予測しやすいパターンやサイクルのことであり、日柄分析ではFXでありがちなサイクルを分析することになります。

今回はそんな日柄分析について、その特徴やトレードでの実践方法、注意点などを紹介します。

注意
本記事で登場するチャートの図はあくまでもイメージです。

相場全体の流れにより分析・ラインは変わってくるのである程度の経験が必要になる、ということを念頭に置き本記事を確認ください。

日柄分析とは?

日柄分析の日柄とはチャートにおけるサイクルのことです。

為替市場には様々な通貨ペアがあるのですが、それぞれの通貨ペアに一定の周期ごとに相場が形成されるサイクルがあります。

例えばここに通貨ペアABがあるとします。

通貨ペアABは、40日スパンで上昇と下降を繰り返すので、現在の上昇相場もしくは下降相場は開始から40日前後には終了するだろう、などと予測できます。

以上のような、過去のチャートの動きから将来のサイクルの期間を予測する手法が日柄分析です。

どの通貨ペアがどのくらいのスパンで上昇と下降を繰り返すか、そのサイクルの規模はそれこそ十人十色。通貨ペアの数だけ存在します。

さらに、短期チャートと中期チャート、長期チャートによってサイクルのスパンは変わってきますので、注意しましょう。

MEMO
サイクルは通貨ペアや短期、中期、長期ごとによって違いがある

日柄分析をする目的

日柄分析をする主な目的というと、それぞれの通貨ペアのサイクルをチェックし、今後の動向を分析するためです。

だいたいこれくらいのスパンで上昇と下降を繰り返している、ということがわかれば、次の展開を予測する上で役に立ちやすいです。

特にスイングトレードやポジショントレードのような、中長期のスパンでトレードをする投資家の場合、日柄分析は将来のレートの動きを分析する上で参考になるでしょう。

MEMO
スイングトレードとは数週間から数ヶ月ほどの時間をかけてトレードをする投資のスタイルのこと。ポジショントレードとは、数ヶ月から1年、もしくはそれ以上の時間をかける投資のスタイルのこと

サイクルの見つけ方

日柄分析をするためには、まずチャートを確認し、どれくらいのスパンで上昇もしくは下降を繰り返しているのか、サイクルを見つける必要があります。

では参考までに、以下のチャートよりサイクルを見つけてみましょう。

サイクルを見つけるポイントは、高値と安値、そしてそれぞれが発生する期間に注目することです。

チャート上で目立っている安値と高値をそれぞれチェックすると、次のようになります。

赤い線を引いた箇所が高値、青い線を引いた箇所が安値となります。

ローソク足の本数を見ると、だいたい10日から30日のスパンで、上昇と下降を繰り返していることが見て取れます。

このチャートを見ることで、次のトレンドが発生した場合、少なくとも10日以上は継続するだろうと予測を立てることが可能です。

ここまでは日足のチャートを使用して解説しました。これが週足や月足のチャートなどの別の時間帯のチャートとなると、また別のサイクルが出てきます。

例えば以下の週足のチャートの場合。

ローソク足の本数を見ると、だいたい20週から30週のスパンで上昇と下降を繰り返しています。

20週というと、およそ6ヶ月ほど。日足チャートと比べると、非常に長期にわたって上昇もしくは下降のスパンがあることが見て取れます。

期間が短くなるほど、スパンの間隔も短くなるので、日柄分析をする際にはどの時間軸で分析をするのか、事前に決めておきましょう。

日柄分析を利用したトレードの手法

日柄分析は、過去のサイクルを見て将来の動きを分析するという手法であり、これ単体だけではトレードでは活かせないです。

そこで今回は、日柄分析の考え方を参考に、水平ラインやトレンドラインを用いたトレードの手法を解説します。

  1. 水平ラインを使った手法
  2. トレンドラインを使った手法

以下よりそれぞれの手法を詳しく解説します。

1.水平ラインを使った手法

水平ラインとは横一直線に引いた線のことです。

目立っている高値に引いた水平ラインはレジスタンスライン、安値に引いた水平ラインはサポートラインとしてそれぞれ機能します。

今回は過去のサイクルと水平ラインを参考に、上昇しそうな場所を見つけたらロング、下降しそうな場所を見つけたらショートを入れるというトレードルールで話を進めます。

まず以下のチャートより、目立っている高値と安値に水平ラインを引きます。

赤い水平ラインがレジスタンスライン、青いラインがサポートラインとなります。

このチャートのローソク足を見ると、だいたい10日から30日スパンで上昇と下降を繰り返すサイクルが形成されていることが見て取れます。

やがて待っていると、だいたい周期と同じくらいのタイミングで、レートがサポートライン付近で反発し、上昇を開始しました。

今回はここをエントリーのサインとします。サポートラインに対して反発していますので、ロングでエントリーをします。

ちょうど74.00円付近でサインが出ていますので、ここでエントリーできたと仮定します。

今回はだいたい10日から30日前後でサイクルが出ているということなので、このエントリーをしてからちょうど10日後に決済をするとします。

決済のサインはちょうど77.00円付近で出ていますので、ここでポジションを一旦決済します。

すると、74.00円でエントリー、77.00円で決済ができましたので、300pipsもの利益を得られた計算になります。

2.トレンドラインを使った手法

次はトレンドラインを使った手法を紹介します。

トレンドラインは、トレンドが形成されている時に使用するラインことです。下降相場時に引いたラインがレジスタンスライン、上昇相場時に引いたラインはサポートラインとして機能します。

前回同様に、過去のサイクルを見て、次に上昇しそうなポイントを見つけたらロング、下降しそうな場所を見つけたらショートでエントリーをするというトレードルールで話を進めます。

