豪ドル/米ドルの特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

FXの良い点は、外貨同士の通貨ペアの売買もできる事です。米ドル/円だけでなく、ユーロ/米ドルやポンド/米ドルなどのドルストレートの通貨ペアもFXであれば売買の対象となります。

豪ドル/米ドルも、そんな外貨同士の通貨ペアであり、他にはない特徴があります。

今回は豪ドル/米ドルを対象に、そのメリットやデメリット、豪ドル/円との違い、トレードしやすい時間帯、注意点、その他のおさえておきたいポイントなどを解説します。

オセアニア市場で動きやすい豪ドルと、ニューヨーク市場で動きやすい米ドルの組み合わせである豪ドル/米ドルの特徴をおさえておくと、より幅広い投資ができるようになるでしょう。

豪ドル/米ドルとは?

豪ドル/米ドルとは、オーストラリアの通貨であるオーストラリアドルと、アメリカの通貨である米ドルとの通貨ペアのことで、AUD/USDと表記されます。

豪ドル/円はAUD/JPY、米ドル/円ならばUSD/JPYとそれぞれ表記されます。

差金決済取引であるFXでは、日本円を豪ドルもしくは米ドルに両替する必要なしに外貨同士の取引が可能です。

トレードにおいて必要となる資金は、最低必要証拠金の金額以上となります。

豪ドル/米ドルの2019年5月時点におけるレートの相場は0.69米ドルであり、レバレッジ25倍で1万通貨あたりに必要な証拠金というと、だいたい3万円から4万円ほどとなります。

MEMO
AUD/USDとは、オーストラリアドルと米ドルとの通貨ペアのこと

豪ドルの特徴

オーストラリアといえば、石炭や鉄鉱石などの資源に恵まれている国であり、豪ドルといえば資源国通貨として人気があります。

その最大の特徴は、政策金利の高さです。

豪ドルといえば政策金利の高い先進国の通貨ということもあってか、外貨預金では特に人気のある外貨として知られています。

FXにおいても、豪ドルはスワップポイントが高くなる通貨であるため、外貨預金よりも多くのリターンを求めて豪ドルにFXを通じて投資をするという投資家は多くいることでしょう。

MEMO
オーストラリアは政策金利が高い

米ドルの特徴

米ドルといえばアメリカの通貨であり、基軸通貨でもあります。

世界でもっとも取引量の多い通貨、それが米ドルです。

世界中で取引されている通貨ということもあってか、米ドルの価値が変動すると、ユーロやポンド、円、豪ドルなど、他の通貨の価値にも影響が及び、レートが変動します。

特にアメリカの政策金利や失業率などの重要な経済指標が発表される日は、為替市場全体が荒れやすいので注意しましょう。

MEMO
米ドルは世界でもっとも取引されている基軸通貨

豪ドル/円との違い

豪ドルを対象にトレードをする場合、国内FX会社を利用するのであれば、豪ドル/円を選ぶのが一般的です。

しかし、世界標準で見れば、豪ドル/円よりも豪ドル/米ドルの方が一般的であり、人気もあります。

果たして豪ドル/円と豪ドル/米ドルとの間にはどのような違いがあるのでしょうか?以下はその違いです。

  1. スワップポイント
  2. 動きやすい時間帯
  3. スプレッド

以下よりそれぞれの違いについて、詳しく解説します。

1.スワップポイント

豪ドルと米ドルは、どちらも政策金利が高い通貨同士のペアとなります。そのため、豪ドル/円と比べてスワップポイントが少ないという違いがあります。

この特徴はメリットになることもあれば、デメリットになることもあります。

スワップポイントを稼ぎたいなら豪ドル/円の方が有利です。

他方で、できるだけマイナススワップのリスクを減らして売買をしたいというのであれば、スワップが少ない豪ドル/米ドルの方が有利です。

このようにトレードスタイルによって向き不向きがありますので、自分のトレードスタイルに合わせて相性の良い通貨ペアを選択しましょう。

2.動きやすい時間帯

豪ドル/円と豪ドル/米ドルには、動きやすい時間帯に違いがあります。

午前中に動きやすい豪ドル/円と違って、豪ドル/米ドルは午前と夜間の両方の時間帯で動きやすいという特徴があります。

これは午前に市場が集中する豪ドル/円と違って、豪ドル/米ドルはオセアニア市場とニューヨーク市場、両方の市場が開く時間帯に動きやすいからです。

では豪ドル/円よりも豪ドル/米ドルの方が良いのかというと、そうとも一概には言い切れません。

例えば午前中に集中してトレードをしたい投資家ならば、夜間帯にレートが動くかどうかは些末な問題です。むしろ午前中に動きやすい豪ドル/円の方が朝方のトレーダーと相性が良いでしょう。

