EAとは?その特徴やメリット、デメリット、注意点などを解説!

今の時代、裁量トレードだけがFXの手法というわけではありません。システムに売買を任せるシステムトレードで稼いでいるトレーダーもいます。

特にEAなどの自由度の高いシステムトレードの場合、やり方次第では自分がトレードをせずとも、システムに運用を任せるだけで高収入を得られるでしょう。

今回はそんなEAについて、その特徴やメリット、デメリット、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

本来、オリジナルのEAを0から自分で作ろうとなると、FXだけでなく、プログラミングの知識なども必要になります。しかし、既に作られている売買ロジックであれば、初心者であってもお手軽にシステムトレードを始められます。

システムトレードは決して上級者だけの手法ではありません。やり方を学べば、初心者であっても始められます。

EAとは?

EAとはExpert Advisorの頭文字を取った略称で、自動売買のロジックが組まれているソフトウェアの総称です。

自動売買をする場合、まずどのようなロジックで売買をするのか、トレードのルールを決めなければなりません。

ルールを一旦作成し終え、それをプログラム化し、そのルール通りに取引をするようにコンピュータに任せることで、はじめて自動売買を行えます。

要するに、EAとはコンピュータが自動売買をするためのマニュアルのようなものです。

売買ロジックが組まれているEAをプラットフォームで起動させることで、はじめてEAに書かれている売買ロジック通りに自動売買を行うことができます。

EAのプラットフォームとは?

EAはそれ単体では使用することはできません。EAを起動させるためのプラットフォームが必要になります。

有名なプラットフォームというと、MT4があります。MT4は無料でインストール可能なプラットフォームとなりますので、EAを使用する際には事前にインストールしておきましょう。

MT4でEAを使用する手順

MT4は世界でもっとも人気のあるプラットフォームです。国内でも利用を推薦される有名なプラットフォームであり、これさえあればEAは使用可能です。

以下はMT4でEAを使用するための手順です。

  1. 使用したいEAを選択、ダウンロードする
  2. MT4のデータフォルダ内に使用したいEAを配置
  3. EAを有効化する
  4. 自動売買を許可する
  5. 確認する

EAをMT4で使用する手順を簡単に説明すると、まずEAをダウンロードし、そのデータをMT4内に配置。その後、EAを有効化させ、自動売買を許可する、という流れになります。

EAはネット上で無償もしくは有償で配布されていますので、誰でも簡単に入手可能です。

EAの自動売買をスタートさせたら、必ず誤作動がないか、確認をしてください。問題なく売買ができているようであれば、手続きは完了となります。今後はコンピュータが自動的に売買をしてくれるでしょう。

EAのメリットとデメリット

ここではEAのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

EAのメリット

EAのメリットについてそれぞれ紹介します。

  1. 勝率の高い売買ロジックでトレードできる
  2. 同時に複数のEAを使用可能
  3. バックテストができる

以下より詳しく解説します。

1.勝率の高い売買ロジックでトレードできる

EAの良い点は、世界中の売買ロジックの中より、もっとも勝率の高いものを選べること。

中には優秀なプロのトレーダーが自作したEAなどもあることでしょう。そのような優秀な売買ロジックをダウンロードするだけで、プロ同様の手法でトレードできます。

たとえ初心者であってもプロと同じ手法でトレードできる、これはFX未経験者にとって非常に魅力的なメリットとなります。

FXの初心者が負けるほとんどの理由が、自己流で、感情的なトレードをするからです。いくら才能のある人でも、感情的なトレードをしている以上、FXで稼ぐことはできません。

