ユーロ/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

FXで売買をする時、どの通貨ペアでトレードをするのか、選ぶ必要があります。通貨ペアといってもそれぞれで個性があるだけに、トレードをする前にまず主要な通貨ペアの特徴を覚えておきましょう。

ユーロ/円は、FXで人気のある通貨ペアの一つです。ボラティリティが大きい通貨ペアであるため、デイトレードやスキャルピングなどの短期売買で重宝されやすいです。

今回はそんな主要な通貨ペアであるユーロ/円を対象に、その特徴やレートに影響を与える指標、メリットとデメリット、動きやすい時間帯、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

ユーロ/円はデイトレードなどの短期売買がやりやすい通貨ペアとなりますので、テクニカル分析が得意という人からすると相性が良く、通貨ペアの特徴を知ることでより勝率の高いトレードを実践できるでしょう。

ユーロ/円とは?

ユーロ/円とは、EUの共通通貨であるユーロと、日本の通貨である円の通貨ペアのことです。

ユーロは欧州連合加盟国で使用できる通貨であり、基軸通貨である米ドルに次いで高い取引量があることから、第二の基軸通貨として扱われています。

世界で最も取引高が多い通貨ペアが米ドル/ユーロであることからも、国際ビジネスの現場でいかにユーロが重宝されているかが窺えます。

そのような事情もあってか、ドルが買われるとユーロが売られやすく、ドルが売られるとユーロが買われるといった具合に、反対方向にレートが動きやすいです。

MEMO
ユーロは米ドルに次いで取引量が多い通貨

ユーロの値動きの特徴

EU加盟国が使用しているユーロは、他の通貨には無い特徴があります。

例えば日本円ならば、日本の経済の動向が円にダイレクトに響くでしょう。しかしユーロの場合、ユーロを使用しているEU加盟国の経済指標がダイレクトに為替レートに影響を与えるということはあまりないです。

もちろん、多少の影響はあるのでしょうが、FXという観点から見た場合、EU加盟国すべての経済指標をチェックする必要はないでしょう。

要は、ユーロに影響を及ぼしやすい重要な指標だけチェックしておけば、FXでは十分に間に合うということです。

以下はユーロの動向を探る上で、チェックしておきたい指標です。

  1. ECB政策金利
  2. ECB総裁の発言
  3. ドイツの重要経済指標

以下より詳しく解説します。

1.ECB政策金利

ユーロの動向をチェックしたい時、真っ先に注目したいのがECB(欧州中央銀行)が発表するユーロの政策金利の動向です。

政策金利は為替レートにもっとも強い影響を与える指標であり、それはユーロとて例外ではありません。

特にECBの政策金利発表日当日は、普段以上に為替レートが荒れやすいので注意してください。

2.ECB総裁の発言

ECB総裁の発言は、ユーロへの影響度が非常に高いので、チェックしておきましょう。

特に、ユーロの政策金利に言及するなど、EUの経済政策に関わる発言があった時はレートが荒れやすいです。

ECB総裁のスピーチのスケジュールは、経済指標カレンダーなどを参考に確認しておきましょう。

3.ドイツの重要経済指標

EU加盟国の経済指標がユーロに大きな影響を及ぼすことは基本的にはあまりないです。ただし、ドイツは例外です。

EU加盟国内でもっとも経済力のあるドイツの重要経済指標は、ユーロの値動きに影響を与えやすいので注目しておきましょう。

ECBの政策金利の発表日やドイツの重要経済指標などが発表される日は、経済指標カレンダーでいつでもチェックが可能です。

ユーロ/円のメリットとデメリットとは?

これからFXをするにあたり、ユーロ/円を使用するメリットはあるのでしょうか?そして、デメリットはあるのでしょうか?

