GDP速報とは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

ファンダメンタルズ分析では、経済指標の数値などを参考に今後の動向を分析することになります。GDP速報値も、そんなファンダメンタルズ分析をするにあたって覚えておきたい重要な経済指標です。

今回はGDP速報値とは何なのか、FXをするにあたって覚えてきたいポイントや、注意点、その他の要点などを解説します。

GDP速報値が発表されるスケジュールを把握しておくと、トレードがやりやすくなります。

GDP速報値とは?

GDPとは国内総生産のことで、そのGDP速報値とは名目GDPから物価変動の影響を除いた数値のことを指します。

定期的に発表されるGDP速報値を調べることで、その国の国内経済の生産活動について客観的に分析することができますので、重要度の高い指標として認知されています。

特に、アメリカのGDP速報値は、基軸通貨である米ドルに対する影響度が高いということもあってか、他国のGDP以上に注目が集まりやすく、発表時には相場が荒れやすいです。

MEMO
アメリカのGDP速報値は注目度が高く、発表日はレートの動きが荒くなりやすい

GDPをチェックしておきたい5ヶ国

世界中の国が自国のGDPを発表しているわけなのですが、FXをするにあたってすべての国のGDPを把握する必要はありません。

トレードをするにあたって重要な国だけおさえておけば十分です。

FXで言うおさえておきたい5ヶ国というと、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリア、日本などがあります。

  1. アメリカ
  2. ドイツ
  3. イギリス
  4. オーストラリア
  5. 日本

以下より詳しく解説します。

1.アメリカ

アメリカのGDP速報値は基軸通貨である米ドルに影響を与えるだけに、優先してスケジュールをチェックしておきたい重要経済指標となります。

アメリカのGDP速報値は、夏時間ならば21時30分、冬時間ならば22時30分に発表されます。四半期ごとに発表されるので、定期的に経済指標カレンダーをチェックしておきましょう。

2.ドイツ

ドイツはEUにおいて特に影響度の高い国ということもあってか、ドイツのGDPはユーロに与える影響が大きいです。ユーロのトレードをする予定があるなら、ドイツ経済にも注目しましょう。

3.イギリス

イギリスのGDP速報値は、ポンドに影響を及ぼします。

ポンドといえば、先進国の通貨の中でも特に動きが荒く、デイトレード向けの通貨として人気が高いです。

GDP速報値が発表される日は、普段よりもさらに相場が荒れやすいだけに、いつ発表されるのか、スケジュールをチェックしておきましょう。

4.オーストラリア

オーストラリアのGDP速報値は、オーストラリアドルに影響を与える経済指標です。

政策金利が高いオーストラリアドルは、長期投資をしたい方から人気が高いです。ただし、GDP速報の内容次第では、暴落するリスクもありますので注意が必要です。

5.日本

日本のGDP速報値は、円に影響を与えます。

国内FXで円建てでトレードをしているFXトレーダーはすべて影響を受けるので、定期的にGDP速報値が発表される予定をチェックしておいた方が良いでしょう。

GDPと為替の関係

四半期などに発表されるGDP速報値を調べることで、その国の経済がどれほど成長しているのか、その伸び率を分析することができます。

GDPが高いということは、その分だけ経済が成長している証左です。

成長率の高い国は投資先としての魅力が高く、需要が高まりやすいです。その反対で、成長が鈍化している国は投資先としての魅力が低くなり、売られやすいです。

特定の国に投資をするためには、現地の通貨が必要です。経済の成長率が高い国に投資をしようと思ったら、その国の通貨を買わねばなりません。

そして、投資先としての魅力を失えば、別の国の投資をすることになるので、その国の通貨は不要となり、大量に売却されるでしょう。

まとめると、GDPの伸び率が高いと通貨の価値が上がりやすく、マイナス成長になると通貨の価値が下がりやすいということです。

ただし、これはあくまで原則であり、絶対にこの通りになるとは限りません。たとえ経済成長率が高くても、不安要素を抱えている国の場合、投資先としての魅力が低いということで通貨の価値が上がらないというケースもあります。

MEMO
原則としてGDPが高ければ通貨の価値も高まる。ただし例外もある

GDP発表時のチャートの動き

GDP速報値は重要な経済指標ということもあり、結果の内容次第ではレートを大きく動かします。ただ、それは一体どのくらいの影響度なのでしょうか?

