カナダドル/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

FXの対象となる通貨というと、米ドルやユーロ、英ポンドなどの人気通貨だけではありません。他にも様々な通貨を対象に売買ができます。

カナダドル/円も、そんなFXでトレードが可能な通貨ペアの一種類です。

今回はカナダドル/円の特徴やメリット、デメリット、おすすめのトレードスタイル、動きやすい時間帯、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを紹介します。

ドルやユーロなどの人気通貨だけでなく、カナダドル/円など様々な通貨ペアについて知ることで、投資の幅を広げることができるでしょう。

カナダドル/円とは?

カナダドル/円は通貨ペアの一種です。カナダの通貨であるカナダドルと、日本の通貨である円の通貨ペアのことで、CAD/JPYと表記されます。

カナダと日本の通貨のペアとなりますので、ファンダメンタルズ分析をする際には両国の経済指標をチェックすることになるでしょう。

政策金利が低い日本と違ってカナダは政策金利が高いので、ロングポジションを保有すると、スワップポイントを稼ぐことができます。

MEMO
CAD/JPYはカナダドルと日本円の通貨ペア

カナダドルの特徴

カナダといえば、北アメリカに位置する国で、隣にアメリカがあることからアメリカの経済の影響を受けやすい国でもあります。

立憲君主制の国家で、首相を中心に国家が運営されています。そのため、カナダの経済動向を知りたい時は、カナダ首相の発言などをチェックすると良いでしょう。

世界第9位の経済規模のある国で、20世紀までは農業が経済の中心でした。後に金融業が盛んになり、工業化が進むにつれて自動車産業が躍進。IT産業にも積極的であるなど、技術分野においても活動的な国です。

カナダの通貨であるカナダドルの特徴として、米ドルと似た動きをしやすいというポイントがあります。

隣国がアメリカで、その影響を受けやすいということもあってか、米ドルが動くとそれに引っ張られるようにしてカナダドルも動きやすいです。

金融政策はBOC(カナダ銀行)が中心に行っており、その金融政策の内容についてもアメリカに追随するような形になることが多いです。

MEMO
カナダドルは米ドルと似たような動きをする

原油価格との関係性

カナダは産油国ということもあり、原油価格が高騰するとカナダドルの価値も上昇しやすく、原油価格が暴落するとカナダドルの価値も下降しやすいです。

要は、原油価格が上がるとカナダドルも上がり、原油価格が下がるとカナダドルも下がる、ということです。

以上のように原油価格とカナダドルとの間には深い関係性があるため、カナダドルの動向を分析したい時は、同時に原油価格についても調べておくことをオススメします。

押さえておきたい経済指標

カナダドル/円を対象に投資をする場合、カナダだけでなく、日本の重要経済指標も押さえておく必要があります。

以下はファンダメンタルズ分析をするにあたってチェックしておきたい重要経済指標です。

  1. 政策金利(カナダ・日本)
  2. 雇用統計(カナダ・日本)
  3. 原油価格

政策金利と雇用統計は、ファンダメンタルズ分析をするにあたって真っ先にチェックしておきたい最重要の経済指標となります。投資をする際には、カナダと日本、両国の指標を調べておきましょう。

同様に、カナダは原油価格の影響を受けやすい国なだけに、原油価格が発表されるスケジュールも経済指標カレンダーで確認しておきましょう。

ここで紹介した指標以外にも、各国の要人の発言や重要経済指標の動向をチェックしておくことが、カナダドル/円におけるファンダメンタルズ分析のポイントとなります。

カナダドル/円のメリット、デメリット

ここではFXをするにあたって、カナダドル/円を選ぶメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:スワップポイントが稼げる
  2. デメリット:スプレッドが広い

