CPI・PPIとは?FX初心者でも勝てる利用方法解説!

今後、為替レートはどう動くのでしょう?そのような悩みを解決したい時に役立つのがファンダメンタルズ分析です。

ファンダメンタルズ分析では、様々な経済指標を鑑み、今後の為替レートの動向を予測することになります。

CPI・PPIは、そんなファンダメンタルズ分析でおさえておきたい重要経済指標の一つです。

今回はCPI・PPIとは何なのか、おさえておきたい国の種類や為替レートとの関係性、指標発表時の動き、注意点、などについて解説します。

CPI・PPIなどの重要経済指標を習得すると、今後の為替レートの動向を読みやすくなります。

CPI・PPIとは?

CPI・PPIは、為替レートに影響を及ぼす重要な経済指標の一つで、CPIが消費者物価指数、PPIが生産者物価指数です。

これらの指標は各国が定期的に発表していますので、経済指標カレンダーなどをチェックすればいつでも調べられます。

CPIで発表される数値は、過去と比較してどのくらい物価が上がったのかを示しています。この数値を見ることで、現在はインフレ傾向なのか、それともデフレ傾向なのかを分析することができます。

PPIの数値は、生産者が出荷した時における価格変動の動向を表した数値で、この指標を分析することで現在はインフレなのか、それともデフレなのかを調べることができます。

まとめると、CPIとPPIは、インフレやデフレを測る時の目安になるということです。

MEMO
CPIとPPIは、その国が現在インフレなのか、それともデフレなのかを知りたい時に役立つ

重要な5ヶ国

CPIとPPIは、各国が発表している数値であるため、それこそ国の数だけデータがあります。ただし、FXで利益を稼ぐことだけを目的にしているのであれば、すべての国のCPI・PPIのデータを調べる必要はありません。

重要な5ヶ国だけ調べておけば良いでしょう。

この重要な5ヶ国というと、アメリカを筆頭にイギリス、ドイツ、オーストラリア、そして日本などがあります。

  1. アメリカ
  2. イギリス
  3. ドイツ
  4. オーストラリア
  5. 日本

以下より詳しく解説します。

1.アメリカ

アメリカが定期的に発表するCPI・PPIの数値は、米ドルに影響を及ぼします。

基軸通貨である米ドルの変動は、世界経済に影響を及ぼすだけに、アメリカのCPI・PPIは他国以上に重要度の高い指標となります。

2.イギリス

イギリスのCPI・PPIの数値は、ポンドに影響を及ぼします。

ボラティリティが高いことで有名なポンドは、FXの上級者から人気の高い通貨としても有名です。

ただし、CPI・PPIが発表される日は、相場が荒れやすいので注意しましょう。

3.ドイツ

EUで中心的な経済力を誇るドイツは、ユーロへの影響度が高く、ドイツのCPI・PPIの数値は特にその傾向が顕著です。

ユーロはポンドなどと同じく、値動きが荒く、デイトレードなどで多用されやすい通貨です。

トレードの際にはCPI・PPIがいつ発表されるのか、スケジュールをチェックしておきましょう。

4.オーストラリア

オーストラリアのCPI・PPIの数値は、オーストラリアドルに影響を及ぼします。

これらの数値が発表される日は、レートがいつもとは異なる動きをする可能性が高いので注意しましょう。

5.日本

日本のCPI・PPIは、円に影響を及ぼす指標です。

日本人がFXをする場合、国内のFX会社を利用し、円を中心にトレードをするでしょうから、日本人トレーダーはほぼ全員この指標の影響を被るでしょう。

もっとも重要度が高いアメリカに次いで、日本のCPI・PPIのスケジュールも合わせて経済指標カレンダーで確認しておくことをおすすめします。

CPI・PPIと為替市場の関係

CPIとPPI、どちらもインフレかデフレなのかを知りたい時に役立つ指標です。

一般的にインフレになると、物価が上昇することで、相対的に通貨の価値が下落するとされています。

他方で、デフレになると物価が下降することで、相対的に通貨の価値が上がるとされています。

CPI・PPIの過去の動きを見て、今後インフレになりそうなら通貨の価値が下がると予測できますし、デフレになりそうなら通貨の価値が上がると予測を立てることができます。

仮に消費者物価指数が上昇傾向ならインフレだと判断できますし、下降傾向ならデフレだと判断できるでしょう。

MEMO
インフレだと通貨の価値が下がり、デフレだと通貨の価値が上がる

チャート上での動きを解説

CPI・PPIは重要度の高い経済指標とよく言われますが、実際のところ、どの程度の影響を及ぼすのでしょうか?