ここではFXトレードにおけるユーロ/円のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:スプレッドが狭い
  2. デメリット:スワップポイントが無い

以下より詳しく解説します。

1.メリット:スプレッドが狭い

ユーロ/円はFXでよく取引される人気通貨ペアということもあってか、国内FX会社の多くが狭いスプレッドを提供しています。

もっとも狭いスプレッドを提供しているFX会社ともなると0.4銭から0.5銭ほどと非常に狭く、低コストな取引ができます。

スプレッドが狭いと、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買が有利になります。

特に1銭未満のスプレッドであれば、1銭以上の含み益が出れば確実に利益が出るわけですから、一回のトレードで得られる利益が少なくなりやすいスキャルピングほどユーロ/円は重宝されます。

ユーロは世界でもトップクラスの取引量があり、常に一定のボラティリティが見込めるという点も、デイトレでは有利に働きます。

スプレッドが狭く、ボラティリティも大きくて差益が狙いやすいユーロ/円は、デイトレードやスキャルピングなど、短期売買との相性が良い通貨ペアなのです。

2.デメリット:スワップポイントが無い

ユーロ/円は確かにデイトレードなどの短期売買との相性が良い反面、長期投資との相性が悪いです。というのも、ユーロと円、どちらも金利が全くない通貨ということもあり、スワップポイントが稼げないからです。

スワップポイントとは、ポジションの保有期間に応じてもらえる利益のことで、FXにおける利息収入のようなものです。

政策金利が高い通貨ペアであれば、スワップ収入も高額になるので、ポジションを長期保有すればするほど、スワップ収入が増えていきます。

しかし、政策金利が見込めないユーロと円の通貨ペアの場合、スワップポイントで稼ぐことはできません。むしろマイナススワップが発生するほどで、ポジションの保有期間に応じてコストが高くなるほどです。

スワップ狙いの長期投資を検討している人ほど、スワップポイントが稼げないユーロ/円は相性が悪い通貨ペアです。

チャートから見るユーロ/円の動きやすい時間帯

ユーロ/円が動きやすい時間帯というと、欧州勢が市場に参加する15時以降(夏時間)、東京市場がオープンする9時以降、それとニューヨーク市場が始まる21時以降(夏時間)があります。

ユーロは第二の基軸通貨、ということもあってか、ニューヨーク市場がオープンして以降も動きやすいので、21時以降も相場はチェックしておいた方が良いでしょう。

ではこれらの時間帯のうち、もっとも取引しやすい時間帯はいつなのでしょうか?以下のチャートで解説します。

こちらはユーロ/円の1時間足チャートです。

このうち、東京時間が始まる9時以降、欧州勢が市場に参加する15時以降、ニューヨーク市場がオープンする21時以降と、それぞれの時間帯ごとにチャートを分けると、以下のようになります。

チャートを見ると、東京市場やニューヨーク市場がオープンした時以降の時間帯よりも、15時以降の欧州勢が市場に参加する時間帯の方がレートが大きく動いています。

もちろん、たまたまこの日は欧州勢の取引が活発になったというだけで、毎回15時以降に大きな動きが発生するというわけではありません。

ただし、チャートを見る限りでは、ユーロ/円はニューヨーク市場だけでなく、欧州勢が参加する時間帯も狙い目になるということが窺えます。

15時以降の時間帯を利用してFXをやりたいという方からすると、この時間帯に大きく動きやすいユーロ/円は相性の良い通貨ペアとなるでしょう。

トレード時の注意点

ここではユーロ/円を対象にトレードをする時の注意点を紹介します。

  1. スワップポイントは稼げない
  2. 重要経済指標発表時に相場が荒れやすい
  3. すべてのFX会社のスプレッドが狭いわけではない

以下より詳しく解説します。

1.スワップポイントは稼げない

ユーロ/円のデメリットとして、まずスワップポイントが稼げず、マイナススワップになりやすいという注意点があるので気を付けてください。

ユーロも円も政策金利が全くない通貨ということもあり、ユーロ/円のポジションを保有するとロング、ショート、どちらのポジションであってもマイナススワップが発生しやすいです。

どの程度のマイナススワップになるかはFX会社次第となりますので、できるだけ低コストなトレードをしたいなら、マイナススワップが少ないFX会社を選ぶ必要があるでしょう。

対策

ユーロ/円のスワップポイントが稼げないならば、他のスワップポイントが高い通貨ペアを選びましょう。

スワップポイントが高い通貨ペアというと、オーストラリアドル/円やニュージーランドドル/円、南アフリカランド/円、などがあります。

デイトレードなどの短期売買をする際にはスワップポイントがまったく無いユーロ/円でトレードをしつつ、長期投資をする際にはスワップポイントが高い通貨ペアを選ぶなど、トレードスタイルに合わせて通貨ペアを変えていきましょう。

