米ドル/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

為替市場を対象にしているFXでは、様々な通貨ペアを対象にトレードを行えます。その中で、米ドルといえば最も重要度の高い通貨なだけに、初心者が覚えるにあたって真っ先に押さえておきたい通貨となります。

今回は通貨ペアの米ドル/円の特徴や、メリット、デメリット、相性の良いトレードスタイル、レートが動きやすい時間帯、トレード時の注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

基軸通貨である米ドルが動くと、それ以外の通貨ペアも動くなど、その影響は波及しやすいだけに、他の通貨ペアの動向を探りたい時にも役立ちます。

他にも、米ドル/円相場は、日経平均株価とも相関関係があるなど、他の投資の分野でも参考になる通貨ペアなだけに、米ドル/円に投資をする予定がない人であっても、覚えておいて損はないでしょう。

米ドル/円とは?

米ドル/円とは、アメリカの通貨である米ドルと、日本の通貨である円との通貨ペアのことです。USD/JPYとも表記されます。

米ドルはアメリカの通貨である一方で、国際取引や貿易で使用される基軸通貨であるという一面もあってか、米ドルの取引量は世界でもトップとなります。

超大国アメリカの通貨ということもあってか、アメリカ経済の影響を受けやすいです。

アメリカの金融政策や金利の変動、雇用統計、その他の経済指標の影響を受けやすく、重要な経済指標が発表されると米ドル/円のレートも動きやすいです。

さらに、米ドル/円の相場は、株価などとも連動しやすいという特徴があります。

MEMO
米ドルは世界で最も取引量の多い基軸通貨

米ドル/円と日経平均株価との関係性

日経平均株価と米ドル/円には相関関係があり、お互いのチャートをチェックすることで今後の展開を読みやすくなります。

なぜ米ドル/円と日経平均株価の動きに相関性があるのかというと、そこにはリスクオンとリスクオフの関係があります。

経済が安定化し、投資家の間でリスクを選好するムードが形成されると、投資家は円を売ってドルを買い、株などを買うようになります。

そのため、リスクオンの雰囲気になると、円安ドル高になりやすく、日経平均株価も上がりやすいです。

対してリスクを回避するリスクオフのムードが蔓延すると、株が売られ、ドルの代わりに安全資産である円が買われやすくなりますので、円高ドル安になりやすく、株価も低迷しやすいです。

まとめると、リスクオン時には米ドル/円は円安ドル高、日経平均株価は上昇しやすく、リスクオフ時には円高ドル安、株価は低迷しやすく、日経平均株価と米ドル/円は似たような動きになりやすい、ということです。

MEMO
日経平均株価と米ドル/円相場は相関関係がある

円の動きの特徴

金利がほとんど無い円は、一見すると投資先としての魅力が乏しく、買われる理由がないように思われがちです。

しかし、日本の信用力は非常に高く、円に対する世界の信頼度はとても良好です。

そのような背景もあってか、経済危機などが原因でリスクオフのムードが蔓延すると、円が買われやすく、円高になる傾向があります。

その反面、輸出国家でもある日本は、円高になり過ぎると企業の利益が減ってしまうという特徴があります。

円が売られて安くなると、輸出企業の儲けが増すため、その結果として株価の上昇が期待できます。

米ドル/円の通貨ペアが動く原因は、なにもアメリカだけではありません。日本の金融政策が影響を及ぼすこともあります。

米ドル/円の動きを見る際には、アメリカの経済や金融政策だけでなく、日本の動向にも目を配ると良いでしょう。

特に日経平均株価の動向は、米ドル/円の今後の動きを分析したい時の役立つ指標となってくれます。

米ドル/円のメリット、デメリット

FXでトレードをする際には、それぞれの通貨ペアの特徴、特にメリットやデメリットを押さえておく必要があります。

ここではFXにおける米ドル/円のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:スプレッドが狭い
  2. デメリット:相場が荒れやすい

以下より詳しく解説します。

1.メリット:スプレッドが狭い

米ドル/円のメリットというと、ボラティリティが高く、スプレッドが非常に狭いため、デイトレードやスキャルピングなどの短期売買がやりやすい、などの長所があります。

特に日本の国内FX会社の中には、スプレッドがわずか0.3銭円で、さらに原則固定にするなど、どこよりも狭いスプレッドを提供しているところもあります。

このようなスプレッドが狭いFX会社を利用すると、取引コストが安くなりますので、わずか数pipsの含み益しか獲れないような場面であっても利確しやすいというメリットがあります。