その点、勝率の高いプロの売買ロジックを、感情を挟むことなく淡々と売買してくれるEAであれば、初心者ならではの初歩的なミスをおかすことなくFXを始められます。

初心者に限らず、トレードをするとすぐに感情的になり、失敗してしまうという中級者にもシステムトレードはおすすめです。

2.同時に複数のEAを使用可能

MT4でEAを使用する場合、一度に複数のEAを同時に使用することができます。

どれほど優秀なEAでも、常にトレードで勝ち続けられるわけではありません。時には相場が変化し、負けることもあります。

しかし、一度に複数のEAを起動させてシステムトレードを行えば、別のEAが負けている時に、他の成績が良いEAで利益を得ることが可能になります。

要するにリスク分散ができる、ということです。

一つにEAに頼らず、複数のEAを同時に使用してリスクを分散すれば、より安定した利益を狙えるでしょう。

3.バックテストができる

EAを使用する際には、本当にこのEAは稼げるのか、バックテストを行ってパフォーマンスを検証する必要があります。

このバックテストですが、MT4を使用すればいつでも可能です。

過去のレートの動きを参考にバックテストを行うことで、EAの真贋を見極めることができるでしょう。

EAのデメリット

ここではEAを使用する際におけるデメリットを紹介します。

  1. 絶対に稼げるわけではない
  2. バックテストの作業は必須
  3. 手続きが面倒

以下より詳しく解説します。

1.絶対に稼げるわけではない

EAのデメリットとして、絶対に稼げるわけではないという短所があります。

そもそもEAは一つではありません。それこそ星の数ほど存在します。

無数に存在する売買ロジックの中より、勝率の高いEAを選ばないと、システムトレードで稼ぐことはできません。

問題は、果たしてこの売買ロジックは本当に稼げるのか、どうやって判断をするか、です。

EAの中には有償で配布されているものもありますが、有料だからといって必ずしも勝てるというものではありません。むしろこの手の有料のEAは詐欺であることが多いだけに、より一層の注意が不可欠です。

勝率や利益率が高いからといって、安心はできません。

たまたま直近のデータだとパフォーマンスが良かったというだけで、1年2年と長期で見るとむしろマイナスになるというEAもあります。

EAのシステムトレードをするにあたって、最大の課題はどんな売買ロジックのEAにするのか、その選択です。

もしもEAの選択に失敗すると、利益を増やすどころか、自動売買で資産を減らしてしまうことになるでしょう。

2.バックテストの作業は必須

EAで稼ぐためには、その売買ロジックだと本当に稼げるのか、確認の作業を経なければなりません。

EAの真贋を見極めるためにも、バックテストの作業は必須です。

たとえ利益率が悪いEAを間違えて選んでしまったとしても、バックテストでしっかりとその真贋を見極めることができれば、損をする前にそのEAを不採用にできます。

バックテストをしている限り、EA選びで間違えるリスクは低いでしょう。言い換えれば、バックテストをしないと、EA選びで失敗しやすく、損しやすいということです。

EAをダウンロードする度にバックテストが必要になるだけに、EAでのシステムトレードはなかなか面倒でしょう。

3.手続きが面倒

EAを使用したシステムトレードを実践する場合、EAの選択から設定、さらにはバックテストまで、様々な手続きをしなければならず、面倒です。

EAを使用するためには、まずはプラットフォームを用意しなければなりません。

人気のプラットフォームであるMT4ですら、インストールに時間がかかることでしょう。

そして、MT4はどこのFX会社でも使用できるツールというわけではありません。

MT4でEAを使用するためには、MT4に対応しているFX会社の口座を見つけないとならないのです。

EAを使用するためにはMT4が必要ですし、MT4を使用するためには対応しているFX会社の口座が必要になる、ということです。

以上のように、EAは誰でも簡単に、お手軽に利用できるというものではありません。実際に利用するまでに様々な手続きを取らないとならず、始めるまでが面倒というデメリットがあります。

EAは上級者向け

設定さえ済ませてしまえば誰でもシステムトレードを行えるEAですが、その背景にはMT4が使用できることが必須の条件であったりします。

ちなみに、EAを使用するためにはパソコンが不可欠ですので、スマホやタブレットでFXをやっている人ともEAは相性が悪いです。

しかし、一旦EAの使い方、さらにはMT4の操作に慣れてしまうと、自作でEAを作れるなど、オリジナルの売買ロジックを組むことが可能になります。

まさにEAは、FX上級者になるほど相性が良くなるツールなのです。

将来的には自分でEAを自作したいと考えているのであれば、EAは使っておいて損はないでしょう。ただ本当にFXをまだやったことがない未経験者からすると、設定の手続きが面倒なEAはややハードルが高いツールかもしれません。

EAで稼ぐコツ

EAで稼ぐためには、利益が出るEAを選ばないとなりません。では一体何を基準に、良いEAか、それとも悪いEAかを評価するべきなのでしょうか?