以下より詳しく解説します。

1.メリット:スワップポイントが稼げる

まずカナダドル/円を選ぶメリットとして、政策金利が高く、ロングポジションを長期保有するとスワップポイントを稼げるという利点があります

金利が全くない日本円と違って、カナダドルの金利は1%ほど。金利が高い分、スワップポイントを稼ぐことが可能です。

外貨預金と違ってFXの場合、スワップポイントは毎日もらえます。そのため、外貨預金以上に複利効果が高く、運用益を得やすいです。

同じカナダドルに投資をするなら、外貨預金よりも、FXの方がパフォーマンスに優れていることでしょう。

2.デメリット:スプレッドが広い

カナダドル/円のデメリットというと、スプレッドが広く、取引コストが高い事などが挙げられます。

カナダドル/円は、米ドルやユーロ、英ポンドと比較すると人気が低いということもあってか、国内のFX会社の多くがスプレッドを広めに設定しています。

そのため、スキャルピングのような超短期の売買をするにあたって不利な扱いを受けやすいです。

それに拍車をかけるようにして、カナダドル/円は米ドルやポンドと比較して、あまりボラティリティが大きくないというデメリットもあります。

動く時はよく動くのですが、動かない時はほとんど動かず、短期売買に不向きです。

おすすめのトレードスタイル

カナダドル/円は、スワップポイントが期待できる一方で、スプレッドが広く、ボラティリティもあまり期待できません。

長期投資に向きやすく、短期売買には向いていない通貨ペアとなります。

まとめると、カナダドル/円は短期売買よりも、スワップ重視の長期投資との相性が良い、ということです。

カナダドル/円は、テクニカルに頼った短期売買をしているというトレーダーよりも、ファンダメンタルズ分析を活かした長期投資をしているという投資家向きの通貨ペアとなります。

カナダドル/円の動きやすい時間帯

カナダドル/円のレートが動きやすい時間帯というと、東京市場がオープンする午前9時以降、そしてニューヨーク市場がオープンする21時(夏時間)以降があります。

ただ、この時間帯に動きやすいとして、果たしてどのように動くのでしょうか?ここでは実際のチャートを使用して、チャート上のレートの動きを解説します。

まず以下のチャートは、カナダドル/円の1時間足チャートです。

上記のチャートを、東京市場が始まる時間帯と、ニューヨーク市場が始まる時間帯ごとに分けると、以下のチャートのようになります。

東京市場がオープンした時、上記のチャートを見ると、レートが大きく下落しています。

続いてニューヨーク市場がオープンして以降の時間帯を見ると、レートが大きく上昇しています。

どちらもレートが大きく動いているので、やり方次第ではしっかりとトレードで稼ぐことができるでしょう。

ただ、ニューヨーク市場での相場の動きの方が、市場参加者が多かったのか、東京市場の時よりもボラティリティが大きいです。

チャートを見る限り、東京市場よりもニューヨーク市場の方が狙い目となるでしょう。

もちろん、今回のチャートではたまたまニューヨーク市場の方が大きく動いただけという可能性もあります。

あくまで可能性として見るなら、東京市場よりもニューヨーク市場の方がやりやそうだ、という事です。

実際にトレードをしてみて、ニューヨーク市場よりも東京市場の方が稼ぎやすかったというのであれば、東京市場を中心にトレードしても全く問題はありません。

FXは結果が全てです。自分にとって稼ぎやすいと思う時間帯でトレードをしましょう。

注意点

ここではカナダドル/円を対象にFXでトレードをする場合の注意点やリスク、デメリットと、それに付随して対策などを紹介します。

  1. スプレッドが広い
  2. 他と比べるとスワップポイントが低い
  3. 長期投資をする場合はロスカットのリスクがある

以下より詳しく解説します。

1.スプレッドが広い

カナダドル/円を対象にFXのトレードをする場合、スプレッドの広さに注意してください。

日本の国内FX業者は、世界でも稀に見るほど狭いスプレッドを提供していますが、カナダドル/円に関して言えば、そこまで狭いスプレッドではありません。

どこのFX業者もスプレッドを広めに設定していますので、取引コストが高いです。

スプレッドが狭いFX業者でも、1.7銭以上。広いところだと、4銭以上の開きがあるところもあります。

スキャルピングのような超短期の売買をする場合、1回のトレードで獲れる利益というと、だいたい数pips程度です。10pips以上獲れることなど滅多にありません。

まさに1pipsの利益が死活を分かつ世界なだけに、取引コストが高くなりやすいカナダドル/円はスキャルピングには不適格です。

スキャルピングやデイトレードなど、短期売買を得意とするトレーダーにとって、カナダドル/円は相性の悪い通貨ペアとなるでしょう。

対策

カナダドル/円のスプレッドが広く、短期売買に向いていない以上、あえてこの通貨ペアを使用する必要はありません。他の取引コストが安い通貨ペアを選びましょう。

FXにはカナダドル/円以外にも、短期売買に適している通貨ペアが多く存在します。例えば、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などの通貨ペアであれば、スプレッドが狭いだけでなく、ボラティリティも大きいので、デイトレに向いています。

