豪ドル/円の特徴!FX初心者が押さえておきたいポイント解説!

FXで利益を得る方法は短期売買によるキャピタルゲインだけではありません。高利回りな通貨ペアを対象に長期投資を実践すれば、売買をせずともスワップ収入を稼ぐことが可能です。

政策金利が高いことで有名なオーストラリアは、まさにスワップ狙いの長期投資をしたい方ほど相性の良い通貨となります。

今回はそんなオーストラリアの通貨を中心に、豪ドル/円の特徴やメリット、デメリット、おすすめのトレードスタイル、動きやすい時間帯、注意点、その他のおさえておきたいポイントを解説します。

豪ドル/円のような高利回りな通貨ペアの特徴を押さえると、デイトレ以外の手法でも稼げるようになるでしょう。

豪ドル/円とは?

豪ドル/円とは、オーストラリアの通貨であるオーストラリアドルと日本の通貨である円との組み合わせのことで、AUD/JPYと表記されます。

豪ドル/円は、FXトレーダーの間から特に人気の高い通貨です。その理由は、デイトレード向きのボラティリティの高さに加えて、スワップポイントが高く、ロングポジションを保有するだけで高収入を得られること、などが挙げられます。

スワップポイントが高い通貨というと、発展途上国であることがほとんどであるため、投資をしたくても地政学リスクが心配です。

その点、先進国でありながら高スワップが期待できる豪ドル/円は、地政学リスクの心配をせずに投資ができるだけに、まさに利息収入を稼ぎたい人向けの通貨ペアと言えるでしょう。

MEMO
AUD/JPYはオーストラリアドルと日本円の通貨ペア

オーストラリアの特徴

政策金利が高い国というと、外貨を獲得したい発展途上国が多く、地政学リスクが心配になるところです。

いくら政策金利が高くても、軍事クーデターなどがあれば、すぐに通貨の価値など暴落してしまうことでしょう。

その点、先進国であるオーストラリアであれば、地政学リスクの点では安心して投資ができるという魅力があります。ただ、なぜオーストラリアドルは先進国でありながら、政策金利が高いのでしょうか?

オーストラリアドルの政策金利が高い理由、それはオーストラリアが資源に恵まれている資源大国だからです。

石炭から石油、天然ガス、さらにはウランなど、オーストラリアは天然資源に恵まれている国家であり、世界でも有数の資源の輸出国家でもあります。

以上のように、豪ドルは資源国通貨という一面もあってか、原油などの商品価格の影響を受けやすいという特徴があります。

さらに、近年は中国への輸出が増加しているということもあってか、中国経済の影響も受けやすいです。

例えば、中国の経済が悪化すると豪ドルの価値が下がりやすく、中国経済が好調だと豪ドルの価値が上がりやすい、といった具合です。

もちろん、必ずしもこの通りに動くとは限りません。豪ドルの動向を分析したい時は、ファンダメンタルズ分析を参考に、様々な観点から今後の動きを予測しましょう。

MEMO
ファンダメンタルズ分析とは、経済指標などを参考に将来のレートの動向を分析する手法

チェックしておきたい経済指標

豪ドル/円を対象にファンダメンタルズ分析をする場合、以下の重要な経済指標は確実にチェックしておきましょう。

  1. 政策金利(豪・日)
  2. 雇用統計(豪・日)
  3. 要人発言

政策金利と雇用統計は、重要経済指標の中でも特に重要度の高い指標となりますので、投資をする際には必ず次回の予定を経済指標カレンダーで確認してください。

さらに、中央銀行総裁の発言など、要人の発言は今後の経済政策について知りたい時に役立つ情報です。今後の予定だけでなく、どのような発言をしたのかまで、細かく調べておきましょう。