ここでは実際にGDP速報値が発表された時のレートの動きをチャートを使って解説します。

まずはこちら。以下の画像はアメリカのGDP速報値が発表された時のチャートとなります。

日付は2018年2月28日。この時の数値ですが、予想値は2.2%、前回は3.4%、実際の数値は2.6%という結果に終わりました。

市場の予測としては、GDPが落ちるだろうと考えていたわけですが、実際の結果はそれ以上に伸び率が落ちたということになります。

セオリーで考えるならば、GDPが鈍化しているわけですから、米ドルが売られてレートが下がりそうなものです。

しかし、実際のチャートの動きを見ると、GDP速報値が発表された瞬間、レートが大きく上昇し、円安ドル高へとなりました。

ちょうど四角で囲っている箇所が、GDP速報値が発表された時間帯となります。

この事からわかるのは、GDP速報値のような重要経済指標が発表された瞬間、確かにレートは大きく動きます。

では、どちらに動くのかは、実際にレートが動くまでわからないということです。

セオリー通りに動くこともあれば、原則とは正反対な動きをすることもあるので、重要経済指標が発表される際には注意してください。

GDP速報を利用したトレードの手法

GDP速報値は、確かに今後の為替レートの動きを予測する上で役立つ重要な経済指標です。

ただし、為替レートを動かす要因はGDPだけではありません。政策金利や雇用統計など、様々です。GDP速報値は、そのような重要な経済指標の一つのファクターでしか過ぎず、これだけで為替レートの今後を予測することは不可能です。

もっとも、GDP速報値が重要な経済指標であることに違いはなく、この指標が発表される時間帯は世界中の投資家が注目するということもあってか、レートが大きく動きやすいです。

この比較的動きやすいという性質を利用することで、トレードで利益を稼ぐことも可能です。

例えば、以下のチャートの場合。

まず前提として、GDP速報値が発表されるまでは、レートはどう動くかわからないと仮定します。

そこで今回は、GDP速報値が発表された後にトレンドが発生したらエントリーをするという前提で話を進めます。

今回は冬時間の時期に発表された指標なので、GDP速報値が発表される22時30分以降の動きに注目することになります。

すると、22時30分よりも後に、レートが大きく上がり、上昇トレンドが発生しています。この上昇トレンドを確認後、エントリーをすれば、比較的簡単にその流れに乗ることができます。

仮に上昇トレンド発生後の、111.40円付近でロングでエントリーし、さらに上昇後の111.80円で決済をすれば、40pipsもの利益を稼げた計算になります。

以上のような手法でトレードをすれば、たとえGDP速報値の数値とは異なるレートの動きをすることがあったとしても、トレンドが発生した後にトレードをすることになるので、勝率の高いトレードを実践できます。

ここで紹介した手法は、GDPについてあれこれ計算する必要なしにトレードができるので、初心者でも利用しやすいでしょう。

GDP速報を利用したトレードをする際の注意点

ここではGDP速報値を利用したトレードをする際における注意点を紹介します。

  1. 必ずしも原則通りに動くわけではない
  2. 予想値が外れることもある
  3. テクニカル分析では発表後の動向は予測できない

以下より詳しく解説します。

1.必ずしも原則通りに動くわけではない

GDPの伸び率が高いということは、その国は投資先としての魅力がある国であるため、原則に従えば通貨の価値が上がるとされています。

しかし、為替レートに影響を及ぼすファクターはGDPだけではありません。他の要因も考慮に入れなければならず、ファンダメンタルズ分析をする際には様々な指標を鑑み、総合的に将来のレートの動きを予測することになります。

GDP速報値が高いからといって必ずしも通貨の価値が上がるとは限らず、原則が外れる事もあるのです。

にも関わらず、GDP速報値の結果だけを信じてトレードをすると、負けやすく、損をしやすいので注意してください。

対策

為替レートはGDP速報値の結果とは異なる動きをすることがある以上、GDP速報値の結果だけを信じて将来の動きを分析することは危険です。

そもそも通貨ペアは、一国のGDPだけでは価値を判断することができません。例えば米ドル/円相場の場合、アメリカのGDPだけでなく、日本のGDPもチェックしておく必要があります。

