人民元/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

最近はFXの人気が昂じているということもあってか、FX会社の中には他の業者が扱っていないような通貨の取り扱いを始めている業者もあります。FX会社を選ぶ際には、このような他では取引できない通貨が扱われているかどうかも、参考にすると良いでしょう。

人民元/円は、国内ではあまり取り扱われていないマイナーな通貨ペアです。ドルやユーロなどの主要な通貨にはない特徴があるだけに、この通貨ペアの特徴を把握しておけば投資の幅が広がるでしょう。

今回はそんな人民元/円について、通貨ペアの特徴からメリット、デメリット、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

人民元/円とは?

人民元/円とは通貨ペアの一種であり、中国の通貨である人民元と、日本の通貨である円との組み合わせのことです。CNH/JPYと表記されます。

今や世界でもトップクラスの経済大国へと成長した中国。その経済力は国際社会において大きな影響力を持っています。

かつては発展途上国ということもあり、人民元の価値は安かったのですが、経済力の向上に伴って人民元の価値も上昇し、2019年5月時点においては1中国人民元あたり16円まで上昇しています。

今後、中国が経済的に躍進するにつれて、さらに人民元の価値が高くなる可能性が高く、まさに投資先の一つとしての魅力があります。

MEMO
人民元は中国の通貨

人民元で注目したい指標

人民元に投資をする場合において押さえておきたい指標というと、政策金利や雇用統計などがあります。

人民元の魅力の一つとして、金利の高さがあります。

人民元はここ数年、政策金利が4%以上で推移しており、高い利回りが期待できます。

政策金利が全くない日本円と違って人民元は金利が高いので、FXで投資をすればスワップポイントだけでも高収入を得られるでしょう。

  1. 政策金利
  2. 雇用統計

政策金利同様に、雇用統計も注目しておきたい重要な指標となります。

失業率などのデータは、その国の経済の動向を把握する上で非常に役立つ情報です。今後も中国は投資先として魅力がある国なのかを知る上で、雇用統計のデータは参考になります。

MEMO
人民元は政策金利が高い

人民元/円のメリット

ここではFXをするにあたって覚えておきたい人民元/円のメリットを紹介します。

  1. スワップポイントが高い
  2. 今後価値が上がる可能性が高い
  3. 少額からのトレードが可能

以下より詳しく解説します。

1.スワップポイントが高い

まず人民元/円のメリットとして、スワップポイントの高さがあります。

政策金利が4%以上と高めである人民元に対して、日本円の金利は全く無いも同然なほど低いです。

このように金利差が大きいため、FXで人民元/円のロングポジションを保有すると、スワップポイントだけで高収入を得ることが可能です。

FX会社によっては10Lotあたり100円ものスワップ収入があるなど、魅力的な利回りを提案するところもあります。

外貨預金と違ってスワップポイントは毎日稼げます。そのため、スワップで得た利益を再投資に回せば、外貨預金以上のリターンが期待できるでしょう。

人民元は香港ドルよりも政策金利が高いだけに、中国に投資をしたいと考えている人にとって、FXの通貨ペアである人民元/円は格好の投資先となるでしょう。

そもそも香港ドルと違って人民元は銀行ですら扱っていないところがあるほど、マイナーな通貨です。

人民元に投資をし、金利収入を得たいと考えている人にとって、人民元/円を取り扱っているFX会社は、まさに中国に投資をしたい投資家にとって非常に貴重な存在なのです。

2.今後価値が上がる可能性が高い

人民元に投資をするメリットとして、今後価値が上がる可能性が高い、というポイントがあります。

既に経済的に成熟してしまった日本と違って、中国は今後とも発展し、経済的に豊かになる可能性が高いです。

今後とも中国が経済的に成長するようであれば、さらに人民元の価値も上がるでしょうから、今のうちに投資をしておけば将来価値が上がった時に差益を稼ぐことが可能です。

もちろん、このメリットはあくまで可能性なので、確実に上がるとは限りません。投資をする際には経済指標を読み解き、本当に経済成長する可能性が高いのか、しっかりとファンダメンタルズ分析を行いましょう。