政策金利や雇用統計以外にも、様々な経済指標を参考にすることが、ファンダメンタルズ分析のポイントとなります。

豪ドル/円のメリットとデメリット

ここではFXをするにあたっての豪ドル/円のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

  1. メリット:スワップポイントが高い
  2. デメリット:ショート時のマイナススワップも高い

以下より詳しく解説します。

1.メリット:スワップポイントが高い

豪ドル/円の最大のメリットというと、その政策金利の高さならではの高スワップです。

ただでさえ日本の金利は低いので、オーストラリアの政策金利の高さがダイレクトにスワップポイントに反映されます。

まさに豪ドル/円は、金利収入を得たい人にとって格好の通貨ペアとなるでしょう。

もちろん、外貨預金であっても豪ドルならではの高い政策金利の恩恵を受けることは可能です。

しかし、月に1回しか利息収入が得られない外貨預金と違って、スワップポイントは毎日もらえるので、複利効果が働きやすいというメリットがあります。

その上、FXならば売買手数料無料でトレードができますし、スプレッドも狭く、取引コストが安いです。

余計なコストをかけずに利息収入を稼げるFXは、外貨預金以上に魅力のある投資先となるでしょう。

2.デメリット:ショート時のマイナススワップも高い

豪ドル/円は確かにスワップが高いのですが、金利が高い分、ショートポジションを保有した時のマイナススワップも高くなるので注意してください。

例えば、マイナススワップが高い豪ドル/円で円高を狙ってショートポジションを保有し、数日が経過すると、その経過した日数分だけマイナススワップが発生します。

もちろん、ポジションを保有した後に円高になり、差益を得ることができたのであれば、多少マイナススワップが発生したとしても元は取れるでしょう。

しかし、実際には円高にならず、円安になると、トレードで負けて損をします。

ただでさえトレードの損失で資金が減る中で、さらにマイナススワップの影響でより多くの損失が発生するというのでは、まさに踏んだり蹴ったりです。

まとめると、豪ドル/円を対象にショートポジションを入れる際には、マイナススワップが発生してコストが嵩むので注意してください。

おすすめのトレードスタイル

豪ドル/円は、数ある通貨ペアの中でも特に高スワップな通貨ペアとなります。ロングポジションを長期保有すれば、保有している日数分だけスワップ収入を売買せずに稼げるでしょう。

このように長期投資向けの通貨ペアであるのに対して、豪ドルはさらにスプレッドが狭く、ボラティリティも高いです。

思惑通りにレートが動けば、短期間であっても大きく稼げるでしょう。以上のことから、デイトレやスキャルピングなどの短期売買にも向いています。

まとめると、豪ドル/円は短期売買から長期投資まで、幅広く対応可能な通貨ペアということです。

動きやすい時間帯

ここではチャートを使用して、豪ドル/円が動きやすい時間帯を解説します。

豪ドル/円が動きやすい時間帯というと、シドニー市場が始まる午前6時、東京市場が始まる午前9時頃があります。

以下のチャートは、豪ドル/円の1時間足チャートです。

上記のチャートを、シドニー市場と東京市場がそれぞれ始まる時間帯ごとに分けると、以下のチャートのようになります。

チャートを見ると、確かに市場が始まって以降より大きく動くことがあるのですが、シドニー市場がオープンした時間帯から大きく動くということはあまりないです。

どちらかというと、東京市場がオープンするまで待ってから動く、といった展開になりやすいです。

もしかしたらシドニーの投資家も、東京市場が始まるまで売買を控えているのかもしれません。

以上のことから、豪ドル/円の通貨ペアといっても、必ずしもシドニー市場がオープンする時間帯より待機する必要はなさそうです。

東京市場がオープンして以降より売買に集中したとしても、間に合うでしょう。

早朝より動きやすい豪ドル/円は、まさに朝からFXをやりたい人向きの通貨ペアでもあります。

取引時の注意点

ここではFXで豪ドル/円を対象に取引をする時に注意したいポイントを紹介します。

  1. ショート時はマイナススワップが発生する
  2. スプレッドの広さ
  3. 長期投資におけるロスカットのリスク

以下より詳しく解説します。

1.ショート時はマイナススワップが発生する

まず豪ドル/円は高スワップな通貨ペアであるため、ショートポジションを保有した時に高額のマイナススワップが発生するので注意してください。

たとえマイナススワップが発生するとしても、少額であれば大したデメリットにはなりません。しかし、豪ドル/円の場合、オーストラリアの政策金利が高いということもあってか、マイナススワップの金額も高額になりやすいです。

ショートポジションを入れるにしても、当日中に決済をするデイトレードであれば、マイナススワップが発生せずに済むので、これは大した問題にはなりません。

しかし、スイングトレードやポジショントレードのような、取引期間が長期に及ぶトレードスタイルの場合、マイナススワップは取引上の負担となるでしょう。

円高相場が続き、ショートポジションを入れたい時、いかにしてマイナススワップを減らすのか、工夫を凝らす必要があります。

対策

せっかく円高相場になり、ショートポジションを入れれば稼げるような場面が到来したとしても、マイナススワップが発生すると、その分だけ損をすることになります。

一体どうすれば、マイナススワップを発生させることなく、ショート注文を入れられるのでしょうか?