短期売買に向いている通貨ペアの条件というと、主にスプレッドが狭い事と、ボラティリティが大きい事、この2点です。

この2点さえあればどの通貨ペアであっても利益を出せるのが短期売買の良いところです。

これから短期売買をする予定があるなら、カナダドル/円などのスプレッドが広い通貨ペアではなく、より取引コストが安い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

2.他と比べるとスワップポイントが低い

カナダドルは確かに日本円と比較すると、政策金利が高いです。では他の外貨と比較しても高いのかというと、そのような事はありません。むしろ高金利な通貨と比較すると低いくらいです。

あくまで日本のような全く政策金利が無い通貨と比べれば、まだ高い方というレベルなのです。

単純にスワップポイントだけを比較するなら、オーストラリアドルやニュージーランドドル、南アフリカランドなどの政策金利の方が高く、高スワップが期待できます。

以上のように、カナダドルはスワップポイントが稼げるといっても、他の高金利な通貨ペアほど稼げるわけではないため、カナダドル/円のスワップが稼げるという特徴はFXにおいてはそれほど魅力のあるメリットにはなりません。

対策

確かに政策金利を比較すると、それほどスワップが高いわけではないカナダドルですが、やり方と工夫次第では投資を通じて大きく稼ぐことが可能です。

そのポイントは、季節要因です。

カナダは産油国ということもあってか、カナダドルは原油価格と同じような動き方をするという特徴があります。

そして原油には、8月に近づくにつれて需要が上がるため、価格が上がりやすいという季節要因があります。

原油価格と同じような動きをするカナダドルも、8月の原油の需要増に合わせて価値が上がりやすく、8月を節目に価値が下がりやすいという季節要因があります。

このような季節要因を利用すると、スワップポイントを稼ぎつつ、さらには差益も稼げる可能性が高まります。

いつ価値が変動するかわからない他の通貨ペアと違って、季節要因のおかげで動向を読みやすいカナダドル/円にはファンダメンタルズ分析がやりやすいという利点があるので、ぜひ活用してみましょう。

3.長期投資をする場合はロスカットのリスクがある

カナダドル/円のスワップポイントを狙ってロングポジションを長期保有する場合、急な暴落によってロスカットされるリスクがあるので注意してください。

外貨預金と違ってFXにはロスカットがあります。

ロスカットとは、各FX会社が定めている証拠金維持率を割ってしまった時、強制的に保有するポジションを決済し、損切りをする制度のことです。

含み損が拡大することで証拠金維持率が下落し、ロスカットされると、ポジションが決済されるので、損失が発生します。当然、スワップポイントで稼いだ利益も無くなりますし、なによりそれ以上の大損を被ります。

下手をすると、資産が大きく減ってしまうこともあるでしょう。

そのような大損のリスクがあるだけに、長期投資をする際にはロスカット対策を講じておく必要があります。

対策

ロスカットされるリスクを回避しつつ、スワップ収入を稼ぎたいなら、レバレッジを1倍から3倍まで下げてから長期投資を実践しましょう。

FXのリスクは、レバレッジさえ下げてしまえば全く問題になりません。

特にレバレッジを1倍まで下げてしまうと、外貨預金をしているのと大差が無くなってしまうだけに、ほとんどノーリスクでスワップ収入を稼げます。

外貨預金以上の利息収入を稼ぎたいならレバレッジを2倍もしくは3倍まで上げると良いでしょう。

このぐらいのリスクならば受け入れられるという妥協点を見つけることが、レバレッジを下げるポイントです。

カナダドル/円に限らず、FXでスワップ狙いの長期投資をする場合は、レバレッジを下げ、ロスカットのリスクを減らしましょう。

FX初心者へのアドバイス

今回は通貨ペアの一つであるカナダドル/円について解説しました。

カナダの通貨であるカナダドルは、アメリカの経済の影響を受けやすい、産油国なので原油価格と同じような動きをする、などの特徴があります。

円よりも政策金利が高いといっても、他の高金利な通貨と比べると金利が低く、スプレッドも広いなど、カナダドルは客観的に見るとあまり投資的な魅力がない通貨でもあります。

しかし、原油価格と同じような動きをするなど、季節要因を利用したトレードをすると、他の通貨ペア以上に勝率の高いトレードを実践できるなどの魅力があります。

通貨ペアを選ぶ時は、なぜこの通貨ペアだと良いのか、必ず理由を見つけましょう。

カナダドル/円には季節要因があるなど、各通貨ペアにはその通貨ならではの強みがあります。

その通貨の魅力や強み、そしてデメリットやリスクを把握することが、より勝率の高いトレードを実践するためのコツです。