以上のように、トレードしたい時間帯によっても、通貨ペアごとに向き不向きがあります。

3.スプレッド

国内FX会社を利用する場合、豪ドル/米ドルよりも豪ドル/円の方がスプレッドが狭く、取引コストが安くなります。

そのため、デイトレードのような短期売買をする場合、豪ドル/円の方が有利になるでしょう。

豪ドル/円と豪ドル/米ドルでは、同じFX会社でもスプレッドに違いがあるので注意してください。

豪ドル/米ドルのメリットとデメリット

ここでは豪ドル/米ドルを対象にFXでトレードをする場合におけるメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:マイナススワップを減らして豪ドルのトレードができる
  2. デメリット:スワップ狙いの長期投資で不利

以下より詳しく解説します。

1.メリット:マイナススワップを減らして豪ドルのトレードができる

豪ドルといえば、政策金利が高く、豪ドル/円ならば高額のスワップポイントが稼げる通貨として有名です。他方で、スワップポイントが高い分、豪ドル/円のショートポジションを保有すると、高いマイナススワップを払うことになるというデメリットがあります。

しかし、同じく金利が高い米ドルとの通貨ペアの場合、お互いの金利同士が相殺されることで、スワップポイントを下げることができます。

要するに、豪ドル/米ドルならば、マイナススワップを気にせずにトレードに専念できる、ということです。

豪ドルのレートが大きく動く相場になった時、マイナススワップが高い豪ドル/円よりも、マイナススワップが少ない豪ドル/米ドルの方が有利になるでしょう。

特にスイングトレードのような、ポジションの保有期間が長いトレードスタイルを採用している人ほど、スワップポイントが安い豪ドル/米ドルは相性が良いです。

2.デメリット:スワップ狙いの長期投資で不利

豪ドル/米ドルは豪ドル/円と比べてスワップポイントが低いため、スワップ狙いの長期投資で得られる利息収入が少なくなるというデメリットがあります。

外貨預金と違って、FXのスワップポイントは通貨間の金利差によって決まります。

豪ドル/円のスワップポイントが高いのは、金利が高いオーストラリアに対して、日本の政策金利が低く、通貨間の金利差が大きいからです。

その点、豪ドル/米ドルの場合、アメリカの金利が日本よりも高いため、豪ドル/円と比べて金利差が少なく、それが原因でスワップポイントが安くなってしまうのです。

売買による差益よりも、ポジションの長期保有から得られるスワップ収入を狙った投資をしたいという方からすると、スワップポイントが低い豪ドル/米ドルは不利でしょう。

ちなみに、2019年5月時点におけるアメリカの政策金利は2.50%で、オーストラリアの1.50%よりも1%高いです。

オーストラリアよりもアメリカの方が高金利であるため、ショートポジションを入れないとスワップポイントが稼げなくなっているので注意してください。

チャートから見る動きやすい時間帯

豪ドル/米ドルの動きやすい時間帯というと、シドニー市場が始まる午前6時以降、ニューヨーク市場が始まる21時以降があります。

ここではそれぞれの時間帯におけるレートの動きを、チャートを使用して解説します。

以下は豪ドル/米ドルの1時間足チャートです。

上記のチャートをシドニー市場とニューヨーク市場の時間帯ごとに分けると、下記のチャートのようになります。

チャートを見ると、シドニー市場がオープンする時、大きくレートが動くものの、あまりトレンドが長続きしない事が多いです。

一方でニューヨーク市場(米)がオープンして以降の時間帯を見ると、レートが大きく動き、そのままトレンドを形成していることが多いです。

もちろん、中にはニューヨーク市場がオープンして以降も動きが冴えない時間帯もありますが、だいたいの時間帯で大きく動いているので、利益を狙うならニューヨーク市場の方が良さそうです。

ニューヨーク市場は夏時間だと21時、冬だと22時よりオープンします。深夜帯にFXをしたいという方からすると、夜間帯に動きやすい豪ドル/米ドルはトレードしやすい通貨ペアとなるでしょう。

投資時の注意点

ここでは豪ドル/米ドルを対象に投資をする場合の注意点を紹介します。

  1. ロングポジションだとマイナススワップが発生する
  2. スプレッドが豪ドル/円より広め
  3. 動きやすい時間帯に違いがある

以下より詳しく解説します。

1.ロングポジションだとマイナススワップが発生する

アメリカの政策金利は2016年より上昇が続き、2017年には1%を越え、2018年には2%を越えました。

それまではアメリカの政策金利は0.25%と低く、豪ドル/米ドルのスワップポイントというと、ロングポジションでないと発生しませんでしたが、アメリカの政策金利の上昇に伴って逆転現象が起こりました。

その結果として、2019年5月現在において、豪ドル/米ドルはショートポジションに対してスワップポイントが発生します。

つまり、豪ドル/米ドルでスワップを稼ぐためにはショートポジションを入れなければならず、ロングポジションを入れるとマイナススワップが発生するということです。

豪ドル/米ドルのレートが上昇するような場面でロングポジションを入れると、ポジションの保有日数分だけマイナススワップが発生し、コストが嵩むので注意してください。

対策

豪ドルの価値が上昇する際に、豪ドル/米ドルのロングポジションを保有すると、レートが上昇した分だけ差益を得ることが可能です。しかし、現在の政策金利を鑑みると、マイナススワップが発生しますので、たとえトレードで勝ってもスワップ分だけ損をします。

せっかくトレードで勝っても、スワップ分だけ損をすると、利益が減ってしまいます。果たしてマイナススワップを回避する良い方法はないのでしょうか?