スキャルピングのような超短期の売買をする場合、1回のトレードで獲れる利益といっても、5pips程度でしょう。

スプレッドが広いと、取引コストが高い分、スキャルピングの1回のトレードで獲れる利益が少なくなってしまいます。

しかし、スプレッドが狭いFX会社で、米ドル/円を対象にトレードをすれば、取引コストを気にせずに利益を狙うことができるでしょう。

低コストな取引環境でスキャルピングやデイトレードをしたい方にほど、スプレッドが狭い米ドル/円はおすすめになるのです。

2.デメリット:相場が荒れやすい

米ドル/円相場は、ボラティリティが大きく、荒れやすいというデメリットがあります。

確かにボラティリティが大きいと、一回のトレードで稼げる金額も大きくなりやすく、トレードで勝利すれば大きく稼げるでしょう。

しかし、それは言い方を変えると、トレードで数回失敗しただけで大損するリスクがあるという意味でもあります。

特に、アメリカの失業率やFOMC、GDPなど、重要な経済指標が発表される日は、普段よりも相場が荒れることでしょう。

アメリカの経済指標は夏時間なら21時以降より、冬時間なら22時以降と、ニューヨーク市場が丁度オープンする時間帯に発表されます。

NY市場がオープンする時間帯といえば、為替レートが動きやすく、FXトレーダーが稼ぎやすい時間帯でもあるのですが、重要な経済指標が発表されるタイミングと重なるだけに、警戒が必要でしょう。