できるだけマイナススワップを発生させることなくショートポジションを保有したいなら、マイナススワップが少ない通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

例えば、ユーロ/円やスイスフラン/円であれば、どちらも金利の低い通貨となりますので、たとえショートポジションを長期保有することになったとしても、マイナススワップによる影響を減らすことができます。

通貨ペアは豪ドル/円だけではありません。状況に応じて、もっとも適切な通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

2.スプレッドの広さ

豪ドル/円は人気のある通貨ペアということもあってか、海外の業者と比較すると、国内FX業者の場合、狭いスプレッドで取引が可能です。

ただし、国内FX会社限定で通貨ペアの狭さを比較すると、どの通貨ペアよりも狭いということはなく、むしろ広い方です。

その他の通貨ペア、例えば米ドル/円やユーロ/円などと比較すると、豪ドル/円のスプレッドは広めとなります。

国内業者で最もスプレッドが狭い業者でも、豪ドル/円のスプレッドは0.6銭から0.7銭ほどとなります。

豪ドル/円のこのスプレッドは、デイトレをするには十分な狭さですが、スキャルピングともなると広めになるかもしれません。

豪ドル/円を対象に短期売買を実践する際には、スプレッドの狭さに注意しましょう。

対策

豪ドル/円はボラティリティのある通貨ペアであるため、デイトレードやスイングトレードにも向いています。

あえて取引コストの高さがネックになるスキャルピングをするよりも、時間を取ってデイトレードやスイングトレードに切り替えた方が、スプレッドの広さを気にせずに売買に専念できるでしょう。

通貨ペアが色々とあるように、トレードスタイルも人それぞれです。FXで稼ぐコツは、自分の価値観に合ったトレードスタイルを確立し、それに相応しい通貨ペアを選ぶことです。

スキャルピングが得意ならそれに合った通貨ペアを選べばよく、デイトレならそれに相応しい通貨ペアを選べば良いのです。

豪ドル/円だけに拘る必要はありません。自分のトレードスタイルに合った通貨ペアを選びましょう。

3.長期投資におけるロスカットのリスク

豪ドル/円の利点はスワップポイントの高さですが、ただスワップ狙いの長期投資をいざ実践すると、突然のレートの変動によってロスカットされるリスクが高まるので注意してください。

たとえ円安相場だったとしても、突発的に急落し、証拠金維持率が下がれば、ロスカットされる危険性がFXにはあります。

それが円高相場であれば、尚更ロスカットされる危険性が高まるだけに、注意が必要です。

どのような相場であっても、ロスカットされる危険性は常に存在します。長期投資をする際にはある程度の損失が出ても耐えられるだけの資金力が必要になります。

資金がないのにレバレッジ最大で長期投資を実践すると、高確率でロスカットされて大損することでしょう。

対策

長期投資をする際にはロスカットへの対策を講じておく必要があります。

できるだけロスカットされずに、スワップポイントだけを稼ぎたいのであれば、レバレッジを1倍から3倍へと低めに設定しましょう。

FXはレバレッジを下げてしまえば、低リスクなトレードができるようになります。

たとえレバレッジを下げても、スワップポイントは毎日もらえますので、外貨預金以上の利益を得られるでしょう。

スワップを通じて得た利益を再投資すれば、複利効果も働き、さらに収入を増やすことが可能です。

長期投資の旨味は時間をかけることでしっかりと利益を稼げる点です。この利益を守るためにも、レバレッジを下げ、ロスカットの危険性を排除しておきましょう。

FX初心者へのアドバイス

今回はスワップポイントが高いことで有名な人気通貨ペアである豪ドル/円について解説しました。

政策金利が高いオーストラリアと、政策金利が低い日本の通貨ペアである豪ドル/円は、お互い先進国同士ということもあってか、地政学リスクの心配をせずに投資ができるなど、魅力の多い通貨ペアです。

それに加え、豪ドルはボラティリティのある通貨ペアであり、スプレッドもそれなりに狭く、短期売買にも向いているという特徴があります。

マイナススワップが高いなどの注意点さえ守っておけば、豪ドルは長期投資と短期売買、両方との相性が良い通貨ペアなのです。

FXを始めてみたものの、長期投資をするべきか、短期売買から始めるべきかで悩んでいるのであれば、まずはどちらのトレードスタイルとも相性が良い豪ドル/円から始めてみると良いでしょう。