3.少額からのトレードが可能

人民元はまだまだ価値が低く、人民元/円のレートも1人民元あたり16円前後ということもあってか、FXでは少額からトレードができるという強みがあります。

実際の証拠金がいくらになるのかはFX会社次第なのですが、だいたい7,000円もあれば1Lot以上のトレードができるでしょう。

1Lotのトレードに必要な最低証拠金の額というと、レバレッジが25倍の場合、米ドル/円ならば5万円ほど、ポンド/円ならば6万円ほどとなります。

米ドルやユーロ、ポンドなどの主要な通貨と比べて、10分の1ほどの金額よりトレードができるのも、人民元/円ならではのメリットです。

人民元/円のデメリット

ここでは人民元/円のデメリットを紹介します。

  1. 取り扱っているFX会社が少ない
  2. スプレッドが広い

以下より詳しく解説します。

1.取り扱っているFX会社が少ない

まず人民元/円は、マイナーな通貨ペアということもあってか、取扱っているFX会社の数が少ないです。

FXトレーダーより人気のある有名なFX業者ですら、人民元/円は扱っていないというところもあるほどです。

対して香港ドル/円は人気のある通貨ペアであるため、国内のFX会社であればどこであってもまずトレードできるでしょう。

香港ドルではなく、人民元を対象に売買をしたい場合は、取扱通貨ペアの中に人民元が含まれているかどうかを、口座開設前にチェックしておきましょう。

2.スプレッドが広い

人民元/円はスプレッドが広く、取引コストが高くなりやすいというデメリットがあるので注意しましょう。

スプレッドが狭い通貨ペアというと、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などがあります。

これらの通貨ペアは人気が高く、頻繁にトレードされているということもあってか、どこのFX業者もスプレッドを狭くしているので、低コストな取引が可能です。

対して人民元/円の場合、スプレッドが広めであることがほとんどなので、取引コストも総じて高いです。

取引コストが高いと、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買で不利になります。

特にスキャルピングの場合、1回あたりに獲れる利益が数pips程度であるため、取引コストが高い人民元/円ではトレードで稼ぐことが難しいでしょう。

以上のことから、人民元/円は、短期売買には不向きな通貨ペアとなります。

人民元/円と相性の良いトレードスタイル

スワップポイントが高い一方で、スプレッドが広いという特徴のある人民元/円は、短期売買よりも長期投資との相性が良い通貨ペアとなります。

もちろん、人民元/円のレートが急落するような場面であれば、ショート注文を入れることで短期的に稼ぐことはできるでしょう。

ただし、ショートポジションを長期保有すると、マイナススワップが発生することで、保有日数分だけ損失を被ることになるので注意が必要です。

人民元/円を対象に長期投資をするなら、人民元のレートが上がっているような、上昇トレンドが発生しているタイミングを狙うと良いでしょう。

投資時の注意点と対策

ここではFXで人民元/円に投資をする場合の注意点と、その対策について紹介します。

  1. 必ずしも今後レートが上がるとは限らない
  2. 政策金利が今後も高いままとは限らない
  3. 短期売買には向いていない

以下より詳しく解説します。

1.必ずしも今後レートが上がるとは限らない

将来性が期待されている人民元ですが、必ずしも今後ともレートが上昇するとは限らないので、長期投資をする際には注意が必要です。

確かにここ十数年において中国は経済的に大きく躍進し、アメリカに次いで世界第二位の経済大国まで成長しました。

その成長を通じて人民元の価値が大きく上昇したのもまた事実です。ただし、これは言い換えると、そろそろ成長が頭打ちになり、レートの上昇が鈍化する可能性がある、ということでもあります。

実際、昔と違って中国の人件費は高騰。さらには物価も上昇しつつあり、以前のように安く商品を作ることが難しくなってきています。

経済が成長する以上、人件費や物価の上昇は避けられず、いずれは成長のスピードが先進国並みになる日が来ることでしょう。

既に経済大国へと成長してしまった以上、今後も同じようなペースで人民元の価値が上がり続ける可能性はそれほど高くはありませんし、場合によっては落ちるリスクもあるので注意が必要です。

対策

人民元の価値が今後とも上昇し続けるかどうかわからないリスクがある以上、人民元/円に投資をする際には必ず失業率などの雇用統計をチェックし、ファンダメンタルズ分析を行っておきましょう。

経済指標などの基礎的な要因をヒントに将来のレートの動向を分析するファンダメンタルズ分析は、まさに中国経済の今後の動向を調べたい時に役立つ手法です。

ファンダメンタルズ分析の結果、今後もレートが上昇する可能性が高いなら投資をすれば良いですし、今後レートが落ちるリスクが高まっているようであれば決済をすれば良いのです。

