フィルターとは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

移動平均線やMACDなどのテクニカル分析の手法を習得したら、次にやって欲しい事があります。それがフィルターの作業です。

今回はフィルターとは何なのか、その特徴やメリット、デメリット、やり方、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを紹介します。

フィルターは、テクニカル分析の手法を習得をした後にやって欲しい作業です。フィルターを実践することで、より勝率の高いトレードができるようになるでしょう。

注意
本記事で登場するチャートの図はあくまでもイメージです。

相場全体の流れにより分析・ラインは変わってくるのである程度の経験が必要になる、ということを念頭に置き本記事を確認ください。

フィルターとは?

フィルターとは端的にまとめると、不要なトレードを取り除く行為のことです。

テクニカル分析の手法というと、移動平均線などが有名です。

移動平均線の短期線が長期線を下から上にゴールデンクロスすると買いのシグナル、短期線が上から下にデッドクロスしたら売りのシグナルになる、と言われています。

しかし、移動平均線に限らず、あらゆるテクニカル分析の手法には騙しがあります。

そのため、テクニカル分析の手法通りにトレードをしたとしても、100%勝てるとは限りません。騙しに引っかかると、たとえテクニカル分析通りにトレードをしても負けることがあります。

フィルターとは、このような負ける可能性が高いトレードを取り除き、勝率の高いトレードだけに限定するための検証の作業のことを指します。

MEMO
フィルターは負ける可能性が高いトレードを取り除き、テクニカル分析の勝率を高める行為

フィルターを行う目的

フィルターを行う主な目的は、無駄なトレードを排除し、トレードの勝率を高めることです。

テクニカル分析に限らず、FXのあらゆる手法には負ける確率があります。連戦連勝はできず、トレードをしていればいずれは負けることもあるでしょう。

ただし、いくら負けることがあるからといって、確実に負けることがわかっているトレードまであえてやる必要はありません。

テクニカル指標で売買のサインが出ているからといって、勝ちが見込めないのであればエントリーはせず、見送った方が賢明というものです。

このような負ける可能性が高いトレードを取り除いていけば、自ずと勝利しやすいトレードだけが残りますので、勝率の高いトレードができるようになります。

注意
負ける可能性が高いトレードならば、たとえテクニカル分析で売買のサインが出たとしてもやってはいけない

フィルターを行うメリットとデメリット

ここではフィルターを行うメリットとデメリットをそれぞれ詳しく解説します。

メリット

まずフィルターを行うメリットは、無駄なトレードを省くことで、勝率を高められること。

同じテクニカル分析の手法でも、負ける可能性が高い無駄なトレードまで実践している人と、無駄なトレードを省いている人では、確実に後者の方が利益率が良いでしょう。

フィルターを実践することで無駄なトレードを無くすと、損失が出るリスクも減るので、より安全にトレードで稼ぐことができます。

デメリット

フィルターのデメリットというと、やり過ぎるとトレードのチャンスを無くしてしまい、稼げなくなること、などがあります。

確かにフィルターを実践すれば、負ける可能性の高いトレードを減らし、勝率の高いトレードに限定して売買ができます。

しかし、いくらフィルターを実践したところで、勝率100%は実現できません。どんなに勝率の高いトレードであっても、時には負けることがあります。

にも関わらず、たった数回負けたという理由であらゆるトレードを除外してしまうと、いずれはエントリーのチャンスそのものを無くしてしまいます。

フィルターを実践する際には、この程度の負けならば受け入れるという、寛容さが求められます。

フィルターのやり方

フィルターのやり方は、テクニカル分析の手法の数だけ存在します。

今回は人気のテクニカル指標である移動平均線とMACDを参考に、フィルターのやり方の一例を解説します。

さらに、時間帯によるフィルターのやり方も紹介します。

  1. 移動平均線
  2. MACD
  3. 時間帯

以下より詳しく解説します。

1.移動平均線

移動平均線の売買のサインというと、短期線が長期線を下から上にゴールデンクロスした時の買いのサインと、短期線が長期線を上から下にデッドクロスした時の売りのサインがあります。