GDPを根拠にトレードをするならば、最低でも2ヶ国以上のGDPをチェックしておく必要があるでしょう。

様々な国のGDPと、GDP速報値以外の経済指標も同時に調べ、分析することで、はじめてファンダメンタルズ分析は効果を発揮します。

今後の為替レートの動向を予測したいなら、GDP速報値に限定せず、様々な経済指標について学びましょう。

2.予想値が外れることもある

GDP速報値などの重要な経済指標が発表される場合、次に発表される数値はどのくらいなのか、プロが予想を立てることになります。

このような予想値は、プロが計算してはじき出した数値なだけに、一定の信頼性があります。では予想値は必ず当たるのかというと、そのような事はありません。

重要経済指標の予想値は外れることがあります。

にも関わらず、予想値では次のGDP速報値は前回よりも上がるから、その前提で投資をしようと予想値に固執したトレードを実践すると、いざ予想値が外れた時に大損するリスクがあります。

予想値を参考にするならするで構わないのですが、もしも外れた時のために、事前に対策をたてておきましょう。

対策

もしも発表時の結果が予想値に反する数値であった場合、早急に投資プランを練り直しましょう。

今までGDPの伸び率が高く、今後も成長が見込めるだろうと思っていた結果、いざ指標が発表されるとマイナスになったというケースならば、今後成長が鈍化するリスクがあります。

今まで通りの投資戦略のままだと、確実に損をするでしょう。

まだ損失が出ていないうちに損切りをし、別の有望そうな投資先を探すなど、アプローチを変更するべきです。

経済指標は定期的に発表されます。GDP速報値だけに留まらず、雇用統計や政策金利など、様々な経済指標を参考に、将来のレートの動きを分析してみましょう。

3.テクニカル分析では発表後の動向は予測できない

テクニカル分析とは、チャート上の動きより将来の価格の動向を予測する手法のことです。

デイトレードのような短期売買の場合、テクニカル分析の手法は大いに役立つことでしょう。しかし、数週間から数ヶ月、果ては1年先の予測ともなると、テクニカル分析では難しいです。

特に、GDP速報値のような、重要な経済指標が発表されて以降の動きともなると、テクニカル分析ではまず読み解くことはできないでしょう。

というのも、GDPのような重要な経済指標の場合、この指標の発表をキッカケに新しいトレンドが形成されることもあるからです。

今までのテクニカル分析の結果を、重要経済指標が無視し、新しい動きを形成することもあるだけに、テクニカル分析だけでは重要な経済指標の発表以降の動向は予測できず、負けるリスクがあります。

対策

テクニカル分析だけでは重要な経済指標の発表以降の相場を予測できない以上、その対策というと何もせず、待つことだけとなります。

FXは、基本的にノーポジションならば損することはありません。

テクニカル分析一本でトレードをしているという方であれば、GDP速報値のような重要経済指標が発表される時間帯はトレードを避けておきましょう。

トレードさえ避けておけば、いざ経済指標が発表され、トレンドが転換したとしても、その煽りを受けずに済みます。

一旦重要経済指標が発表されてしまったら、あとはいつも通りテクニカル分析でトレードをすると良いでしょう。

FX初心者へのアドバイス

今回はファンダメンタルズ分析をするにあたって覚えておきたい重要経済指標の一つであるGDP速報値について解説しました。

GDP速報値を分析すれば、現在の国の経済状態をある程度推測することができます。

GDPは世界中の投資家より注目を集めている指標なだけに、その発表日当日は大量の注文が発生しやすく、相場も荒れやすいです。

相場が荒れるということは、その分だけ稼げるチャンスが増えることを意味するのですが、わざわざ難しい相場にチャレンジする必要はありません。

まだ初心者のうちは、GDPが発表されてもすぐにトレードをせず、様子見をしてみましょう。様子見をすることで、荒れた相場を回避しつつ、安全にトレンドに乗ってトレードができるでしょう。