ここでは実際に指標が発表された時のチャートを使用して、その影響度を解説します。

まず以下のチャートは、もっとも重要度が高いアメリカの指標が発表された時の図です。

こちらは2019年4月10日水曜日、21時30分にCPIが発表された時のチャートです。

この時の結果ですが、前回の数値が0.2%、予測値が0.3%、実際の結果が0.4%と、予想よりも高い数値となりました。

前回と比べて数値が上がっているので、原則に従うならアメリカは現在インフレで、今後は円高ドル安になるだろうと予測が成り立つ展開です。

実際にチャートを見ると、指標発表後に大きくレートが下落し、円高ドル安となりました。

ただし、その後の動きを見ると、大きく上昇し、円安ドル高の展開となっています。この動きより、CPIの影響度が限定的であることが窺えます。

CPI・PPIの指標は重要な経済指標ですが、政策金利や雇用統計ほど重要というわけではないです。重要度だけで見れば、CPI・PPIは政策金利や雇用統計よりも下の重要度となるでしょう。

そのため、ファンダメンタルズ分析の際には、あくまで目安程度に捉えるのが良いでしょう。

ファンダメンタルズ分析の手法

CPI・PPIの数値を見てファンダメンタルズ分析をする場合、過去の数値の推移を見て、今後インフレが進むのか、それともデフレになるのかを予測することになります。

今後、インフレが進むのであれば通貨の価値が下がるでしょうし、デフレが進むようであれば通貨の価値が上がる見込みが高いです。

問題は、どの国の通貨を見るかです。

例えば米ドル/円の通貨ペアの場合、アメリカがインフレになる一方で、日本がデフレになるというのであれば、今後高い可能性で円高ドル安が進行することでしょう。

では日本とアメリカ、両国ともインフレ、もしくはデフレになるなど、両国とも同じような結果を示した場合、果たして円安になるのか、それとも円高になるかの判断が難しくなります。

狙い目としては、インフレになる通貨と、デフレになる通貨が組み合わさるような通貨ペアが望ましいでしょう。

ただし、世界経済というのは複雑です。インフレやデフレだけが為替レートを動かす要因ではありません。

特に、インフレやデフレが発生すると、政府としてはそれを防ぐために金利を上げ下げすることがあります。

政策金利が変更されると、すぐにトレンドが転換し、今までとは異なる動きをするリスクが高いので注意しましょう。

投資時の注意点

ここではファンダメンタルズ分析を参考に投資をする場合の注意点などを解説します。今回はCPI・PPIをテーマにしているので、この指標を中心に解説します。

  1. 他の重要経済指標によって動きが変わる事がある
  2. 絶対に当たるわけではない
  3. 短期売買では役に立たない

以下より詳しく解説します。

1.他の重要経済指標によって動きが変わる事がある

CPI・PPIは、重要な経済指標ですが、最重要の経済指標というわけではありません。

雇用統計や政策金利など、より重要な経済指標が発表されると、そちらの影響に釣られて為替市場が動くことが多く、CPI・PPIの指標から打ち立てた分析結果とは異なる動きへと相場が移り変わることがあります。

例えば、過去のCPI・PPIの数値を見た結果、今後インフレとなって通貨の価値が下がるだろうと予測するとします。

他方で、国としてインフレを抑制するために政策金利を引き上げたりすると、その影響で通貨の価値が上がりますので、結果的に通貨の価値は下がらずに終わってしまうことでしょう。