自分のトレードスタイルに合わせて最も相性が良い通貨ペアを選択する、それもFXで稼ぐコツです。

2.重要経済指標発表時に相場が荒れやすい

EU加盟国が使用するユーロは、様々な欧州圏の国の経済指標の影響を受けやすく、重要度の高い指標ともなると相場が荒れやすいです。

短期売買向けのユーロ/円ですが、ECB政策金利などの重要な経済指標が発表される日ともなると、テクニカル分析では予測できないほど、大きくレートが変動し、相場が荒れやすいです。

このような荒れた相場で短期売買をすると、下手をすると大損するリスクが高いです。

チャートの動きより将来のレートを予測するテクニカル分析は、デイトレードなどの短期売買と相性が良い手法です。

それだけに、スプレッドが狭いユーロ/円の取引をするにあたって、テクニカル分析を多用するというトレーダーは多くいることでしょう。

テクニカル分析を使用しているというトレーダーほど、相場が荒れやすい重要経済指標発表時は注意が必要となります。

対策

テクニカル分析では重要な経済指標が発表されて以降の動きを予測できない以上、一体どうすれば良いのでしょう?

予想できない相場への最も有効な対策は、トレードをせず、待つことです。

FXは24時間いつでも売買に参加できる金融商品です。わざわざ重要な経済指標が発表され、相場が荒れているタイミングで売買をする必要はありません。

自分が稼ぎやすい時だけトレードをし、それ以外の稼げそうにない時間帯ではトレードをしない、これもFXで稼ぐコツです。

3.すべてのFX会社のスプレッドが狭いわけではない

人気の通貨ペアであるユーロ/円は、どこのFX会社もスプレッドを狭くしている傾向があります。

では全てのFX会社がスプレッドを狭くしているのかというと、そのような事はありません。

FX会社の中にはユーロ/円のスプレッドが広いFX会社もあります。

スプレッドが広いFX会社というと、まず自動売買に特化したFX会社などがあります。

自動売買に特化したFX会社はどこもスプレッドを広くしている傾向があるので、ユーロ/円だろうとスプレッドは広いです。

さらに、海外のFX業者なども、国内FX会社と比較するとスプレッドが広い傾向があります。

海外FX業者は確かに国内FX業者と比べてレバレッジが高いというメリットこそありますが、スプレッドは国内業者の方が狭いことがほとんどなため、必ずしも海外FXの方が有利ということにはなりません。

以上のように、人気のある通貨ペアだからといって、必ずしもスプレッドが狭いとは限らないので注意してください。

対策

FX会社によってスプレッドに違いがある以上、口座を開設する前にスプレッドはどのくらいなのか、チェックしておきましょう。

FX会社の公式サイトなどを確認すれば、ユーロ/円だけでなく、その他の通貨ペアのスプレッドを調べることができます。

この時、スプレッドとは別に、キャンペーンの情報もおさえておくと良いでしょう。

というのも、FX会社の中には定期的にスプレッドを短縮するキャンペーンを実施しているところもあるからです。

普段のスプレッドは広いものの、キャンペーン期間中であれば他のFX会社よりもスプレッドが狭くなるというFX業者もあります。

キャンペーンなどを上手に活用すれば、普通にFXをする以上に低コストな取引ができるでしょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は通貨ペアのユーロ/円について、その特徴やFXをするにあたっておさえておきたいポイントなどを解説しました。

EU加盟国で使用される通貨であるユーロは、他の通貨とは異なる特徴があります。例えば経済指標を調べる際には、EUの政策金利だけでなく、経済力のあるドイツの重要経済指標も調べる必要があるなど、ユーロに関わりのある様々な国の経済についてチェックしなければなりません。

ユーロを対象にトレードをするなら、最低でもEUの政策金利だけでなく、ドイツ経済にも目を配りましょう。

ユーロは政策金利が低い通貨であり、それは日本円も同様です。そのため、スワップポイントが稼げず、長期投資には向いていません。

その反面、スプレッドが狭く、ボラティリティも大きいので、短期売買とは相性が良いでしょう。

これからFXをするにあたり、スキャルピングやデイトレードで稼ぎたいと考えているのであれば、取引対象の通貨ペアとしてユーロ/円を候補に入れておくと良いでしょう。

重要な経済指標が発表される瞬間など、相場が荒れやすい時間帯を除けば、ユーロはテクニカル分析が通用しやすく、短期売買向きの通貨ペアとなります。