豪ドル/米ドルのマイナスワップを回避したいのであれば、豪ドル/円の通貨ペアを対象にロングポジションを入れると良いでしょう。

米ドルと違って日本の政策金利は現在も低いので、豪ドル/円に対してロングポジションを入れれば、高額のスワップ収入を得ることができます。

その上、豪ドル高円安相場となり、レートが上昇すれば、さらにキャピタルゲインも稼ぐことができるでしょう。

このように、相場に合わせて通貨ペアを変更することで、より多くの利益を狙うことができます。

2.スプレッドが豪ドル/円より広め

国内のFX会社を利用する場合、豪ドル/米ドルのスプレッドは豪ドル/円よりも広めになりますので注意してください。

スプレッドが広いと、その分だけ取引コストが増大します。特にスキャルピングのような超短期の売買をする場合、スプレッドが広いと利益率が下がってしまうだけに、スプレッドがどのくらいなのかは事前にチェックしておきましょう。

対策

できるだけスプレッドが狭い通貨ペアでトレードをしたいなら、米ドル/円やユーロ/円などのスプレッドが非常に狭い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

国内のFX会社の中には、米ドル/円のスプレッドが0.3銭、ユーロ/円のスプレッドが0.5銭、ユーロ/米ドルが0.4pipsと、非常に狭いスプレッドを提供しているところがあります。

このようなスプレッドが狭いFX会社の口座を開設すれば、スキャルピングのような超短期の売買であっても、取引コストを気にせずにトレードを行えます。

FXの通貨ペアは豪ドル/米ドルだけではありません。各トレードスタイルに合わせて、もっとも取引しやすい通貨ペアを選びましょう。

3.動きやすい時間帯に違いがある

豪ドル/米ドルと豪ドル/円とでは、レートが動きやすい時間帯に違いがあるので注意してください。

ドルストレートの通貨ペアである豪ドル/米ドルの場合、米ドルが含まれる通貨ペアとなりますので、ニューヨーク市場がオープンして以降の時間帯に動きやすいです。

対して豪ドル/円の場合、米ドルが含まれていないので、ニューヨーク市場では大きく動かないリスクがあります。

どちらかといえば、豪ドル/円はオセアニア市場もしくは東京市場が活発になる時間帯に動きやすい通貨ペアです。

同じ豪ドルを含む通貨ペアでも、豪ドル/円と豪ドル/米ドルではそれぞれに違いがあるので気を付けましょう。

対策

FXは24時間いつでも取引できますが、実際にトレードをするとなると、1日のうちの特定の時間帯でしかトレードできないものです。

副業としてFXをしている人であれば、仕事が終わって以降の夜間帯でないとトレードできないでしょう。

その反対で、夜の方が忙しいという方の場合、午前中の方がトレードしやすいものです。

このようにライフスタイルに応じてトレードしやすい時間帯に違いがあります。FXの通貨ペアを選ぶ際には、自分のライフスタイルと合った通貨ペアで取引をすると良いでしょう。

オセアニア市場と東京市場で動きやすい豪ドル/円は、まさに早朝にトレードをしたい人向けの通貨ペアです。

対して夜間帯にも動きやすい豪ドル/米ドルは、昼は仕事が忙しいので夜にFXをしたいという方におすすめの通貨ペアとなるでしょう。

自分にとって取引しやすい時間帯を決めると、相性の良い通貨ペアも見つかりやすくなります。

FX初心者へのアドバイス

今回はFXの通貨ペアの一つである豪ドル/米ドルについて、その特徴を解説しました。

政策金利が高いことで有名なオーストラリアですが、豪ドル/米ドルに関して言えば、どちらとも政策金利が高い国となりますので、スワップポイントが稼ぎ難いというデメリットがあります。

ただし、この特徴は、スワップポイントが安くなるので、スワップを気にせずにトレードができるというメリットでもあります。

さらに、午前中に動きやすい豪ドル/円と違い、ドルストレートの通貨ペアである豪ドル/米ドルは夜間帯にも動きやすいなど、豪ドル/米ドルは豪ドル/円とは異なる特徴を持っています。

通貨ペアが異なるだけで、動きやすい時間帯やスワップポイント、スプレッド、などに違いがあるのです。

これからFXを始める予定があるという方は、それぞれの通貨ペアの特徴をおさえ、もっとも自分のトレードスタイルに相応しい通貨ペアを選びましょう。