しっかりと中国経済の動向を分析することが、最大の対策となるでしょう。

2.政策金利が今後も高いままとは限らない

今でこそ中国の政策金利は高く、人民元に投資をすると高利回りが期待できますが、今後とも今の金利が継続されるとは限らず、場合によっては金利が下がるリスクがあるので注意してください。

そもそも中国といえば世界の工場と評されるように、輸出に力を入れている国です。

このような輸出に力を入れている国にとって、通貨の価値が上がることは、かえって不利な事態を招きます。

日本が円高になると輸出で不利になるように、中国もまた人民元の価値が上がると、輸出産業が不利になってしまいます。

輸出で稼ぐためには、自国の通貨の価値を一旦下げる必要があり、通貨の価値を下げたい時にもっとも効果を発揮するのが政策金利の引き下げです。

中国が世界の工場として今後も輸出産業に力を入れるつもりならば、将来的には政策金利を引き下げる可能性もあります。

以上のように、中国の経済状況を鑑みるに、今後とも金利が高いままである可能性はそれほど高くはないです。いつ金利が変動するかわからない以上、投資をする際には、中国の政策金利の動向に細心の注意を払う必要があります。

対策

中国に限らず、どこに国であっても政策金利の引き下げが行われる可能性がある以上、金利目的の投資をする際には様々な外貨に分散して投資をすると良いでしょう。

政策金利が高い外貨は人民元だけではありません。オーストラリアドルやニュージーランドドル、南アフリカランドなど、複数存在します。

通貨ペアの取扱数が豊富なFX会社ともなると、上記の外貨だけでなく、トルコリラやメキシコペソなど、マイナーだけれどスワップポイントが高い通貨を取り扱っているところもあります。

特定の通貨ペアに限定せず、様々な通貨ペアに投資をすることで、金利の引き下げなどがあったとしても、柔軟に対処することができます。

スワップポイント目的の長期投資をするならば、人民元/円以外にも高利回りな通貨ペアを扱っているFX会社を利用すると良いでしょう。

3.短期売買には向いていない

人民元/円はスプレッドが広い通貨ペアとなるため、短期売買には向いていないです。

スキャルピングやデイトレードをするにあたり、スプレッドが広い人民元/円は相性が悪く、トレードで利益を出すことが難しいでしょう。

さらに、人民元/円は、動く時は動きますが、米ドルやポンドのように継続的に大きく動くわけではありません。時と場合によっては全く相場が動かないこともあります。

このようなボラティリティの低さも、短期売買ではマイナスの要因となります。

スプレッドが広く、ボラティリティも低い人民元/円は、短期売買を得意としているトレーダーからすると相性が悪いでしょう。

対策

人民元/円が短期売買に向いていない通貨ペアである以上、無理にこの通貨ペアを選ぶ必要はありません。デイトレードをする際には、もっと短期売買に向いている通貨ペアを選択すると良いでしょう。

短期売場に向いている通貨ペアの条件というと、スプレッドが狭い事、そしてボラティリティが大きい事、この2点です。

この2点の条件が該当する通貨ペアというと、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円、などがあります。

短期売買には短期売買に相応しい通貨ペアがあり、長期投資には長期投資に相応しい通貨ペアがあります。

人民元/円は短期売買よりも、長期投資向きの通貨ペアです。あえて不利な短期売買で勝負をする必要はありません。

それぞれの通貨ペアの特徴に合わせて、もっとも相性の良いトレードスタイルで売買に挑みましょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は通貨ペアの一種である人民元/円の特徴について紹介しました。

人民元/円は、米ドルやユーロ、ポンドなどと比べると人気が低く、取扱っているFX会社も少ない通貨ペアとなります。

そんな人民元/円の魅力というと、スワップポイントの高さです。政策金利の高い中国の人民元に投資をすれば、売買をせずとも高利回りの利息収入を見込めます。

言い方を変えると、金利以外についてはそれほど魅力のある通貨ペアではないだけに、初心者が無理に頑張って人民元/円でトレードをする必要性はあまりないです。

もちろん、中国経済に投資をする一環で、人民元の取引をしたいというのであれば、人民元/円を取り扱っているFX会社はまさに格好の業者となるでしょう。

短期売買に興味はないけれど、長期的に見て中国に投資をしたい、そのようなニーズを抱えている方にほど人民元/円は相性の良い通貨ペアとなります。