まず以下のチャートより、トレンドラインを描きます。

トレンドラインは下に向かっているので、ここでは下降相場が発生していることがわかります。

今回はトレンドの流れに従う形で売買をしますので、売りでエントリーできるタイミングを待つことにします。

サイクルを見ると、だいたい10日から40日前後で上下を繰り返す周期となっていますので、それぐらいのスパンでレジスタンスラインを反発したらショートを入れると良いでしょう。

やがて待っていると、だいたい周期と同じくらいのタイミングでレートが反発し、落ち始めます。ここがショートでエントリーをするタイミングとなります。

レートを見ると、だいたい75.50円付近でサインが出ていますので、ここでエントリーをしたと仮定します。

周期がだいたい10日から40日前後なので、今回はここから10日後に決済をするとします。ちょうど10日後のレートを見ると、エントリーをした時よりもさらにレートが落ち、73.00円を指しています。今回はここで決済したとします。

すると、75.50円でエントリーをし、73.00円で決済ができたので、250pipsもの利益を得られた計算になります。

日柄分析をすると、だいたい今後これぐらいの周期で上下するだろうとおおよその予測をたてることが事が可能です。

日柄分析の予測は、ライントレードや他のテクニカル指標を用いた手法を実践する時、役に立つでしょう。

日柄分析のデメリット、リスク、注意点

ここでは日柄分析のデメリットやリスク、注意点などを紹介します。

  1. 短期のトレードでは役に立たない
  2. 精確性に欠ける
  3. 為替市場との相性が悪い

以下より詳しく解説します。

1.短期のトレードでは役に立たない

日柄分析は長期的な視点で将来のレートの動向を予測したい時に役に立ちますが、短期的な予測が難しく、デイトレードなどの短期売買では役に立たないというデメリットがあります。

特に1時間足チャートなどの、日足よりも時間足が短いチャートでトレードをしている人ほど、日柄分析を利用するメリットは少ないでしょう。

デイトレードなどの短期売買の場合、ちょっとしたニュースなどで相場が荒れやすく、今までのサイクルがすぐに破綻してしまいやすいだけに、日柄分析を行ってもほとんど参考にはなりません。

日柄分析を使用するぐらいであれば、それこそトレンドラインや水平ライン、その他のテクニカル指標を使ってトレードをした方が役に立つくらいです。

対策

日柄分析は短期売買ではほとんど役に立たない手法なだけに、無理してデイトレードなどで応用する必要はないです。

日柄分析はスイングトレードやポジショントレードのような、中長期視点のトレード向きの手法です。

数ヶ月から1年と時間をかけてトレードをする長期投資に興味があるなら日柄分析を実践してみても良いのですが、デイトレードをする予定ならば別の手法を模索した方が良いでしょう。

長期投資には長期投資向きのトレードスタイルがありますし、短期売買には短期売買向きのトレードスタイルがあります。

自分のトレードスタイルを鑑みた上で、もっとも相性の良い手法を採用しましょう。

2.精確性に欠ける

日柄分析は、このぐらいのサイクルで上昇もしくは下降しているだろうと予測する、というスタイルの手法です。

あくまで漠然と周期を予測するというスタイルなだけに、精確性はありません。

漠然とこのぐらいだろうと予測しているので、当たりやすいと言えば当たりやすいのですが、では具体的にいつどのタイミングで上昇もしくは下降するのかなど、正確なところは予測できないのです。

日柄分析は非常に大雑把な分析手法となるので、これ単体ではいつどのタイミングで売買をすれば良いのかわからず、精確性に欠けます。

対策

日柄分析を使用する際には、このぐらいだろうと、良い意味でいい加減になることが重要です。

前回の周期が15日だったので、今回も必ず15日トレンドが続くだろうと、ガチガチに固めて日柄分析をすると、失敗しやすく、損を被りやすいです。

そうではなく、10日から20日あたりで周期しているだろうと、漠然と予測することが日柄分析では求められます。

日柄分析を使用する際には、あまり真面目に考えず、適当にサイクルを決めると良いでしょう。

3.為替市場との相性が悪い

日柄分析はもともとは株式投資の世界でよく使用される手法であり、為替市場を対象にしているFXとは相性が悪いです。

価格の変動率が高い株式市場の場合、常に大きく上昇もしくは下降しているので、日柄分析がしやすいです。

対して為替市場の場合、株式市場以上に市場が大きいということもあってか、一時的に買い注文もしくは売り注文が大量に発生したとしても、それほど相場が動かず、サイクルを形成できるほどの変動が発生しないことが多いです。

このような事情もあってか、日柄分析をFXでやる人はあまり多くはなく、FXに関して言えばそれほど重要度は高くはないです。

対策

日柄分析はFXよりも株式市場向きの手法です。それならば無理してFXで使わず、株式投資をする際に活かしてみましょう。

FXにしろ株にしろ、要は儲ければ良いのです。あえて相性が悪い手法を実践する必要はありません。

FXだけが金融商品ではありません。世の中には色々な金融商品があります。それぞれの金融商品に合わせて、もっとも良い手法を採用しましょう。

FX初心者へアドバイス

今回は日柄分析について解説しました。

日柄分析はFXというよりも、株式投資向けのテクニカル分析の手法です。相性の良し悪しで言えば、為替よりも株の方が良いでしょう。

では全く役に立たないのかというと、そのような事はありません。株にしろ為替にしろ、チャートというのは常に上下に動いているものです。

過去の動きを検証し、チャートの動きに対して一定の法則性を見出すことは、今後の動向を分析する上で必要なことです。

FXで勝ちたいならば、過去のチャートを分析しましょう。どのような動きをし、どうすれば勝てるのか、研究してみてください。

過去について学ぶことが、トレーダーとしての成長に繋がります。