EAの評価のポイントというと、プロフィットファクターと最大ドローダウン、勝率、総取引数、などがあります。

システムトレードをする際には、これらのポイントをそれぞれ評価して、総合的にEAの良し悪しを判断してください。

  1. プロフィットファクター
  2. 最大ドローダウン
  3. 勝率
  4. 総取引数

以下より詳しく解説します。

1.プロフィットファクター

プロフィットファクターは、「純利益÷純損失」の計算式で算出できます。

この計算によって算出された値が高ければ高いほど、利益率の高いEAだと判断できます。

数値が1以上であれば利益が出ている、1未満であれば赤字である、と判断されます。

パフォーマンスに優れたEAというと、だいたい1.5から2ほどとなります。

ちなみに、パフォーマンスが2以上だと謳っているEAは、利益率が高すぎて逆に危険です。なぜそれほど利益率が高いのか、詐欺ではないのか、などの点に注意しましょう。

安定した利益を狙うなら、プロフィットファクターは1.3以上あると良いでしょう。

2.最大ドローダウン

最大ドローダウンとは、特定の期間内において、もっとも規模が大きい累積損益の下落幅のことです。

要するに最大でどのくらい損失が出るのかを、過去の損益より数値化したものです。

最大ドローダウンが大きいEAほど、リスクが高く、下手をすると資金以上の損失を被る恐れがあります。

EAを選ぶ際には最大ドローダウンの数値が自分のリスク許容度の範囲内におさまっているのかを必ず確認しておきましょう。

いくら利益率が高くても、最大ドローダウンが大きすぎるEAだと、いざトレードで失敗した時、挽回できないほどの大損を受けるリスクがあるので注意してください。

3.勝率

勝率は高いに越したことはないのですが、必ず期間とセットで判断してください。

例えば勝率が90%でも、10年のうち9回しか勝てないという頻度では意味がありません。それでは稼げないでしょう。

勝率を見る際には、いつからいつまでのトレードなのか、必ず取引期間に注目しましょう。

数週間から数ヶ月の間で、だいたい50%から60%ほどの勝率であれば、EAとしては十分に合格ラインでしょう。

勝率を見る際には、果たしてこのEAは安定した勝率を維持できるのか、この点をチェックしてみてください。

4.総取引数

総取引数とは、取引をした総数のことで、取引数は多いに越した事はありません。

EAを選ぶ際にはだいたい1000回以上、取引数があると良いでしょう。

取引数が少ないと、サンプルが少ないので、信頼できません。

たまたま成績が良かった期間のデータを抽出し、EAを良く見せているだけかもしれないからです。

そもそも絶対に勝てるEAなど存在しません。どんなEAにも欠点や短所があります。

パフォーマンスが良すぎるEAを見つけてもすぐに信用せず、疑ってかかりましょう。

注意点

ここではEAを選ぶ際における注意点について紹介します。

  1. 期間によってパフォーマンスは異なる
  2. トレードスタイルは必ず確認
  3. 相場が荒れているのであればEAは停止する

以下より詳しく解説します。

1.期間によってパフォーマンスは異なる

EAを選ぶ際には、一体どの期間のパフォーマンスなのかを必ず確認してください。

EAの取引期間というと、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月など、複数存在します。

1ヶ月の利益は良いものの、12ヶ月の利益を見るとマイナスになっているというEAもあります。

その反対で、1ヶ月ベースの利益を見ると低いものの、12ヶ月ベースで見ると利益の伸び率が良いというEAもあります。

どのようなEAを選ぶにせよ、必ずあらゆる期間のパフォーマンスをチェックしてください。

各期間のパフォーマンスを見比べることで、そのEAがどのような成績を残せる売買ロジックであるのかを総合的に判断することができます。

2.トレードスタイルは必ず確認

EAのトレードスタイルというと、スキャルピングからデイトレード、スイングトレード、ポジショントレードなど、複数存在します。

トレードスタイルが異なると、必要となる証拠金も違ってきます。中には高額の証拠金があることを前提にしているEAなども存在します。

トレードスタイルによっては、最大ドローダウンが大きくなるEAもあります。このようなEAで自動売買をする場合、大きな損失が発生した時に耐えられるだけの資金力が求められます。

EAを選ぶ際には、現在の自己資金を鑑み、リスク許容度におさまるトレードスタイルのEAを選ぶと良いでしょう。

3.相場が荒れているのであればEAは停止する

EAの売買ロジックは、テクニカル分析に基づいて構築されていることがほとんどです。ファンダメンタルズ分析はシステムトレードの範囲外となります。

そのため、政策金利や雇用統計などの重要経済指標が発表された時の荒い相場に対応し難く、いざ相場が荒れるとトレードで負けて損失が発生するリスクが増大します。

どれほど優秀なEAであっても、荒れている相場では負ける可能性が高く、損失が膨らみかねません。

余計なリスクを回避するためにも、相場が荒れやすいタイミングでは自動売買は控えておいた方が賢明でしょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は自動売買のソフトウェアであるEAについて解説しました。

EAは設定のやり方さえ覚えてしまえば、FX初心者であっても気軽に始めることができます。ただ、その設定の手続きそのものが面倒なので、未経験者からするとハードルが高いかもしれません。

ただし、一旦やり方習得してしまえば、MT4で自分だけのEAを自作するなど、高度なことまで行えます。

そんなEAで稼ぐためには、無数に存在する売買ロジックの中より、より安定した利益を得られるEAを探すことです。

EAを選ぶ際には、勝率や利益率だけでなく、その他のポイントもチェックし、注意深く選びましょう。

EAは選ぶまでが大変ですが、一度稼げるEAの選び方を習得すると、今後はコンピュータが自動的に利益を稼いでくれるようになりますので、自分で取引をせずともFXで収入を得られます。