この売買のサインそのままにトレードをすると、騙しに引っかかりやすく、負けやすいです。

そこでフィルターで負ける可能性が高いトレードは排除し、勝率を高める必要があります。

ここでは移動平均線でフィルターをする場合の一例を紹介します。

まず以下のチャートより、移動平均線を使用。長期線、中期線、短期線の3本を描きます。

このうち、短期線が中期線をゴールデンクロスしたらロング、短期線が中期線をデッドクロスしたらショートでエントリーをするとした場合、以下のチャートのようになります。

青で囲っている箇所が売り(ショート)のサイン、赤で囲っている箇所が買い(ロング)のサインとなります。

このうち、利益が出るトレードがあるとすれば、それは2のタイミングでロングを入れ、3のタイミングでショートで決済注文を入れた場合ぐらいでしょう。

それ以外の売買のサインが出た時に注文をすると、思ったような値動きが無く、稼げないリスクが高いです。

つまり、今回のケースでフィルターを実践した場合、2→3のトレード以外はトレードから排除する、という結論になります。

今後、トレードをするのであれば、2→3の売買ができるようなトレードをするのが望ましいでしょう。

2.MACD

次にMACDの手法でフィルターをする場合の事例を紹介します。

オシレーター系の指標であるMACDを使用する場合、MACDのラインがシグナルを下から上にクロスしたらロング、MACDのラインがシグナルを上から下にクロスしたらショートとなります。

では以下のチャートでMACDを使用し、売買できるサインがどこにあるのか、探してみましょう。

チャートを見ると、合計で4つの売買のサインを見つけることができます。

ただし、この中で利益が出そうなサインというと、3のタイミングでショートを入れ、4のタイミングで決済をした場合くらいでしょう。

それ以外の売買のタイミングだと、損失が発生しやすく、負ける可能性が高いです。

実際のトレードをする際には、2→3のトレードができるようなタイミングを探すと良いでしょう。

3.時間帯

FXは年末などの祝日を除き、24時間いつでもトレードが可能です。ただし、時間帯によって為替市場の動き方に違いがあるので注意が必要です。

24時間いつでもトレードができるからといって、24時間常に勝てるというわけではないということです。

そこで、トレードをする際には自分が得意とする時間帯はいつなのか、時間のフィルターも実践すると良いでしょう。

FXにおける代表的なトレードの時間帯というと、東京市場が始まる9時頃、ロンドン市場が始まる17時頃(夏時間:16時)、ニューヨーク市場が始まる22時頃(夏時間:21時)の3つがあります。

  1. 東京市場:9時
  2. ロンドン市場:17時(夏時間:16時)
  3. ニューヨーク市場:22時(夏時間:21時)

このうち、もっとも人気の高い時間帯といえば、為替レートが活発に動きやすいニューヨーク市場がオープンする時間帯です。

もちろん、人気があるからといって、全てのトレーダーが深夜での取引を得意としているわけではありません。ニューヨーク市場よりロンドン市場、もしくは東京市場の方が稼げるという人もいます。

この辺りはトレーダーの価値観や性格によって違いがあります。そこで出番になるのがフィルターです。

フィルターをする際には、それぞれの時間帯でまずトレードをしてみて、各時間帯ごとに勝率を計算してみましょう。

各時間帯の中でもっとも勝率が高い時間帯、それがその人にとって最も稼ぎやすい時間帯となります。

フィルターのコツ

テクニカル分析の手法に従うと、確かに感情的に意味もなくトレードをするよりも勝率の高いトレードができます。しかし、闇雲に売買のサインに従っても、FXで勝つことはできません。

テクニカル分析を習得したら、次にフィルターを行い、無駄なトレードを減らす必要があります。

この無駄なトレードを減らすコツは、売買の方向性を片方に限定させることです。

例えば、上昇トレンドが発生している相場ならば、エントリーはロングのみ、下降トレンドが発生している時ならば、エントリーはショートのみ、といった具合に売買の方向を片方に限定させましょう。