以上のように、インフレとデフレ、そして政策金利の動向など、様々な要因が絡み合って為替レートは動きます。

CPI・PPIだけを見て相場を予測すると、外れる可能性が高いので注意してください。

対策

インフレもしくはデフレの動向を見て為替相場を分析する時は、同時に政策金利もチェックしておくことをおすすめします。

例えば現在デフレになっている国があるとして、そこの政策金利が高いとします。

政策金利が高いと、みんなが銀行にお金を預けるので、さらにデフレが進行する結果を招くでしょう。

デフレになると、物の価値が下がるので、相対的に通貨の価値が上がります。

この状況を解消するために政府が金利を引き下げて、市場にお金が回り始めるようになると、デフレから一転、インフレになりやすくなります。

つまり、今まではデフレが原因で通貨の価値が上がっていたの対し、政策金利の変更以降はインフレとなって通貨の価値が下がる可能性が高いということです。

政策金利の変更は、今までの為替レートのトレンドを転換させるキッカケになりやすいです。

CPI・PPIでインフレの動向をチェックしつつ、政策金利の動向に目を配ってください。

2.絶対に当たるわけではない

CPI・PPIの数値がインフレ、もしくはデフレを示しているからといって、必ずしも原則通りに為替レートが動くとは限りません。

時には原因がわからず、外れることもあります。

なぜ原因が不明なのかといえば、そもそも為替市場がどのように動くのか、正確な原因は誰にもわからないからです。

経済は様々な複合的な要因が重ねて動きます。時には誰にも理解できないような事柄が原因で為替レートが動くこともあるでしょう。

ファンダメンタルズ分析をいくら勉強したところで、100%確実に勝てる保証はありません。

勝てる可能性がある一方で、負ける可能性もあります。そのため、負けた時を想定して対策を練っておきましょう。

対策

もしもファンダメンタルズ分析を利用した投資を始め、負けた場合、早急にポジションを決済して損切りをしてください。

負けているにも関わらず、そのまま投資を継続すると、余計に損失が拡大する危険性があります。

そうなる前に損切りをし、損失の拡大を防ぎましょう。

投資で負けた時の対策は、いかに早く損切りをするか、これに尽きます。

どれほど経験豊富な上級者であっても負ける可能性があります。

しかし、上級者は負けた時、潔く損切りをするので、常に損失が最小限で済むのです。損失さえ小さければ、いくらでも挽回が可能です。

投資で負けた時は、早めに損切りをしましょう。

3.短期売買では役に立たない

CPI・PPIなどの重要経済指標は、短期売買の分野ではあまり役に立たないです。

これが政策金利や雇用統計のような、その指標そのものがトレンド転換のサインになるほど重要な経済指標であれば、影響力が高い分、短期売買でも参考になるでしょう。

しかし、CPI・PPIは発表されてすぐにトレンドを起こせるほど影響力のある指標ではないです。

どちらかといえば、じっくりと時間をかけて相場に影響を及ぼす指標でしょう。5分足チャートなど、短期売買を前提にトレードをする際には、この指標はあまり役には立たないです。

対策

長期投資だけでなく、短期売買でも稼ぎたいと考えているのであれば、ファンダメンタルズ分析とは別に、テクニカル分析についても習得しておくと良いでしょう。

チャートの動きだけを見て将来の動向を予測するテクニカル分析は、短期売買との相性が良い手法です。

テクニカル分析の技法を習得して短期売買で稼ぎつつ、ファンダメンタルズ分析を利用して長期投資で稼げば、両方の分野で収入を増やせるでしょう。

FX初心者向けのアドバイス

今回はファンダメンタルズ分析で役立つ指標であるCPI・PPIについて解説しました。

両指標は、その国のインフレもしくはデフレの動向を探りたい時に役立つ指標です。

インフレやデフレの動向がわかれば、今後の為替レートの動きを予測する上で参考になりますので、ファンダメンタルズ分析をする際に重宝されます。

ただし、CPI・PPIは、政策金利や雇用統計よりも影響力は低い指標です。政策金利の変更などがあれば、為替市場はそちらに引っ張られるでしょう。

ファンダメンタルズ分析で稼ぐためには、経済指標を複数同時に学ぶ必要があります。一つだけだと、他の経済指標の影響を読み切れず、失敗しやすいです。

これからFXに投資をする予定があるなら、CPI・PPIだけでなく、政策金利や雇用統計など、他の重要経済指標も同時に学んでください。