相性の良いトレードスタイル

米ドル/円はスプレッドが狭く、ボラティリティも大きい通貨ペアです。

アメリカは政策金利に関しても意外と高いので、米ドル/円は高スワップが期待できる通貨ペアでもあります。そのため、長期投資でスワップを稼ぐことも可能です。

まとめると、米ドル/円はスキャルピングなどの短期売買から、ポジショントレードのような長期投資まで、あらゆるトレードスタイルに対応できる通貨ペアということです。

短期売買をする場合は、テクニカル分析などを多用し、今後の動向を分析してトレードをすると良いでしょう。

長期投資をする場合は、スワップポイントを稼ぐことを前提に、ファンダメンタルズ分析を行って投資をすると良いでしょう。

MEMO
米ドル/円は短期売買から長期投資まで、幅広く相性が良い通貨ペア

チャートから見る動きやすい時間帯

米ドル/円は、確かにボラティリティが大きく、デイトレード向きの通貨ペアです。ただし、24時間常に大きく動いているわけではありません。

ここでは実際のチャートを使用し、動きやすい時間帯を解説します。

まず以下のチャートは、米ドル/円の1時間足チャートです。

注目すべき時間帯は、東京市場がオープンする午前9時以降、ニューヨーク市場がオープンする21時以降、の2ヶ所です。

まず東京市場の時間帯を見ると、市場がオープンする時間帯に合わせて大きく下降し、円高が進行しています。

次にニューヨーク市場がオープンして以降の時間帯を見ると、当初こそ円安が進み、レートが上昇するも、反転。22時以降より大きく下落しています。

東京市場とニューヨーク市場、どちらも大きく動いているという点に違いはありません。

しかし、東京市場と比べてニューヨーク市場の場合、上がったり下がったりと、動きが激しく、難易度が高い荒れる相場となっています。

できるだけ簡単な相場にチャレンジするなら、東京市場を狙った方が良いかもしれません。

トレード時の注意点

ここでは米ドル/円を対象にトレードをする場合の注意点を紹介します。

  1. 重要経済指標発表時に相場が荒れやすい
  2. ショートポジションだとマイナススワップが発生する
  3. 円高時だとスワップ狙いの長期投資が不利

以下より詳しく解説します。

1.重要経済指標発表時に相場が荒れやすい

まず米ドル/円は、重要経済指標が発表される時に大きくレートが変動しやすいので注意が必要です。

特に、FOMCやアメリカの失業率などの最重要の経済指標の影響をダイレクトに受ける通貨ペアなだけに、いざ指標が発表された時のレートの動きは非常に大きいでしょう。

もちろん、思惑通りにレートが動けば、指標発表後の大きな変動は、利益獲得のチャンスとなります。

しかし、思惑が外れると、一瞬で大損し、資金が消失するリスクがあるだけに、一層の注意が必要です。

対策

重要経済指標発表時の為替変動リスクを回避し、できるだけ安全に取引をしたいなら、指標発表時はポジションを決済し、トレードを控えると良いでしょう。

FXは、ポジションを保有さえしなければ、損失が発生することはありません。

もちろん、ポジションを保有していない以上、利益が出ることもないです。

FXは24時間いつでも取引が可能です。わざわざ重要な経済指標が発表されるタイミングのような、稼ぐのが難しい時間帯にチャレンジする必要は一切ありません。

自分が稼げそうなタイミングだけを狙ってトレードをすれば良いのです。

稼げる時だけ売買をし、それ以外はトレードをせず、ひたすらチャンスを待つ、それがFXで稼ぐコツです。

2.ショートポジションだとマイナススワップが発生する

アメリカの政策金利は意外と高いということもあってか、米ドル/円のスワップポイントは高めです。

そのため、ロングポジションを長期保有すると、保有している期間中分だけ、スワップ収入を稼ぐことができます。

それは言い換えると、ショートポジションを保有すると、その日数分だけマイナススワップが発生し、費用がかかるということを意味します。

スイングトレードやポジショントレードのような中長期の投資をする場合、ポジションの保有期間が伸びやすいです。

この時、円高になることを前提にショートポジションを保有すると、たとえ思惑通りに円高になって差益を得る事ができたとしても、マイナススワップ分だけ損失が発生するので、利益が少なくなってしまいます。

米ドル/円は、マイナススワップが発生するというリスクがあるので、ショートポジションを保有する際には注意してください。

対策

スワップポイントが高い米ドル/円に対してショートポジションを保有すると、高めのマイナススワップが発生するというデメリットがあります。

マイナススワップを回避しつつ、円高時にショートポジションを入れたいなら、米ドル/円以外の、マイナススワップが安い通貨ペアを採用すると良いでしょう。

例えば、ユーロ/円やポンド/円、スイスフラン/円などの通貨ペアであれば、スワップポイントがほとんどありませんので、マイナススワップを気にせずにショートポジションを保有できます。

通貨ペアは複数存在します。それぞれの場面に応じて、もっとも利用しやすい通貨ペアを選びましょう。

3.円高時だとスワップ狙いの長期投資が不利

米ドル/円は、スワップポイントが高い通貨ペアです。そのため、ロングポジションを長期保有すれば、売買をせずともスワップ収入だけでそれなりの利益を稼げます。

ただし、急な円高などでレートが下がると、最悪のケースとしてロスカットされ、大損するリスクがあります。

いくらスワップ収入があるといえど、ロスカットされてしまっては意味がありません。

スワップ狙いの長期投資をする場合は、円高になった時の対策が必須です。

対策

スワップ狙いの長期投資をする場合、為替変動があってもロスカットされないように、レバレッジを1倍から3倍ほどに設定しておきましょう。

国内の最大レバレッジは25倍です。この最大レバレッジのままロングポジションの長期保有を実践すると、いつ円高相場となり、ロスカットされるのかわからず、不安な毎日になります。

しかし、レバレッジを1倍から3倍と、低めに設定しておけば、たとえ急な円高に襲われたとしても、大した損失にはなりませんので、ロスカットされずに済みます。

レバレッジを低めに設定したら、あとはポジションを長期保有し、スワップ収入が増えるのを待つだけです。

スワップポイントは毎日もらえるので、外貨預金以上のリターンを得られるでしょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は通貨ペアの中でも、特に人気のある米ドル/円について紹介しました。

米ドルはアメリカの通貨で、国際社会における基軸通貨ということもあってか、世界でもっとも取引量が多い通貨でもあります。

ボラティリティが大きく、スプレッドが狭いので短期売買に向いているというメリットがある一方で、政策金利が高いのでスワップ狙いの長期投資にも向いているなど、幅広く対応できるという特徴もあります。

デイトレードをするのか、それともポジショントレードをするのか、どちらのトレードスタイルにするべきかで悩んでいるという方は、まずはどちらにも対応可能な米ドル/円から始めてみると良いでしょう。