このようなトレンドの方向に合わせてトレードをする手法のことをトレンドフォローと呼びます。

トレンドフォローは現在のトレンドに沿って売買をする手法であるため、騙しに遭い難く、初心者であっても勝率の高いトレードができる手法となります。

フィルターを実践する際の注意点

ここではフィルターを実践する際における注意点などを紹介します。

  1. やり過ぎない
  2. 負けを完全に無くす事はできない
  3. 感情的にならない

以下より詳しく解説します。

1.やり過ぎない

フィルターを実践する際には、やり過ぎに注意をしましょう。

無駄なトレードを省くフィルターは、実践すれば勝率のアップに貢献します。しかし、たった数回の負けを理由に、勝ちやすいトレードまで取り除いてしまうと、今度はトレードのチャンスを失うリスクがあります。

そもそもFXに絶対に勝てる聖杯のような手法は存在しません。どれほど良い手法であっても、負ける可能性があります。

対策

フィルターのやり過ぎを防ぐコツは、ルールを決めておくことです。

例えば勝率60%以上のトレードならば残し、それ以下の勝率しか稼げないトレードは省くなど、一定のルールを設けることで、フィルターのやり過ぎを防ぐことができます。

同様に、損切りと利確のルールも事前に設定しておきましょう。

この手法ならば、一回のトレードでこの程度の利益が獲れる、失敗した場合はこの程度の損失ならば容認できるなど、利確と損切りのルールを設定してください。

これらのトレードルールを確立しておくと、フィルターがやりやすくなります。

2.負けを完全に無くす事はできない

いくらフィルターを実践したところで、負けトレードを完全に無くすことはできません。

トレードをする以上、負ける可能性があります。

にも関わらず、聖杯があるはずだと信じて次々と手法を変えていくと、いつまでも手法が定まらず、利益率が安定しないというリスクが生じます。

対策

テクニカル分析の成功の秘訣は、良い意味で諦める事です。

このテクニカル分析の手法ならば、この程度の負ける可能性はあってしかるべきだと、負けることを認めましょう。

FXは確かに成功すれば一攫千金の可能性のあるトレードです。しかし、専業でトレードをしているようなプロほど、1年における利益率はそれほど高くはないです。

FXのプロの場合、だいたい年間で20%から30%稼げれば良い方です。短期間で資産を倍増できるような人は滅多にいません。

フィルターを実践する際には、これぐらい勝てれば良いだろうと、妥協した目標を立ててみましょう。

目標を妥協させると、安定した利益を狙いやすくなります。無理なゴールは狙わず、できそうなところから始めてみましょう。

3.感情的にならない

フィルターを実践する際には、必ず感情的にならないように注意しましょう。

感情的にトレードの良し悪しを判断すると、本来であれば取り除いてはいけないようなトレードを省き、逆に負けるようなトレードを残してしまう恐れがあります。

例えば、この手法は絶対に正しいはずだと固執するあまり、負けが続いているにも関わらず、たまたま運が悪いだけと感情的に判断し、いつまでも負ける手法を続けていれば、やがては損失が嵩んで資産が無くなってしまうことでしょう。

特に、有料の商材を購入する人ほど、商材の購入にかかった費用の元を取ろうと思うあまり手法に固執しやすく、なかなか手法の良し悪しが判断できないものです。

フィルターを実践する際には、手法のダメなところはダメだとハッキリと認識し、行動を改める必要があります。

対策

フィルターを実践する際には、必ずトレードの記録をノートに付けておきましょう。

ノートに勝率や利益率、なぜトレードをしたのか、トレードをした根拠などを記録することで、後々になってどのトレードが悪く、どのトレードが良かったのか、検証の作業が捗るからです。

検証さえできるのであれば、ノート以外でも構いません。Excelにトレードの記録を残しても良いですし、ブログにトレードの記録を公開して第三者の意見を募っても良いでしょう。

要は、過去のトレードのやり方を振り返り、反省し、検証することが重要なのです。

FX初心者へのアドバイス

今回はテクニカル分析の検証の作業でもあるフィルターについて解説しました。

フィルターは、現在使用しているテクニカル分析の手法の勝率を、さらに改善するための検証の作業です。

フィルターをやらないと、テクニカル分析を習得してもなかなか勝てず、いつまでも稼げないです。

しかし、フィルターを通じて要らないトレードを見つけ、勝率の高いトレードだけを実践できるようになると、トレードの利益率は劇的に上がるでしょう。

既にテクニカル分析を習得したものの、なかなか稼げないという悩みを抱えている方は、フィルターを実践してみてください。